diary, blog
シリンダー錠
建築金物を扱うメーカー「堀商店」さんについて、カタログにも掲載されていない少々マニアックな話題を・・
拙ブログで以前「設計者の好みが滲み出るところ」という記事を上げておりましたが、その続きのような内容です。
玄関ドアその他に使用されます、堀商店の錠前(シリンダー錠)の鍵は、下の写真手前のピストルのような形のものが、標準となっています。
鍵穴が丸く防犯性が高い(ピッキングが困難)この鍵は、見た目が個性的で愛着が湧くかたちをしています。それだけでもちょっとオススメしたいアイテムでした。
しかし、カタログ標示していないアイテムが実は、ほかに2種類存在しています。
堀商店さんに直接問合せを行いますと、
中段のフラッグ形状(社内では「旗型」と呼んでいるそうです)と
上段のリング形状(こちらは「トローチ型」と呼んでいるそうです)のアイテムが
裏メニューのように存在し、スペアキーなどで注文可能です。
私は先日、堀商店の松澤さんにそのことを教えていただき知りました。
建築の小ネタとして、胸の内に秘めておきたい気もしましたが、同シリンダーユーザーでご存じない方のためになるかな?という想いもありUPしてみます。
さらに、このシリンダー錠について補足をもう一つ。
シリンダー錠は、建具の内部に設置されますと、その内部機構は普段目にすることはありません。しかし内部には・・
シリンダーの鍵穴裏側には、こんなウサギの顔のようなパーツが!
しかもやや眠そうな表情です。
鍵をまわしてロックした状態が上の写真。
ウサギの顔が回転し、耳部分でしっかりロック!
鍵が設置され、建物が引き渡された後は、毎朝毎晩1日も休むこと無くウサギは頑張ります。誰の目にも触れること無く、何十年と一人建物を守るために働いてくれています。
将来もしも建築・建具の役目を終える(解体する)時には、外の世界へ出して「お疲れ様・・」と労いの言葉をかけてあげたいものです。