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2025年 千葉神社より

新年明けましておめでとうございます
謹んで初春のお慶びを申し上げます

2025年のはじまりは、千葉市中央区にあります千葉神社より。
毎年、千葉神社の社殿前・境内には参拝のために多くの方が訪れ、神社に隣接する公園にまで長い行列となります(写真は元日の午前中、境内の様子です)。
元日は晴天に恵まれまして、心晴れやかに初詣をさせていただきました。

新年の初ブログは、以前より計画させていただいておりますこの「千葉神社 参集殿増改築工事」について少々お伝えいたします。

弊社websiteのworksでも概要をご紹介しています「千葉神社 参集殿増改築工事」は、2026(令和8)年の千葉神社 開創1025年と「妙見大祭」第900回に向けた奉祝事業として現在進行中です。
建築工事としては、今年・2025年の2月中旬から本格化する予定ですが、現在までに外構工事の一部を先行工事として進めています(主には参集殿の増築に伴う、既存の参道・鳥居・獅子山・灯篭などの移設です)。

▽写真左:既存の鳥居や灯篭の配置、写真右:解体作業中の獅子山・獅子の状況
(採寸や番付けを行ない、保管場所へ)

▽各種既存石材の保管状況
(石種は主に稲田石、手斫りしたもの)

▽既存参道の敷石を移設する作業状況
(土間コンクリート施工後に参道石を敷設)

参道敷石は大きさ・厚さも重厚なもので風格があります。作業は1点ずつ重機で吊り上げて据えていきます。形も少しずつ違いがあるため、一見して違和感なく目地を通すことや面精度を出すのもなかなか大変な調整です。

ちなみに、2025年度には千葉市が管理しています千葉神社の南側に隣接する公園についても千葉開府900年事業に向けた再整備工事が予定されています。
神社・公園どちらの整備計画も数十年に1度の特別なタイミングと思われますが、ほぼ同じ時期に工事が行われる見込みです。
公園整備内容については、千葉神社境内の改修後の参道へのアクセスと動線等が整合するように以前より意見交換を重ねていますので、最終的には境内の建築・外構整備に加えて隣接する公園の整備まで、都市計画レベルでうまく連携し全て完成形まで整う状況を見るのが非常に楽しみです。

そのほか、神社内の建築・内装整備の内、家具の検討でも楽しみな話題があります。

写真は、昨年11月に北欧フィンランドの家具メーカー「ARKTIS(アークティス社)」のCEOユッカ・ニスカネンさんと家具デザイナーのミッコ・ハロネンさんが来日された際に千葉神社へお越しいただき、神社の内外をご案内した時の記念写真です。
社名の「ARKTIS」が「北極圏」から命名されていること、千葉神社が北極星・北斗七星の御神霊である北辰妙見尊星王(妙見様)を祀られていますことに対して、相互に親和性(ご縁)を感じられる意見交換の場となりました。ユッカさん・ミッコさんとも今回の千葉神社への訪問に大変興味を持たれ、帰国後にはARKTIS社のインスタグラムにこの写真をUPされています(千葉神社様の許可を得て)。
弊社設計の建築全体・内部空間の意図に合う家具配置や、ミッコさんデザインの千葉神社オリジナル家具でコラボレーションする可能性などを打合せさせていただきましたので、2025年は家具の詳細検討から実現化に向けてとてもワクワクする内容となります。
設計全体としては、既存建築の改修と一部増築により、建築全体の機能とイメージを刷新していくものであり、これまで既存建築の制約もある中で難しさと課題を解決していく楽しさを同時に感じて進めてきました。いよいよ今年、この現場進行中の特別なプロジェクトを無事(安全)に実現するために、千葉神社様をはじめ設計・施工で関係します皆様と引き続き良い連携を図っていきたいと思います。

2025年の始まりに際し、当然のことながら ご相談いただいています全てのプロジェクトで弊社一同しっかりと力を発揮できるよう、気持ちを新たにし取り組んでまいります。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

blog category:千葉神社参集殿
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2025-01-03 | Posted in diary, blog |