diary, blog
出題者
非常勤講師としてお世話になっています愛知工業大学では
本年度、2年生の設計製図指導を担当しています。
そして前期の締めくくりとなります、長期課題については
出題者としてご指名をいただきましたので・・重責を担うかたちで
学生さんの指導を行なうこととなりました。
学部2年生の設計課題ではありますが、
あえて敷地条件としては難しく感じるであろう、傾斜地を与えた課題とし・・
傾斜地でのプログラムの整理、そして平面的計画と断面的な空間操作を
同時に意識することを求めましたが、
設計実務者にとりましても正直なところ、そう簡単な作業ではありません!
出題しつつ、大丈夫かな。
ただ、いくらか以前の指導経験からは何とかなるでしょう・・という楽観も。
課題では、全員が予定調和的にうまくまとめることを主な達成目標とするより、
断面検討であれこれ もがきながら、建築でしか味わえない魅力を発見する・・
そんな契機となる課題であって欲しい!
という想いを込め、皆さんに取組んでいただきました。
結果、150名ほどの学生さんはそれぞれ異なるスタディ、
新たなチャレンジを重ねて、各々成長を遂げてくれたと思います。
模型や図面・・まずは皆さん、おつかれ様でした。
指導者の期待以上の成果を見せてくれた方も多く
設計実務者として近い将来活躍しそうだなぁ、と感じさせる
エネルギーやセンスに触れ、大いに刺激もいただきました。
続く夏休みでも、本物の良い建築を訪ねて実際の建築空間を体感して欲しいですね。
出題者としての本音は、やっぱり少しは肩の荷が下りてホッとしつつ・・
何とか良いかたちで前期の学生指導が行なえたかな、という充実感も少々。
こうした経験を次年度指導へのフィードバックに、
そして私たちの日々の設計活動へも活かしたいです!