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2022年_あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます。
2022年は1月5日より hm+architects の仕事を始めてまいります。

昨年後半あたりはコロナ禍も落ち着きかけたようにも見えましたが・・
全国的に再び心配な話題もある年末年始となりました。

私たちは、それぞれの実家(愛知や新潟)への帰省や遠出といった移動は控えて新年を迎えました。
ブログを見てくださる皆さんは、2022年をどのようにお迎えでしょうか。

それでも、前年は自粛しておりました明治神宮への初詣には行ってきました。
早朝であれば混雑しないとのweb情報から、三が日ではありますが1月3日の朝6:40開門時間前に到着すれば大丈夫かなと予想をしまして。
実際、神宮に到着すると開門を待つ方もそれほど多くなく(密も避けられ)とてもスムーズに参拝することができました。
寒さで身も心も引き締まります。
樹木の間に射す朝陽が綺麗で、とても清々しい空気感に包まれました。
新年の良いスタートになった気がします!

私たちは、大きな自然災害やコロナ禍から、一人で居ることや誰かとずっと一緒に居続けることを改めて意識することになったと思います。

設計では、場所の特性を読んで自然・人との距離や関係を建築の形にしていくことが当然大切になってきますが、そうした基本に立ち返りながら、今年も1年hm+architectsとして(個人としては2大学での非常勤講師も含め)1つ1つの活動を頑張っていきたいと思います。

皆さま本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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2022-01-05 | Posted in diary, blogNo Comments » 

 

award/いい家オブザイヤー2021受賞しました

建築ポータルサイト SUVACO さんより、「いい家オブザイヤー2021受賞」のご連絡をいただきました!

この賞は、2021年の1年間に 1,000件近くの住宅事例が新たに SUVACO さんへ登録された中で、特にユーザーの支持が高かった事例に送られる賞とのことです。

↓こちらは、人気実例TOP15をランキング形式で紹介する記事です。
https://suvaco.jp/doc/house-of-the-year-2021-211221

弊社設計の「長い平面でもコンパクトな動線、自然を楽しむ庭のある住まい」が6位に選ばれました。弊社websiteでは名称を「豊橋の住宅/House in Toyohashi」として紹介している建物です。
家づくりをお考えの多くの方に興味を持っていただき、嬉しく思います。

記事の各事例で、住まいへのリクエスト、設計の工夫、クライントの感想などご紹介いただいております。
よろしければご覧ください。

blog category:豊橋の住宅

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2021-12-23 | Posted in news, blogNo Comments » 

 

葉山町での撮影と横須賀美術館

先日、弊社で設計監理を行ってまいりました「葉山の住宅」について、竣工写真の撮影を行いました。
外構工事の一部と植栽工事の時期を調整したことなどから、お引き渡しから少し時間経過したタイミングの撮影となりましたが、幸い気持ちの良い晴天に恵まれました。


撮影は、今回も建築写真家の小川重雄さんにお願いし、当日は設計の私たちも立会ってきました。
私たちはプロジェクトの最初から、クライアントのリクエストをお聞きしながら現場に何度も足を運んで、建築の設計を行います。さらに建設時も現場監理を行っていますので、当然建物の隅々まで把握しているはずなのですが・・
写真家の小川さんは、設計者が自覚できていない視点や構図、一瞬の光の状況を即座に読み取って撮影して下さいます。当日撮影に立ち会っていれば、およそどこからどの向きで、どんな写真を撮られたのかわかりそうなものですが、最終的には毎回予想外な素敵な写真をご提示いただくことになります。
良い形で竣工写真として記録に残すことは、クライアントにとっても望ましいことだと思いますが、一流のプロの仕事を見せていただくことは、私たちにとっても大きな楽しみです。

カッコ良く見えた撮影時の小川さん。スナップ写真を1点あげさせていただきます・・

今回、夕景待ちで少々時間がありまして、横須賀美術館まで小川さんとご一緒して足を運んでみるというボーナス経験もさせていただきました。
この日は展示入替え期間でかつ平日でしたので来館者は少なく、また過去数回訪れた中でも一番景色が良く見え、とてもゆったりとした雰囲気でした。
撮影の立会い・補助で現場に来ているはずが、こうしたリラックスタイムを過ごさせていただくのはとても新鮮でイイ感じでした。

