diary, blog
小川重雄写真展
建築写真家の小川重雄さん写真展「Hindu Temple in BALI」に
先週の展覧会最終日、家族でお邪魔させていただきました.
東京都台東区根岸にある「GALLERY O」は小川さんの仕事場兼ギャラリーです.
写真展は、神々の棲む島と呼ばれるバリ島の美しい寺院建築をテーマにしたものです.
写真素材は21年前、に小川さんが新建築写真部にお務めの時代にプライベートで撮影されたものとお聞きしました.
「壮大なランドスケープと対峙する姿は、かつて山岳風景写真家を目指していた私の心底を大きく揺さぶるものでした」と小川さんの展覧会テキストにもあります.
写真は、6×9ポジフィルムをスキャニングし、銀塩印画紙に出力された美しいもので、まさに普段私が目にする現代建築とは全く異なる世界観、自然との親和性を力強く感じさせられるものばかりでした.
銀塩プリントの美しさは、生で見るとやはり格別です.
北側窓からのやわらかい自然光と、スポット照明でつくられる展示スペースの光環境.
コンパクトな建築平面の中にも、おおらかな空間と空気感をつくり出しています.
小川さんが直々に写真撮影時のエピソードなど、解説して下さいました.
小川さんお気に入りの吹抜け上部に浮かぶようなテーブルは、普段は写真整理作業を行い、イベント時にはゲストの休憩・談話コーナーにも使用されます.
建築設計は、建築家の庄司寛さんによるものです(写真右、後ろ姿ですが).
当日、庄司さんご本人もいらしてゲストの方へ建築ガイドもして下さっていました.
1階、可動の展示壁の解説をされているところでした.
娘も2階席に、ちょっと座らせていただきました.
1階に、チラリと小川さん.
当時の撮影に、実際使われたカメラを手にする小川さん.
木製フレームのため、季節や湿度によって扱いが変わるとのこと.
冬、動きが緩くなる時には蝋を塗って調整していたそうです.
こうしたエピソードなどを直接お話いただけるのは、大きな展覧会には無い魅力ですね.
「GALLERY O」階段脇の棚にはこのカメラも展示?されています.
右は今回の写真展撮影時に使っていた6×9、左は4×5の使い込まれやカメラ.
第一線でご活躍の現役写真家でありながら、すでにアトリエは小川重雄写真記念館?にもなっていて素晴らしい場所だと思います!
ただ部数限定の写真集が、前日売切れとなってしまったとのこと・・こちらはちょっと残念でした.
今後別の機会があれば早めに伺うようにしたいです.
娘含め家族3人で写真展に伺いましたが、快くご案内下さいましてどうもありがとうございました.
それぞれの視点で勉強させていただきました.
小川さんのWEBページより、展覧会写真を数点見ることができますので、よろしければ下記もご参照下さい.
http://ogawa-studio.com/hindu-temple-in-bali/