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動画撮影の立会い

建築ポータルサイト KLASIC(クラシック)さんより動画撮影の依頼がありまして、先日 撮影の立会いをしてきました。

撮影いただいた建築は、竣工後8年半ほど経過した木造平家の「犬山の住宅」です。
近年は、ルームツアーなど動画での建築紹介が増えていますが、新築時の映像紹介がほとんどだと思われます。取材にあたり、新しい建物ばかりでなく、経年変化がどのようになっているか知りたいというエンドユーザーの声も一定程度あるとのことで、是非動画での紹介を!とお声掛けいただきました。

敷地の広さから、ドローンによる動画撮影も行われました。
アプローチ側の地上外観からは見えないところにうまく設置した、太陽光パネルが、ドローンの上空撮影では見えると思います。

外壁については、レッドシダーを張っていますが、新築時から現在まで無塗装のままです。設計時よりクライアントと打合せを重ね、将来はシルバーグレーにエイジングする外観を獲得するつもりで素材と仕様を決めていました。
いい感じに狙ったカッコ良さが出ていますね!

以前、6年ほど経過した時におうかがいした様子は、こちらのブログでも紹介しています。

無塗装で6年経過したレッドシダー

内部の撮影も・・
カメラをスライドさせることが可能な三脚をセットして、人の動きを感じさせる撮り方をされていました。
午前・午後と撮影されましたが、最終的にはかなり短い時間に編集されるようです。写真撮影の場合はおよそのアングルはイメージはできますが、動画ですと、どんなまとめになるのか、ちょっと予想がついていません。編集作業に時間もかかるようですが、完成が楽しみです。

玄関の脇には、趣味のロードバイクやキャンプ道具などを置くコンクリート床の土間室があります。

ちなみに、こちらに保管されていますご主人の愛車について少し。
「NAGASAWA」のフレームに、こだわりの厳選パーツを組み上げたピストバイクです!
ナガサワピストフレームと言えば「中野 浩一」さんを世界に導いた歴史のあるフレームですね。
もし乗ってみますか?と言われても、ビンディングシューズでこのバイクに乗るのは、私だったら怖くて遠慮します・・

こだわりの1つ、ステム(ハンドルを固定する部分)は、かなりレアな「NITTO スライダーステム」が装着されています。元々は競輪選手が練習用に使うもので、ハンドルポジションを調整しやすい形状になっています。これが何ともデザイン的にカッコいいので熱烈なファンがいるのだそうです。

午後の日差しになって、窓からの景色、住宅内の光の雰囲気も変わってきます。
今の時期は、黄金色の稲穂が室内各所から見え、季節感もバッチリ味わえます。

ただ驚くべきは、この内部空間は、8年半経過しても竣工時とほぼ変わらないくらいと言えるほどすっきりとしたイメージが維持されていることです。

ご主人より、
「建築には過剰なところも不足するところもなく、いろいろなことが程良いため、あまり新築時から変わっていませんね」
とコメントいただき、設計者としては何とも言えない嬉しさを感じます。

ご夫妻のお仕事の事情や、お子さんの成長により生活スタイルもアイテムも変化している状況と思われますが、そこも含めてきれいにゆったりとした平家の住まい方をされていました。
本当に住み手の建築IQの高さが素晴らしく、頭が下がります。

お忙しい中、午前午後とも撮影にご協力いただきまして、ありがとうございました。
動画がまとまりましたら、またご紹介させていただく予定です!

blog category:犬山の住宅
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2024-10-06 | Posted in news, blog |