屋上より
船や対岸の富津岬までクリアに見えました。

美術館は、各所に力の入った設計です。
変わらず特別な存在感を示していて感心します・・


屋外の景色を眺めるだけでなく、建築が大切に使われている様子も拝見することができました。優しい気持ちになれて良かったです。

その後は葉山町の現場に戻り、無事に夕景までおさめていただけました。
小川さん、1日どうもありがとうございました。

後日、最終的な写真をご紹介できる状況になりましたら、随時こちらのwebsiteにアップしたいと思います。いましばらくお待ちください。

blog category:葉山の住宅
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2021-12-16 | Posted in diary, blogNo Comments » 

 

中部大学にて

大学の非常勤講師として、今年度の秋学期は、毎週金曜日に愛知県春日井市にあります中部大学で授業を行なっています。
午前中は座学で「建築構法Ⅱ」、午後には設計製図の指導で「建築デザインⅡ」という授業を担当しており、ダブルヘッダーで頑張っています!
座学が1限ということもあり早朝の新幹線に乗って夜の帰宅までは16時間くらいかかりますが、基本は日帰りにしています。座学は事前の講義準備や採点・評価、また設計演習は対面クリティークの瞬発力が必要で、毎年大変なところはありますが・・数年経験しまして何とか慣れてきたようにも感じます。

そんな1日を中部大学で過ごしていますが、キャンパンス内にはとても緑が多いので、授業の合間に散策するだけでもちょっとした息抜きになります。
長年キャンパンス全体の整備に尽力された中部大学の前理事長さんは、新規の施設整備の際にも既存樹木をできるだけ切らないよう大切にされていました。あちこちに見られるケヤキやイチョウの大木は堂々と存在し、キャンパスと人々を見守っているようです。
ケヤキの左手建物は、前職で設計を担当しました不言実行館です。

また学内には池、庭園もいくつかあり、四季折々の表情を見せてくれます。
新緑の時期も清々しく素晴らしいのですが、私は秋から冬にかけての紅葉の景色が特に好きです。
さらに庭園だけでなく、茶室を含む日本建築もキャンパスの中央部に整備されています。全国的に見ても特別なキャンパスと言えると思います。


写真の「洞雲亭(どううんてい)」は、香川県小豆島内海町坂手の洞雲山観音寺の庫裏の建物でしたが、建替えに際して同寺住職加藤義昇氏から寄贈されたもの。文化9(1812)年に建築したことを記録する棟札のある貴重な古建築です。

大学での指導もこの1、2年を振り返りますと、コロナ禍を経験して様々な対応が求められました。コミュニケーションの取り方もツールも進化する部分があったと思います。基本的には人と人が対面で会うことの意味、良さを考えることになりつつ、一方で強制的に遠隔対応を経たことによる良い発見もいくつかありました。以前は活用していなかった大学のデータ共有のシステムで解説資料を履共有したり、個別に疑問や意見を引き出すためアンケート収集のシステムを利用するなど、学生さんにも指導者にも良いフィードバックがあると実感できました。コミュニケーションとしては、こうしたハイブリッドな指導が一般化してきている気がしますが、率直なところ、大学が情報提供するサービスレベルは、自分の学生時代とは違い、かなり便利になっていると思います。
ただ指導者も学生さんも細々とさだめられた作業対応は多くなり(私はそれほどインタラクティブな進め方を実現できていませんが)、使い易さと大変さの両方があります。まぁツールが変わっても変わらなくても、考える力を身につけるという本質的なところに迫ることができれば、何でも良いとは思うのですが・・
建築でも、時代とともに変わる部分と、変わらない部分が当然あると思うのですが、およそ変わらない価値にフォーカスできたらいいのかなぁと、考えています。

キャンパスの散策から少し話が逸れてしまいました。
こちらの写真は、14号館の外構部分ですが、8年ほど前に設計を担当させていただいたところ。やや人通りの少ない樹木の影手になるところが、透水性インターロッキング200角 苔仕上げ!になっていました。こうしたグリーンのカーペットのような表現を人為的につくることはなかなか難しいところ・・
大学内のいろいろな場所で自然の力を感じています。

blog category:大学・教育
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2021-12-07 | Posted in diary, blogNo Comments » 

 

薪ストーブの火入れ

弊社で設計しました新城の住宅は、お引き渡し後、初めての冬を迎えます。

薪ストーブは、2階のリビング・ダイニングスペースに設置されています。
先日、その火入れに立ち会ってきました。冬の直前となるこの時期に、ストーブを納入いただきましたDLDさんから火入れ・試運転の指導をいただいて運用を開始します。

