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田根 剛「未来の記憶」

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TOTOギャラリー間で2018年12月23日まで開催中の 田根 剛 「未来の記憶 Archhaelogy of the Future – Search & Research」展覧会へ行ってきました。

20代の若さで「エストニア国立博物館」国際設計競技に勝利(当時は ドレル・ゴットメ・田根:DGT.)するなど、現在幅広い注目を集める建築家 田根 剛 さん。
2017年にDGT.解散後、フランスを拠点に国内外のプロジェクトを進められています。

ギャラリー間での展覧会に加え、東京オペラシティアートギャラリーでも同テーマで展覧会を同時開催されているとのことで、凄いエネルギーです。

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展示物の多さに圧倒されるような会場風景。

映像を除く展示物は撮影可でしたので、少々紹介させていただきます。

 

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新国立競技場基本構想国際デザイン競技案「古墳スタジアム」の模型、スタディ素材。

展覧会のテーマである「Archaeological Research(考古学的リサーチ)」の方法論で
どのプロジェクトも展示されています。

 

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アイデアのヒント・スタディ展示の数々。

 

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場所の記憶をさまざまな角度から分析することで新たな系をつくり、未来につながる建築へと展開させていく田根さん。

個人的には比較的、直接的な素材や形態の引用が多めに感じられましたが、
コンテクストの洞察を、素直にわかり易く表現していることが重要なポイントなのだと思います。
他者へ楽しさが伝わり、共感が得られやすいことが人気の理由でもあるように感じました。

 

 

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外部にまで、室内と同様の展示が拡張されていました!
(アクリルケースで模型などを保護)

 

田根さんが示す
「記憶は現在を動かし、未来をつくる」という言葉。

難解なロジックを駆使するというより、
場所や時間について自然体の身体感覚を大切にし、どのプロジェクトも進行しているように感じられました。
鑑賞者も肩に力を入れずに、素直に楽しんで見ることができる展示ではないでしょうか。

 

場所の記憶、人々の記憶・・

確かに未来は過去の記憶の上に積み上げられるものですが、
場所や人の中に多く堆積する記憶のうち
どこにフォーカスして次の、未来の記憶の土台とするのか。
当り前なのでしょうが、この意識的な選択が極めて重要なのですね。

ポジティブな未来の可能性、イメージはやはり「今の自分が次の自分をつくる!」
ということで・・
日々の設計活動ではこれまで以上に楽しめるポイントを意識して取組んでみます!

 

 

blog category:展覧会等イベント視察
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2018-11-25 | Posted in diary, blog |