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JIA環境懇話会/Next Library

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先日、東京都渋谷区神宮前にあります日本建築家協会(The Japan Institute of Architects)のJIA館にて開催されました
JIA環境懇話会へ参加してきました。

第17回目を迎えますこの回は、「スターバックス」、「au」、「NISSAN」など大手企業をはじめとする様々なブランディング、アイデンティティマネージメントを主に手掛けるAXHUM Consulting の南山宏之さんにご登壇いただき、
「Next Library  変革する北欧の教育と図書館」というタイトルで、21世紀型の図書館のアイデンティティについてお話いただきました。

北欧の最新図書館事例を3つを取り上げ、各施設の現地での様子、さらには北欧の教育全般に関する話題にまで広げて解説をしていただきました。
各図書館、その運営、市民の利用の仕方など、興味深い内容ばかりです。

 

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写真に紹介されていますのは、フィンランドの首都ヘルシンキに建設されました
ヘルシンキ中央図書館「Oodi(オーディ)」です。

市民が市民の夢を叶える施設として、単に図書館機能を持つだけでなく、アートとテクノロジーの融合をサポートするような活動、イベントスペースなどが様々に用意されています。それぞれの機能がリンクしながら本当に積極的に利用されている状況がありました。ちなみに予算は約1000億円とのこと。そのうち30%が国からの寄付金だそうですが、図書館への大きな期待と力の入れ方が伝わってきます。

北欧の図書館というのは、単に本から知識を得る場ではなく
「市民、一人ひとりの幸せを発見する場」と考えられています!

 

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日本の図書館を改革できないか・・

南山さんが、
日本は行政の方針も基本的に「欠乏充足型の対応」であることが問題!
とお話されていたのが印象深かったことの1つです。
さぁ、ここからどう抜け出すか。
図書館はどうあるべきか、誰がどう決め、どう運用するか。
フィンランドの教育がなぜ世界一か?というマイケル・ムーアさんのインタビュー動画も紹介されたり。
やはり「日本の未来は教育方針にかかっている!」ということで間違いなさそうです。

会場には、建築設計の専門家以外の方も多数参加されており、質疑応答、意見交換がなされました。
私も以前、福島県の「白河市立図書館」を設計担当した経験などから質問をさせていただき、勉強になりました。
また講演直後の会場内で、図書館を全国的に研究されている専門家の方から声をかけていただきました。
なんと白河市立図書館も訪れ、運営面含め高く評価してくださっているというコメントを頂戴しました。
思いがけず、重ねて嬉しい勉強会となりました。

 

blog category:展覧会等イベント視察
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2019-12-05 | Posted in diary, index, blog |