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とらや 赤坂店
「とらや 赤坂店」/東京都港区
設計:内藤廣建築設計事務所
昨年10月にリニューアルオープンした後、訪れたいと思いつつ・・
お正月休み、1月2日に行ってみました。
以前あった9階建ての店舗が建替えられ、地上4階、地下1階/S・RC・一部SRC造の建築が生まれています。
扇形平面のR面ファサードをガラス張り、屋根をチタン仕上げとした外観。
お正月休みは元日も営業され、込み合っていたようですが、この日もとにかく利用者の出入りは、ひっきりなしでした。
喫茶利用は整理券発行に従い、しばらく待たせていただくことに。
一般の方が写真に入らないよう、ちょっと建築のスナップ写真を撮るのもタイミングがなかなか難しく・・待ちながら、という状況でした。
少し部分を拝見するだけでも、かなりのディテールへのこだわり・検討が感じられました。
カーテンウォールサッシも、特注のアルミ型材?と思われましたが、表面に繊細な刻みのテクスチャーが与えられていました。(この写真では読み取れない細かさです。かなりアップでないと写りません・・)
ガラスファサードに面して緩やかなカーブを描き、上階へ続く鉄骨階段。
2Fと3Fをつなぐ、内部の鉄骨廻り階段。
階段に限らず、どこも相当に手が込んでいます。
内装各所には、吉野のヒノキがふんだんに使用されているそうです。
そのほか、黒い漆喰壁もかなり迫力のあるものでした(利用者が多く、写真にはおさめられていません)。
ベースとなるグレー系の塗装色については
建築の各部はもちろんのこと、設備機器に至まで特注色で統一されているように見えました。
3F客席からの眺め。前面道路:国道246号線
外部から扇形で見えるチタン屋根部の鉄骨ストラクチャー。
軽快でありながらリズミカルで力強く・・
特に、サッシに向かって先端が細くなっていく鉄骨フレーム造形が、何ともシャープで美しく、見入ってしまいました。
トップライトによる奥行き感・陰翳表現など、さすが!のインテリアでした。
美味しさ・美しさのクオリティが高い「ぜんざい」と、簡素にして高雅な「建築」を一緒に味わうことができました!