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設計指導

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今春も毎週大学へ通っての設計指導をさせていただいております。

先日、愛知工業大学で出題準備を主に担当しました、2年生 第1課題「住宅設計」の講評を行ないました。
学科全体では約150名の学生さんがいますので、何かと個人差もあります。
また戸建て住宅という規模ですが、はじめて建築全体を考える自由課題です。
そうしたことから「基本的なエスキスの仕方・作図・模型・写真・レイアウト検討など一連のプロセスを経験すること」がまず最低限の達成目標とされましたが、その点については全体として一定の成果が見られたと思います。また個性の光る学生さんもいまして、指導者として素直に嬉しく感じました。
みなさんが徐々に考える力を獲得していって欲しいのですが、この部分の指導はなかなか難しいところで試行錯誤が続きます。

引き続き、第2課題の説明に。
大型スクリーンの映像を見ながら、N先生からの解説を聞く学生さんたち。
次は敷地の難易度を上げて、傾斜地での設計に挑んでいただきます!

はじめて取組む課題に対し「どのような準備をして、どのように考え、まとめていくかを体験し、取組み方を技術として身につける」ことが大切だと思います。
これができれば、建築業界に限らずどんな職場でも活躍できるのではないでしょうか。

学生時代の自分を思いますと、知らなかった・出来なかったことが、たくさんあり過ぎでした。
社会人になって20年以上建築の実務に関わってみて、学生時代にはこうした方がたぶん良かったんだな。と思うところを学生さんにアドバイスしているつもりです。ただ当時と今では建築の事情も、社会情勢も異なるため、現在求められていることを常に考えないとズレた指導になりかねません。実際のところ、今の自分へ言い聞かせているような内容も多いのかも知れません。
「設計指導」といっても何だか、学生さんと共に学習する場を与えていただいているようです。

 

blog category:大学・教育
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2019-06-10 | Posted in diary, blog |