diary, blog
2017年春 胴吹き桜
2017年4月、新しい年度がはじまりました。
今週は桜のシーズン、関東では週末あたりがお花見もピークでしょうか。
桜の枝先に咲き誇る可憐な花が、この時期だけの美しい景色を見せてくれます。
しかしよく見ると樹木の幹から直接芽吹き、花を咲かせているものもあります。
これは「胴吹き」と言われ、盆栽用語では、枝を追い込む剪定をして幹や枝の途中で芽吹かせ枝葉の全体のバランスを作ったりするのですが、公園や街路樹の桜などでは、老木となったり光合成が不十分で樹勢が弱まった木が、枝先までエネルギーを送る手前で幹に花を咲かせるのだそうです。
胴吹き桜は、およそ万全なコンディションでないまま、力強く花を咲かせているのですね。
建築の設計でも、全ての条件が理想的ではないことの方がむしろ多いと思われます。そして各プロジェクトで与えられた状況に応じ、ひとつひとつしっかりと美しい花を開かせることが私たち hm+architects の役目だと考えています。
日々暖かさも増し、新しい出来事への期待感も膨らみます。
これまでお世話になりました方、これからご一緒する方との出会いを大切に、新しい活動に取組んでいきたいです。
どうぞ新年度もよろしくお願いいたします!