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現場確認

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「目黒の住宅/House in Meguro」の現場確認をしてきました。

2階のメインルームに大型のアルミサッシが搬入・設置されたところです。
都心部の住宅として見ますと、かなり開放的だと思われます。

ちなみにこのサッシは設計上、建築法令の工夫を少し加えて成立させていますので、やや専門的になりますが補足を少し。

準防火地域、隣地との距離で防火上の配慮が求められます「延焼の恐れのある部分」にあたる範囲では、一般普及品となる標準のサッシではなく「防火設備」という防火性能を備えた特別仕様のサッシとしなければなりません。それは性能試験をパスした国土交通省の認定品となるため価格も高価で、サイズ上限も定められ、住宅用では大きく開放的なものは製作出来ません。さらにガラス種類も「網入りガラス」となるため、窓からの景色も網(鉄線)の入っていない「透明ガラス」に比べて劣ります。

本来そうした特別仕様の防火サッシとすべきところですが、ここでは標準サッシで大きな窓を安価に設置出来るよう建築法令上もクリアしています。詳細な説明は省かせていただきますが、「防火袖壁」の扱いを工夫している設計としたため法令上OKになっています。

全面透明なクリアガラスで、日射の影響を抑えるLow-e複層ガラスが入っています。

計画は、都心の限られた敷地ということもあり、できるだけ全体の平面プランに広がりを持たせようと試みました。そして建築全体のコストや空調効率のバランスなどから、天井については意図的に少し高さを抑えた設計としています。しかしこの大型の標準サッシのおかげで・・実際の寸法以上に天井も高く感じられると考えています。

 

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南面テラスは、少々パースペクティブを操作したものになっています。

軒天井の仕上には「レッドシダー」を採用していますが、とても綺麗に施工していただいております。
こちらも一般的には軒の天井材に建築法令上の防火性能が求められるところ・・法令対応しつつ天然木の仕上を実現させています。

今後こちらのテラスは、塗り壁とウッドデッキの床で仕上がり、室内床が外部へ伸びていくようなイメージに。
写真右の手摺壁により道路からの視線をカットしているため、プライバシーの保たれたテラスとなります。

ちなみに写真は、日没少し前のタイミングに撮影したものですが、西日が室内に入らないよう、ちょうど良く建築の袖壁で遮られています。

現場でこれら建築の「法令」「性能」「意匠」など、準備していたことが一つひとつ確認出来てきますと、ホッとしつつ、じわじわと嬉しさも増してきます。
クライアントご家族の皆様に、建築に盛込んだ工夫をご理解いただける日も近づいてきたような・・

まだまだ気を引き締めて頑張りますので、引き続きよろしくお願いいたします。

 

 

blog category:目黒の住宅
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2018-11-03 | Posted in diary, blog |