diary, blog
地鎮祭/蒲郡の住宅
愛知県で進行中の「蒲郡の住宅」で
地鎮祭を無事、執り行なうことが出来ました。
当日は、暖かな春の晴天に恵まれ、
関係される皆様の表情が自然と笑顔になるような、素敵な1日でした。
「地鎮祭」は、(じちんさい)または(とこしずめのまつり)といい、建築などで工事を始める前に行う、その土地の神(氏神)を鎮め、土地を利用させてもらうことの許しを得るものです。
住宅の地鎮祭では、省略されることも多いのですが
今回は、儀礼的にその土地に鍬を入れる「鍬入れの儀」(くわいれ)も執り行われました。
「立砂(盛砂)」と呼ばれる盛り砂に草を立て、祭壇の横に盛った砂山を鎌・鍬・鋤《 カマ・クワ・スキ》で 工事に関係する者三人(一般に設計者・施主・施工者)が順次所作を行います。
はじめに「斎鎌」(いみかま)で草刈の真似を3回行い、
次に「斎鍬」(いみくわ)で鍬入れの仕草を3回行い、
最後に「斎鋤」(いみすき)で鋤を入れる真似を3回行う、というものです。
さらに今回は、こちらもあまりお見掛けしない「鎮物」(しずめもの)を地元の神主さんがご用意されていました。
「鎮物」は、土地の神をしずめるために、地中に埋めるもので
昔は人形(ひとがた)・鏡・剣・矛などを埋めたとされます。
思わず、クライアントのご主人が「埋めてしまうのがもったいない!」というくらい
きれいなアイテムでした。
地鎮祭後、クライアントのご両親から地元の方が好む花見スポットを教えていただきました。
敷地から車を5分ほど走らせ、市内を見下ろすことができる桜満開の公園に立寄ってきました。
関係される皆様が、喜んでくれる良い建築が生まれますように・・