diary, blog
コンクリート打放し(打設)
「新城の住宅/House in Shinshiro」の現場報告の続きです。
コンクリート打設当日の様子などをお伝えします。
朝、現場にコンクリートのポンプ車が到着すると、最初にコンクリートの受け入れ検査、フレッシュコンクリートの供試体採取を監理者立ち会いのもとで行います。指定の配合内容となっているか、温度、スランプ値(コンクリートの流動性を示す値)、塩化物量、空気量などを確認します。写真右側の円柱型のものが、打設後の強度発現を確認するためのテストピースです。
各項目の内容確認が取れた直後より打設をはじめます。
ちなみに住宅の現場では、コンクリートが少量の場合はテストピースを工場採取とすることが多いと思います。こうのような現場検査は一定の費用もかかりますので。
コンクリートの打設には、コンクリートの圧送をコントロールするポンプ屋さんと、密実なコンクリートとなるよう型枠内に流された直後から木槌で叩いたり電動のバイブレーターで振動を与える土工さん、型枠大工さん、電気屋さん、工務店の現場監督さん、さらに設計監理者の私が立ち会いました。
打放しコンクリート仕上げは、最終仕上げとなるため(一般的に手直しがきかない)皆で力を合わせ、気合を入れて臨みます。写真は、個人住宅の施工現場とはちょっと思えないほど多く人員を配置していただき、打設作業を開始したところ。
久々にMyタタキ棒(コンクリート打設用の木槌)持参で打設立会いしました。
私は打設の間、上階で全体のコンクリートの打ち回し手順を見ながら、すぐに下階に下り特に重要なポイント(コンクリートがまわりにくそうなところ)を注意しながらで土工さんと一緒に型枠を叩いたり。それなりにあちこち動きながら打設が完了するまで頑張るイメージです。
現場の関係者は全員昼休みなしで作業を続け、無事に打設を終えることができました。涼しい時期の打設と思っていましたが、日中は思いのほか日射が強くなったので、最後にクライアントより差し入れいただいたドリンクが、乾いた体に滲み渡りました。作業関係者へのお気遣いに感謝いたします。
きちんと打設できたはずなので・・少し先の脱型が楽しみです。