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award/第48回 中部建築賞 を受賞しました

中部建築賞_犬山の住宅

2016年12月13日に名古屋(名鉄ニューグランドホテル)で開催されました 第48回 中部建築賞表彰式に出席してきました。

hm+architects が設計を手掛けました「犬山の住宅」で、中部建築賞をいただきました。
半世紀近く続く権威ある建築賞であり、中部9県(愛知・岐阜・三重・静岡・福井・石川・富山・長野・滋賀)から選ばれる住宅部門 上位6作品の入賞ということで、恐縮しつつも・・やはりうれしかったです!

この賞は、設計者のみの表彰ではなく、施主・設計者・施工者の3者が揃って表彰されることも素晴らしいです。
住宅の引渡し後、久々のみんなの再会がこうした晴れやかな場となりましたので、皆で記念撮影を1枚。

クライアントは一級建築士の資格もお持ちです。はじめはご自身の設計で住宅をお考えで、素案を検討中のタイミングで偶然お会いする機会がありました。当時、会話のはじまりは実務を全国で経験した私たち設計者の意見も参考までに聞いてみたいというものでした。
計画地はもともと農地でしたので、転用して宅地化する際の地盤のことや、敷地に対する配置や建築の考え方など、以前から面識がありましたので気になる点などをざっくばらんにお話させていただいたのですが、結果的には hm+architects へ依頼してくださることに・・

私たちにとりましては、専門知識のあるクライアントに対してプロとしてしっかりとしたレベルで期待に応えたいという特別な想い(プレッシャー?)もありました。そうした経緯も思い返しながら・・個人的には、クライアントが壇上で表彰された場面がこの日のクライマックスでした!

 

中部建築賞表彰式

受賞後、クライアントご家族がとても喜んでくださっているのが印象に残りました。
こうしてクライアントが満足していただける場面に立会え、設計者も施工者(誠和建設さん)も頑張って取組んだ工事後の思いがけないご褒美となりました。みんなの笑顔につつまれた一時でした。

設計から工事まで関係して下さったすべての皆様に感謝申し上げます。

 

中部建築賞_審査委員長

審査委員長をお務めになられました栗生明先生の総評では、中部圏それぞれの「地域」のかけがいのない「固有性」についてお話くださいました。一般的に「風土」と呼ばれるものから学ぶこと。地形の違いや季節変化により異なる「自然環境」、その土地の歴史文化の中で育まれてきた「生活習慣」や「行動様式」。そしてそこに暮らす人々の「思い」や「感性」など。大地に強く縛り付けられることを余儀なくされる建築は、常にその「地域」の「固有性」と、どのように関わるべきかが、建築を計画する際の大きなテーマとなる。
また「景観10年、風景100年、風土1000年」と言われることなど・・
設計者として理解しているつもりでも、なかなか実作として正面から取組むことが容易ではない、こうしたお言葉の一つひとつ。ズッシリ、重く響いています。
この賞を励みに、これからもしっかりと設計活動に取組んでまいります。

入賞作「犬山の住宅」選評 はこちら

 

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2016-12-17 | Posted in news, blog |