diary, blog
2016年度 非常勤講師/愛知工業大学・中部大学
2016年度は、2大学で非常勤講師をさせていただくことになりました.
昨年度から引き続きの愛知工業大学建築学科、そして今年度から中部大学建築学科でお声掛けいただき、お世話になります.
先日、各大学で授業前の概要説明および指導方針の確認会議などあり、足を運んできました.
中部大学については、キャンパス内に第一工房が設計を手掛けた建築が複数あります.
1枚目の写真:中部大学 三浦幸平メモリアルホール(1993年竣工)もその一つ.
私が入所する前、力こぶを見せるような・・当時の先輩方のエネルギーを感じる作品です.
昨年春、私は学内の50周年記念事業「不言実行館」の設計担当者として打合せで大学へ通っていました.
しかし今年は、非常勤講師の立場でキャンパスを訪れることとなりました.
正直なところ、当時は全くそんなことは想像もしていませんでした.
学生指導をさせていただく・・と思うと、見慣れたはずのキャンパスの景色がいくらか違って見えるので不思議です.
これまではどうしても建築を真っ先に見ていたと思うのですが、以前より人、学生さんに目が行くようになった気がします.
ここで過ごす学生さんと共に、自分としても新しい試みがはじまる期待感と、役割を果たせるか緊張や不安がないまぜになったような感覚・・
とにかく身が引き締まる想いです.
打合せ後、中部大学の19号館 建築資料制作室で行われていました、卒業設計・修士設計作品展(期間:2016.3.23〜4.1)へ立ち寄ってきました.
学内で卒業設計・修士設計作品が展示されるのは、下級生にとって刺激になり大変素晴らしいことだと感心しました.
学部卒業設計については去る2月の講評会に参加させていただき拝見していましたが、今回修士設計の力の入った展示も見ることが出来、良かったです.
進学される方、社会人となる方、皆さん今後、建築の実務者として活躍してくれることを願っています.
ちなみに、スポーツ、プロ野球の例などでは、
「超一流の天才的な名選手は、名コーチにならない」
などと聞きます.
2軍生活から苦労・下積みを経て、何とか1軍に這い上がってレギュラーを獲得し結果を残すようなタイプの選手が、名コーチになったりするそうです.
うまくいかない選手への指導時に、天才的な名選手では「なぜこれが出来ないのか」が、そもそもわからないということなのでしょう.
建築の設計指導の場でも同様の状況があるとすれば、
私はもちろん前者ではないので・・
後者の出来ない人の気持ちがわかる路線で指導力を身につけていきたいところです.
愛知工業大学の時計塔
小雨の中、キャンパス中央の本部棟にシンボリックに建ち、昔と変わらずしっかりと時を刻んでいるように見えました.
大学ごとに建築設計の指導方法など違いもあります.
非常勤講師として、各大学と個々の学生さんのニーズに向き合い、そしてこれまでの実務者としての経験を生かせるよう新たな1年を頑張ってみます!