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建築への旅 建築からの旅

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確かにこれを読んで、建築の旅に出たくなりました。

「建築への旅 建築からの旅」

2017年5月末にA.D.A.EDITA Tokyoより発行されました書籍について。

 

建築は、動くことなく、つくられた土地・場所に固定されていますので
その建築を体験しようと思うと、当然ながらそこを実際に訪れるしかありません。
建築を学ぶためには、一般にそうした建築の空間体験を経て
建築を血肉化することが今も昔も王道とされていると思います。

私もこれから建築を学ぼうとする学生さんには、建築の旅を通じた空間体験をオススメしたいと考えていますが、
自分自身は世界の名建築を知り尽くしたような
建築の旅の達人でもありませんので、自分のいくつかの経験+建築ガイドマップなどを紹介したり・・

これまでのガイド本は、主に地図や個々の建築情報が整理された便利なものとして書籍化されています。
しかし今回の本ような、建築家(70人)の個人的なエピソードを満載にまとめたものは、無かったのではないでしょうか。
情報を仕入れるというより、建築へ向かう根本的なところに立ち返るスイッチを押されるような。
読んでいきますと、各建築家が設計した建築作品を語るのとは違って、その方の建築の原体験に出会うような楽しみも・・

これから建築を学ぶ方にも、もう既に専門家として深く建築に関わっている方にとっても旅への興味が膨らむ内容だと思います。

 

書籍の中では、
↓ 建築家の石山修武さんのコメントに妙に共感してしまいました。

「このように、旅は不思議なもので、その経験をやたらと他人に喋りたくなります。このインタヴューも同様、これは所謂、経験を自慢しているわけです。でも、その自慢を聞くのが面白い。話を聞くと、ついつい見に行きたくなりますから。二川幸夫さんからも「〇〇が一番良かった」とよく聞いて、旅に出たくなったことを思い出します。」
(「同行者によって旅の本質は左右される/石山修武」より)

 

個人的には、以前ヨーロッパの見たい建築を1ヶ月ほどかけてユーレイルパスで旅してから、
気が付けば、もう何年も時間が空いてしまいました。

この書籍「建築への旅 建築からの旅」から
自分の知らなかったマニアックな話題も取り込みつつ
次の建築の旅を考えてみたいです。

 

 

GAの書籍情報
↓こちらのサイトで、内部のページも多数紹介されています。
http://www.ga-ada.co.jp/japanese/ga_other/travel.html

 

 

 

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2017-07-10 | Posted in diary, blog |