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設計課題 出題・講評

金曜日は、愛知工業大学建築学科2年生前期の設計課題の1つを講評する日でした.
非常勤講師として昨年は1年生、今年は2年を受け持つこととなりましたが、今回初めて出題を担当させていただきました.

AIT design challenge model

現代の学生さんは、地方にいても昔と違い、日常多くの情報を浴びながら過ごされています.
しかし偶然1年から持ち上がるかたちで2年を指導することとなった全体の印象などから、現段階では、周辺コンテクスト、ストーリーや建築プログラムをスマートに解いていく情報整理に力を入れる前に(それも非常に重要なんですが)、もっと基本的な建築空間の身体感覚を意識してもらいたいなぁと感じていました.

人が垂直方向に動いたり、光や風を建築で操作すると、景色や気分がどうなる?
どんな面白いことが生まれそう?

学生さんなりに「建築って、なかなか難しいけど面白いな!」
と思う契機となり得る課題はどんなものかな・・
学科での指導方針に合致するよう注意しながら「簡単過ぎず、難し過ぎない出題」を考えたつもりでした.

結果的に、東斜面の敷地を与えられた学生さん達は
ほぼ全員初体験となるコンタ模型製作・提出を強いられ、土地の高低差に悩まされながらも課題と格闘してくれました.

 

AIT design challenge

出題準備時には、「斜面条件が2年前期では難しいのでは?」といった指導者サイドの意見もありましたが、結果的には私の予想を超えた成果を見せる学生さんも何名かいてくれました!
構想チェック1回、エスキス2回、というプロセスから考えても、よく頑張ってくれたと感じます.
正直なところ、出題側がかなり勉強になってしまいました.

 

AIT design challenge

提案が上手な学生さんも、全くそうでない学生さんも、皆各々のレベルでチャレンジしている様子を見ることが出来ました.
また講評では、表現レベルの高い学生さんばかりを紹介するのではなく、同じ課題条件でも建築の答えは一つではなく、様々な設計アプローチがあることを知ってもらえたらいいなぁと.

指導させてもらう立場になって今更ながら、学生さんの成長を見るのは楽しいものなんですね.
全体の成果・レベルは必ずしも十分とは言えませんが、一定の手応えのようなものを私なりに感じる課題の出題と講評だった気がします.

建築の設計製図を通じて、未体験のことに挑戦出来るマインドをつくることが大切だよ、と学生さんに言いながら・・
果たして自分は? いろんなことを棚に上げてます.

2年生後期の製図指導をされる先生方に、少しでも良い形でバトンパスできるよう、次の課題も学生さんと一緒に自分も一歩づつ成長したいところです!

 

 

blog category:大学・教育
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2016-06-19 | Posted in diary, blog |