diary, blog
建築展「Swiss Visions」
「スイス・ヴィジョン ─ 新世代の表現手法」
先日、六本木の AXIS Gallery で開催されました建築展覧会へ行ってきました。
会期:2024年3月29日(金) – 4月14日(日)
https://www.js-aa.org/event004.html
会場では、主催の日瑞建築文化協会・理事をされています建築家の黒川智之さんにもお会いでき、直接展覧会のコンセプトや、出展者となっているスイスの若手建築家の解説をしていただけまして幸運でした!
展示内容・会場構成とも美しく洗練された展覧会で大変刺激をいただきました。
これまで、スイスの建築家に対しては、抽象的でシンプルな白い模型を美しくつくるようなイメージもありましたが、今回4組紹介されています主に1980年代生まれの建築家たちの表現手法は、それ以前の世代の表現から変化を感じるところがあります。
例えば、家具と建築を等価に扱うような図面表現であったり、あるいはかなり大きな模型(S=1/10など)で建築素材や家具やインテリア小物、植木鉢といったアイテムを精緻につくり込んで、それをシーンごとに模型写真にする表現であったり・・
CGや動画のプレゼンもリアルなパース表現というより、どちらかというと手書きスケッチのような優しいテイストにあえて作り直し、提案の世界観というか空気感を示すことを重視する表現のようにも感じました。
日本国内の建築メディアにもやはり雑誌社の編集意図なり傾向があったりしますので、それとは異なる視点・価値観を紹介することにもなる展覧会だと思われます。
普段の設計活動に加え、継続してこのような展覧会を開催されています黒川さんはじめJSAAメンバーの皆さん、本当に素晴らしい活動で感心しました。
今後も新たな企画を検討中とのことですので、どんな切り口を示してくれるのか、とても楽しみです。