diary, blog
敷地から
建築設計事務所への最初のお問い合わせは、どのタイミングで行うのが良いのか判断しにくいという方もいらっしゃるかもしれません。
実際のお問い合わせは、敷地や建物へのご要望、ご予算感を含めた諸条件を定めつつある段階でお話をうかがうことが多い印象ですが、弊社では、ご計画内容がしっかりと定まっていない状況からでもご相談をお受けしています。
土地のご購入前、または複数の候補地をお考えのタイミングでご相談の場合、まずは候補となる敷地を一度見させていただくなどして、その土地の持っている優位性や懸念事項について、できるだけ客観的な見方でアドバイスを差し上げています。
定められている建築法令制限、土地+建築のご予算のバランス、クライアントのご要望と周辺との関係から予想される建築計画の可能性、作業等の見通しなどをお伝えしますと、大凡の方向性が共有できると思います。
ご希望のイメージと現実的な諸条件との調整をどのように解決していくのか、そのあたりが徐々に見えてきますので、次の具体的な検討へと移行しやすくなると思います。
冒頭の「設計のお問合せのタイミングをいつにすべき?」
という点については、実際のところ決まりがある訳ではありません。
設計を進めていくプロセスでは、一般に多くの調整事項があり、それらを一つ一つ解決していくこととなります。
そのため、計画地でどんな案が実現するのか?が最も気になるところですが、誰と一緒に計画を進めていくか?という視点で、信頼できる「設計者」を決めていただき、条件整理を含めた検討を進められますと、より充実した建築が実現していくと思います。
先日、少し遠隔地ですがご相談があり、一度敷地を見させていただきました。そこから北側に見える景色が素晴らしく、特徴のあるフォルムの樹木が心に残りました。