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職業講話/横浜市立市場中学校

先日、横浜市立市場中学校(鶴見区)さんにて「職業講話」を行ってきました。
中学1年生から間もなく2年生に進級される生徒さんが対象で、複数の職業の中の1つ「建築設計」の担当をさせていただきました。

授業前、控室には様々な職種の方々が集まっており(獣医さん、JRの運転手さん、看護師さん、TV局の方?など・・)講師はバラエティに富んでいますね。
職業講話は、私が中高生の頃には全く無かったと思われる「キャリア教育」の一環で、将来の夢や目標を醸成し、進路選択に興味を持ってもらうことを目的とした学校プログラムです。可能性は無限とも言える中学生の時期に実社会との接点を考えるというのはとても有益だと思います。

昨年度は、「横浜市立青葉台小学校(青葉区)さん」で6年生に、「横浜市立もえぎ野中学校(青葉区)さん」で中学1年生に職業講話を経験しましたので、中学生への授業は2度目となります。
昨年の「もえぎ野中学校さん」ご依頼は田園都市建築家の会を通じての連絡でしたが、今年は直接弊社へお問合せがあり、hm+architects/伊原洋光 が担当させていただきました。

生徒さんは複数の職種から第一希望、第二希望・・を提出されて振り分けられるとのことで、窓口となられた先生からは「建築設計」は第一希望者が多かった講座とお聞きしていました。しっかりと期待に応えられるかな・・
講話者としては、「建築設計」の実務者としてのエピソードをリアルにお伝えできるよう、実際に設計した建築写真スライドを中心に、実施設計の模型や図面も持参しました。
自分が中学生の頃には、絵を描くことは好きでしたが建築のことは何も知らなかったこと、大学進学時に理工系の中では『工学+デザイン』の両方あって建築学科が良さそうだなと何となく始めて、今の仕事に至ることなどもお伝えしました。
また一般に、現代建築の設計、建築家のことを高校生までの授業などで教えてもらうことはないのが日本の現状です。しかしながら建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞というのは日本人建築家が世界で最多人数の受賞にもなっているので、実は国際的に見ても日本の建築家への注目度が高いということも参考にお伝えしてみました。

授業は、みなさん非常に熱心に聞いてくれて、質問もたくさんいただきました。元々建築の設計に興味があったという生徒さんは、授業後の休憩時間にも模型や図面を見て個別に質問もされ、より興味を深めてくれたようです。
通常の中学校の授業とは違った視点で、何らか少しでも将来へのヒントにしてもらえたら嬉しいですね。

授業後、学校を出るときに、他の講師として来られていた「JR京浜東北の運転手さん」が出入口で記念撮影をされていましたので「お撮りしましょうか?」とお声がけしたところ・・
では一緒に撮りましょう!となり、思いがけず私も運転手さんと記念スナップを1枚撮っていただきました。

後日、受講いただいた生徒さん全員からメッセージが届きました。
お礼と授業で感じたことを礼儀正しく書いてお送りいただき、大変嬉しく思います。中には建築家を目指そうと思った!という方もいました。
興味を抱いたことに向かって、是非チャレンジしてください!

blog category:大学・教育
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2024-03-28 | Posted in diary, blog |