diary, blog
イヴェールボスケ
石川県加賀市にある「イヴェールボスケ/Hiver bosque」さんへ足を運んできました.
片山津温泉エリア、JR加賀温泉駅から車で数分、周辺に建物もなく静かなところに「イヴェールボスケ」という名のパティスリー&カフェがあります.
堀部安嗣建築設計事務所の建築と、おいしいと評判のスイーツを楽しみに・・
平屋建て、ほぼ正方形平面の控え目な建築の脇には、1本の大きな「くるみの木」があります.
人気店ですが、開店間もない時間にお邪魔しましたので、まだ他の利用者はどなたもいらっしゃいませんでした.
砂利の駐車場には、枕木の車止め.
建物アプローチ部分には、緑が程良く配置されています.
グランドカバーのフッキソウが繁茂しているところを抜けて玄関入口へ.
建築の大半は黒い塗装が施されていますが、玄関扉はナチュラルウッドで目を引きます.
室内は扉の右手、縦格子部の奥にショーケースがあります.
床材は、堀部さんらしく 大谷石 が採用されています.
館内は撮影不可でした.
案内していただいた眺めの良い窓席を外部から1枚.
正方形平面に、方形屋根.
屋根頂部にトップライトがありますが、外観上は突起の無い建築おさまりとなっています.
内部には、このトップライト下にある求心的な天井の高い空間の客席と、天井を低く抑えた窓際席があります.
窓席からは、象徴的な大きなくるみの木と、加賀の自然を満喫出来るゆったりとした風景を目にすることができます.
枝にはくるみの実.
落ちている果肉のついたグリーンの実と、前年?の茶色い実 をあつめて遊ぶ娘.
くるみの木の枝には、夏の日射を避けてじっとしているアマガエルがちらほらと.
建主さんは、雄大なこの加賀の景色を味わってもらうため、敷地選定されたれたそうです.
建築インフラが整備されていないが、この場所しかないと・・
夏の暑さが厳しいかと思われましたが、海からのものなのか、私たちが訪れた時にはとても爽やかな心地良い風が流れていました.
建築内部と各種美しいスイーツを写真でご紹介できないのが少々残念ですが、ご興味のある方は是非一度足を運んでそれぞれの質を確認していただきたいです.
デザイン抑制の利いた建築も、細部にまで考え抜かれたものであることが随所に感じられます.
良い施主・建築家の協働作業により、とても心地よい洋菓子店(カフェ)が実現しています.
静かに、贅沢な一時を過ごすことができました.