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型枠

IMG_7230 - バージョン 2

現場の型枠について

「尾張の住宅」では、1F部分を鉄筋コンクリート造(一般にRC造と略記します)、2,3Fを木造としています。
建築の外観上、基壇のように見えることとなる、このRC部の型枠(外周壁)が立上がってきました。

現場では、コンクリートの打放し仕上となる部分などを特に、図面通りに精度良く型枠が組まれているかチェックを行ないます。
そして今回、現場の監督さんとも相談し、手直しをお願いすることとなりました。
こうした言いにくいことを伝えるのも、より良い建物とするためには・・設計監理の役回りの一つですね。

 

写真は、型枠を外部側(裏面)から見たものです。

仕上面をつくる塗装ベニヤの裏面に「桟木」と呼ばれる木材(60×30mm)を縦に打ち付け、建て込みます。
横方向にはコンクリートの側圧に耐える角形の鋼管(60×60mm)を流して支持している状況です。
それを「くさび形」の金物を用いて固定している状況ですが・・

全国どこでも同じように見られる現場状況でも
実は、地域によってこれらの資材は同じではありません。

大きくは、関東地方、近畿地方で分かれていると言われています。
現場は愛知県ですが、この写真のタイプは近畿地方に多く見られるタイプです。

関東タイプとの違いでわかりやすい点は、
まず型枠用の角形鋼管(60×60mm)が、関東では形状が変わり、丸い断面のパイプ(φ48.6mm)となるところです。
そしてこの鋼管寸法の違いに連動して、桟木サイズも近畿の(60×30mm)ではなく、関東では(48×24mm)がスタンダードとなってきます。
さらに固定の金物も変わり、「くさび形」ではなく関東は「ねじ式」となります。
何だかマニアックな話題ですね。

コンクリートを型枠に流して、硬化後に脱型(型枠をはずず)してしまえば、どのような仮設資材を用いて工事していたか
仕上がった建築からは、その痕跡はわかりません。
設計者や現場監督さんでも、異なる地域での経験が無ければこうした違いをご存じない方も多いのではないでしょうか。

建築資材の流通も含め、建築の技術・文化に影響しています。
やはり現場はいろいろな視点で建築を知ることができ、あれこれ興味はつきません。

建築の質を少しでも高められるよう、現場で関係する皆さんと連携して進めてまいります。
引き続き、よろしくお願いいたします。

 

 

blog category:春日井の住宅
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2018-02-28 | Posted in blog, diary |