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造作家具/Furniture – 5

設計:hm+architects/エイチエム プラス アーキテクツ

「葉山の住宅/House in Hayama」のためにつくられた
オリジナル制作の収納家具(キッチンボード+リビングボード)です。

キッチンボード+リビングボード/Kitchen board , Living board

家具の全長は、4,350mmとなります。
(キッチンボード1,800mm+リビングボード2,550mm)
素材は、クルミの無垢材を使用。

空間イメージと使い勝手などを考慮して、高さは2種類で構成しています。
キッチンボード部分(システムキッチンに合わせて):850mm
リビングボード部分(ソファのある空間に合わせて):550mm

ペニンシュラ型のキッチンの背面に、キッチンボードを配置しています。
各所を引き出しとして、奥行きの深い部分まで利用しやすいつくりとしています。それぞれソフトクローズ金物をつけていただきましたので、重さのあるお皿などを入れて開閉しても非常にスムースな動きになります。
足元のオープンになっているところはゴミ箱のスペース、その右側は大きなボトル(一升瓶)も立てたまま置けるサイズを検討しました。
上面にはオーブンレンジやコーヒーメーカーなど、キッチン家電を置ける想定で壁面に電源も確保しています。

引き出しの見え方は、正面から見て家具のアウトフレームが見えない「アウトセット」おさまりとしていただきました。ただし天板との取り合いは、上面から引き出し面の小口が見えないディテール(製作は大変ですが)をお願いし、天板面での使いやすさとデザインへの配慮を行いました。

キッチンから連続する空間に、お子さんの居場所となる「子どもリビング」スペースを配置しています。ここに設置するリビングボードは、家具の高さは抑え、両開き扉の収納としました。家具上面はさまざまなディスプレイが可能です。
お子さんの絵本やおもちゃ箱、写真アルバムなども収納できるような家具をとのご要望から、アイテムサイズも確認し有効寸法の詳細を検討していきました。

端部には、無垢の家具ならではの蟻組が見え、デザインとして見てもアクセントとなり、特別な味わいがあります。

今回は、無垢の木で作るオーダー家具工房「WOOD STUDIO KUZE’S」の久世さんと図面の打合せ、相談をしながらの家具づくりでした。
オリジナル製作の木製家具といっても、木材の仕上げが主に突き板でつくるものと、無垢材でつくるものとでは、デザインのディテールも異なります。部材の組み立て方、強度や将来の変形、使い勝手まで考慮した上で、見え方をどうするか。無垢材の扱いに経験豊富な久世さんとの意見交換では、普段弊社で行う詳細図面のノウハウとも違った学びが多くありました。久世さんの優しいお人柄が、家具のディテールにも表れていると思います。とても楽しく有意義なコラボレーションが実現しました。

無垢材の家具は、素材の手配から製材、板矧ぎ、加工、組み立てまで一つ一つの大変丁寧な作業を経て出来上がります。製作プロセスなどは、こちらのWOOD STUDIO KUZE’S さんのBLOG で詳しく知ることができます。
  ↓
1:木取りの記事
2:加工組み立ての記事
3:キッチンボード納品の記事
ご興味のある方は是非ご覧ください。

「葉山の住宅」
主要用途 住宅/家具(キッチンボード+リビングボード)
家具設計 hm+architects 一級建築士事務所/伊原洋光・伊原みどり
家具製作 WOOD STUDIO KUZE’S/久世智也
写真   hm+architects

2020-06-01 | Posted in works |