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オリジナルのプランターボックス
覚王山の住宅改修工事では、オリジナル製作のプランターボックスを設置したところがあります。
この部分の内容について、少し補足してみます。
既存カーポート奥の1階バルコニー部分の改善ご要望は・・
・通行人の視線などを何とか気にならないようにしたい
・室内から見たときのバルコニーのイメージを、緑豊かにして、さらにできるだけ室内空間と一体的に感じられるようにしたい
というものでした。
▽before
▼after
木製のプランターボックスと植栽により、仕上げとプロポーション、全体の印象を変えています。
木部樹種は、耐候性と価格、木目や色のバランスを考え、サイプレスを採用しました。
視線について、足元はプランターボックスで固め、その上部は植物で優しく景観をつくり、見え方の改善を行ないました。
室内からも見てみます。
▽before
キッチンからダイニング、バルコニーを見ますと、道路や対面する建物からの距離は一定程度ありますが、外部足元まで視線が通ります。
▼after
備品のカーテンや家具は今後の設置となりますが、バルコニーの窓を全開にしても落ち着ける雰囲気のバルコニーになったと感じます。
キッチンから。
新設のプランターボックスにより、領域が守られたような印象に。
植え付け直後でも緑が優しく、程良く視線をさえぎってくれます。
次に、製作の過程も少し振返ってみます。
▽施工中
まずは、腐食しにくいアルミフレーム。そして内側にエキスパンドメタルを設置して、全体の平面がL型となるプランターボックスをつくります。
外側仕上げに木板を留め、内側に植栽用の透水布を敷込み、軽石・客土を入れていきます。
植物の仮置き、配置バランスを整えます。
ローズマリー、ミントブッシュ、レモングラス、ウェストリンギア、メラレウカ・・など自然な混植イメージに。
自動散水装置も設置します。しっかり耐久性のある製品を選定。
クライアントへ取扱いをご説明。
タイマーセットしておけば、あとは水やりの手間はほとんどかかりません。
▼after
コーナーにはポイントとなる、アカシアブルーブッシュ、フェイジョアなど。
新設したソファに座った時の眺め。全面道路の通行人の気配はほとんど気にせず、アイストップとなるプランターボックスによって室内の領域が外部に広がったような印象に。
ちょっとした部分の改変でも、雰囲気を変えてくれます。