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リノベーション現場 04

住宅のリノベーション現場で、おそらく国内でも事例のない?床仕上げを試みています。

このご相談は、一戸建て既存住宅を、利用者の世代交替などの事情から、いくつかの室の内装イメージ、外構アプローチまわり・植栽の改変を行ないたいというものでした。
室内の既存床については、竹集成材フローリングで表面に光沢のあるウレタン塗装がしっかりと施されていました。この床のオレンジっぽい色と強いツヤ表現を、現代的な淡いグレー系のイメージに換えたいというご要望から検討がはじまっています。
当初、床材の取替え案も検討しましたが、床暖房配管を傷めてしまうリスクが高いために諦め、既存床表面を薄く削って対応する案に至りました。

 

バンブーリノベBona

採用案は、海外でも多く実績を持つスウェーデンのフローリングメーカー「Bona社」のリノベーション技術です。基本は老朽化した無垢のフローリング表面を約0.8mm削った後に、研磨と塗装を行なって新品同様に蘇らせるものですが、今回はバンブーのフローリングに適用し、かつ淡いグレーの染色カラー&ツヤ消し水性ウレタン塗装の手順で仕上げます。

写真で床色が濃いところは削る前、白っぽくなったところが削った後です。

 

バンブーリノベBona

Bona社の特約工務店となっている専門の施工者にお願いし、隅々まで丁寧に仕上げます。フローリングメーカーさんや専門施工者さんの話では、今回工事と同仕様の施工事例は聞いたことがないそうです。
施工は、床の広い部分は自走機械で行ないますが、壁幅木や家具足元ギリギリの入隅部はハンディな機械で丁寧に対処します。

 

バンブーリノベBona_キッチン

今回キッチンそのものは既存を利用し、床材のみ改修しイメージを刷新しています。床改修後には「はじめからそのような仕上がりだった?」と感じるほどの印象に。

 

バンブーリノベBona

竹の木目と、素地のベージュ系の色味が染色グレー色と程良く混ざり、他では見かけないテクスチャを生み出しています。光の当たり方などで、微妙な色彩の変化も・・クールさと優しさが同居したような不思議な雰囲気です。

事例がないといっても、単にバンブーフローリングにこのリノベ技術を組合わせること、さらにそこにグレー染色をするパターンがこれまでにないだけのことで、設計で新たな技術開発をしたわけではありません。しかし結果的には、世界に1つかも知れないオリジナルな床表現?になり、とても興味深い床仕上げがつくり出されました。

 

造作ソファベッド

今回工事では、ダイニングルームの間口一杯にベンチソファも製作しました。
薄いグレーのクッション張地、さらに木部もオークの表情を残しながらうっすらとグレー色をのせています。床と家具、控え目なグレー系カラーコーディネートですが、シンプルで永く飽きのこないアイテムとなってくれるでしょう。

 

造作ソファベッド

座面下部には、全面たっぷりの収納!

 

造作ソファベッド

左右非対称なデザインで、全長3メートルを超える伸びやかなソファです。向かって右側の木部には、携帯端末などを充電し易いように家具用コンセントを用意しました。
さらに今後手配するダイニングテーブルとチェアの置き家具セレクトも、この空気感に合うものを検討中です。この室は、壁・天井は既存のまま改変無しですが、その他の小さな工夫の積み重ねでかなり楽しめています!

 

 

 

blog category:覚王山の住宅 改修
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2016-12-23 | Posted in diary, blog |