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GSIX

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GSIX/GINZA SIX

2017年4月20日のオープンから間もなく4ヶ月。
GINZA SIXのスナップ写真を少々・・

 

サインデザイン

↑1枚目の写真、ロゴタイプはグラフィックデザイナーの原研哉さんによるもの。

30年以上前から銀座でデザインに関わられた方のコンセプト、銀座という街の「軸性」が
ロゴタイプを中心とするVI(ヴィジュアル・アイデンティティ)に込められています。

建築のミニマルなデザインテイストに寄り添う、シンプルで大人っぽいデザインが秀逸です。

 

 

 

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内部の吹抜け空間

インテリアデザインは、グエナル・ニコラさん。

以前のインタビューで
世界中から人々を招き入れる、インターナショナルな商業施設GSIXのインテリアには、日本のエッセンスを入れたかった。
とおっしゃっています。
吹抜け天井に3Dの和紙をあつらえて、自然の光を優しく透過させ、その光が全体に回るように。
階段の手すりにはルーバーを用い、竹をイメージした格子をあしらって・・

現地を訪れますと、アトリウムの人の上下移動は、吹抜けの両端部にあるエスカレーターがメインです。
しかしエスカレーター部分以外、利用者が水平移動するところにも斜めの格子デザインがダイナミックに巡っています。
人の流れ、躍動感がエレガントにインテリアデザインで示されていました。

施設内部では草間彌生さんの作品をはじめ、著名なアーティストのアートワークが注目されがちですが、
建築・インテリアのデザインにもご注目を。

 

 

 

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屋上庭園

銀座の街をこの高さから一望することができるということで、特別な場所が開放されています。
百貨店をショッピング目的のみで巡るのではなく、もう少しリラックスして散歩できるイメージが施設に加わった印象です。

ただ、ランドスケープデザインについて
場所のポテンシャルが高いので、つくり方次第では更なる+αが提供出来たかも。
と個人的にはちょっと欲張った期待をしてみたり・・

 

 

 

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ラグジュアリーブランド「のれん」ファサード

GSIXの建築デザインを手掛けられた建築家・谷口吉生さんの提案である「のれん」として
中央通りに独自のファサードを設けるショップは、
DIOR、VALENTINO、 CÉLINE、FENDI、 SAINT LAURENT、 VAN CLEEF & ARPELS の6ブランド。

そのうちの1つ、DIOR の外装デザインは、建築本体とともに谷口吉生さんによるものです。

 

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日中の見え方。
近くで見ても、どのような仕掛けでこの波打つようなデザインがつくられているのか・・
白を基調とし、揺らぎを僅かな陰翳で・・エレガントなドレイプのような表現が印象的でした。

 

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ライティングで輝く夜景。

建築、ブランドイメージ共に品格を感じさせます。

 

 

 

 

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CÉLINE のセラミック

その他ショップのファサードでは
イギリス人建築家で国際的にご活躍の、デビット・チッパーフィールドさんが手掛けられたVALENTINO に話題が集まりそうですが・・

私が密かに注目したいのが CÉLINE のセラミックでつくられた外装です。

テラコッタ調の大型タイル。
この棒状のプロポーション、端部がコの字(CÉLINEさんの、Cの字?)のように鍵型となった形状、釉薬によって1つ1つ異なる繊細な色彩表現・・
ややマニアな視点ですが、タイルの生産技術を詳しく知る人が見れば、かなり難易度の高い仕事であることがわかります。
一見、派手さは少ないように感じるかもしれませんが・・
じっと見ていますと、建材そのもの、素材の味わいが、徐々に滲み出て来るような雰囲気があります。

CÉLINE ファサードについては、建築設計を鹿島デザインさんがとりまとめ、国内タイルメーカーが技術サポートしていたプロジェクトだったとのこと。
開発の事情を知る友人の話によりますと、タイルの開発過程で技術的に難しい場面もあったようですが、最終的な仕上がりには CÉLINE の関係者の皆さんも大満足だったそうです。

 

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ちなみに、この最高難度の特注タイルは岐阜のタイル工場でつくられたもの。

近年、大型の特殊デザインタイルは、ヨーロッパの技術がリードする状況もありますが、
東京の銀座で、国際的トップブランドの顔となるファサードを
日本のデザイン・日本のタイル技術で実現しているところが何だかいい感じです。

 

著名な建築家やデザイナー、アーティストが個人名でメディアに大きく紹介される中、
こうした国内企業のデザインと技術、チームワークへの評価も高まって欲しいものです。

 

 

 

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建築家  谷口吉生さんが全体のコンセプトで提案された
「ひさし」と「のれん」

日本人の美意識が各所に込められたデザインのメッセージは
GSIX を訪れた海外からの観光客、国内の一般利用者にどこまで届いてくれるのでしょうか。

建築の評価が確かなものになるまで、焦らずじっくりと待ちたいと思います。

 

 

 

blog category:建築視察
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2017-08-12 | Posted in blog, diary |