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模型スタディ

長野県で現在計画中の新規住宅Project、模型スタディについて

計画地は凍結深度80cmという寒冷地ですが、主体構造をRC造とした外断熱の計画とすることで安全でかつ快適な空気環境の住宅をつくろうと考えています。

平面はシンプルな矩形、天井高さをロフトを含め3.8mほどに設定。RC造の壁(壁式構造)で程よく領域を分けながらも、いつも家族の気配が感じられる一体的な内部空間としています。
眺望と冬の日射を内部に取込むため(ダイレクトゲイン)、南面には大きな窓を設け、かつ南窓側の床を土間コンクリートに。床のコンクリートには温水配管を敷設し、コンクリートが蓄熱体となる「風のない輻射暖房」で、快適な温熱環境をつくる計画です。

また、内部の壁面全般はコンクリート打放し仕上げとすることで、室内の仕上げ材を減らし、躯体のコンクリートを素材として見せるインテリアの表現にもなります。

クライアントとの打合せでは模型を見ながら、全体方針をご確認いただきました。各スペースについてサイズや使い勝手、素材のイメージ、お好みなどを詳しくお聞きしていくなかで、設計としては常に全体のコストバランスも考慮して提案を進めていきます。様々な可能性を考えますと、やはりご希望・理想は膨らんでいくものですが、諸条件を見据えて行きつ戻りつ、bestな案は何か探ります。
クライアントご夫妻と実現する楽しみを共有しつつ・・徐々に案がまとまってきました。

現在、全国的に大きな話題となっています「ウッドショック」の影響をできるだけ受けにくくなるような工夫・検討をしながら、引き続き頑張って設計を進めてまいります。

blog category:余地の住宅
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2021-07-03 | Posted in diary, blog |