建築の設計中、薪ストーブ選びは、クライアントご夫妻と一緒にいくつかのショールームを見て回りました。
各メーカーでデザインも機能も少しづつ異なりますが、薪ストーブは本体の素材が大きく2つ「鋼板製」か「鋳物製」かに分かれています。
鋼板製は火を入れてからの立ち上がりが早いというメリットがあります。逆に鋳物製は暖まるまでの時間は一定程度かかりますが、鋳物は熱容量が大きいため余熱も持続する(冷めにくい)という良さがあります。
見た目も比較的シャープさを表現しやすい鋼板、重厚感のある鋳物、といった違いも。また鋳物は鋳型を作るなどの工程もあり、一般に価格も鋼製よりやや高めのイメージでしょうか(メーカーや製品にもよりますが)。

クライアントご夫妻があれこれ悩まれながら、最終的に選定したのは鋳物製。
ドイツのBRUNNER(ブルナー)社の「IRON DOG Nº07(アイアンドッグ Nº07)」です。
暖房面積は 50〜90㎡、燃焼効率が高い(85.3%)、正面扉のガラス面積が大きく炎が見やすい、さらに横から薪を入れることが可能なサイド扉がある、全体のデザインが建築のイメージや生活スタイルに合いそうなこと、などがポイントとなりました。

様々な想いを込めて選んだ薪ストーブ・・
いよいよ火入れを行います!

はじめに薪の組み方の基本を教えていただきます。

最下部にしっかりとしたサイズの薪を2本、その上に焚き付け用の細い薪を井桁状(菱形)に組むイメージです。
その後、上部に着火剤を置いて・・

そして着火!
奥様に体験していただきました。

どなたでも簡単に着火できそうです。
着火後も無事に燃焼が進み、まずは一安心です。


サイド扉の右下にあるバーで空気量を調整します。
(着火時は、全開の状態)

また今回の設計では、ストーブ直下に外気を直接導入するダクトを設置し、ストーブの燃焼・煙突のドラフト効果を高めています。
(写真の中央、床下より外気導入)
ただし、直接の外気導入を行なっても、同一空間に換気設備が稼働している場合は注意が必要です。特にキッチンのレンジフードは排気能力が高いため、当然ですが室内が負圧になりやすく、ストーブの燃焼が不十分になるだけでなく、煙が室内に逆流することもあるとのこと。念のため、着火時に少しだけ窓を開けたりするなど、運用上の安全配慮もしたいところです。
(本計画では、万が一負圧になった場合でも、ストーブ近くに設置した差圧ダンパーで自然に外気が入るようにしています)

そのほかDLDさんからの解説で、①メンテナンスの重要性(煙道火災が起きたりしないように)、②ストーブ本体表面温度の管理(200〜300℃を維持)、③灰の扱い、④十分に乾燥した薪を使用すること、⑤ならし運転が必要なこと(新品の薪ストーブ)、などをお教えいただきました。
あと、美味しいピザを焼くコツも・・

日常生活の中に、冬らしさを感じる薪を扱う行為が1つ加わります。
火入れに立ち会い、心も体も暖かくなる「薪ストーブのある暮らし」がとても羨ましく見えました。

写真撮影
1枚目:小川重雄、その他:hm+architects

blog category:新城の住宅
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2021-12-04 | Posted in diary, blogNo Comments » 

 

田園都市建築家の会 12/5(日)家づくり相談

「田園都市建築家の会」 12月5日(日)の家づくり相談 は、hm+architects 伊原洋光 が担当します。

田園都市建築家の会では、家づくりに関する様々なご相談を無料でお受けしています。たまプラーザの「家づくりカフェ(相談・打合せスペース)」にて皆様のご来場をお待ちしています!

日時:2021年12月5日 10:00〜17:00
場所:横浜市青葉区美しが丘1-12-3 第7松美ビル201

田園都市建築家の会では、具体的な設計ご依頼の前に、しっかりと検討したい下記の内容について日々様々なアドバイスを差し上げ「建築家との家づくり」をサポートしています。 是非ご活用ください。

・土地探し(エリア、価格、法令チェック、仮のプラン検討、進め方 など)
・資金計画(土地+建物+その他必要な費用、銀行ローン手続き など)
・建築家探し(建築家との家づくりの流れ、自分にあった建築家選び など)

毎週末(日曜日)につきましては、所属する建築家が「家づくりカフェ」にて「建築家無料相談」を開催しています。週ごとに担当建築家がかわり、皆様のご来場をお待ちしています。
(当日、ご予約なしのご来場でも担当建築家と相談可能です)
↓詳細はこちらをご参照ください。
https://www.denen-arch.com/post/10312

東急田園都市線の「たまプラーザ駅」が最寄駅となっており、駅から徒歩5分のところに会の拠点「家づくりカフェ」があります。ここで定期的に家づくり相談・打合せなどを行なっています。お気軽にお問い合わせください。

一般社団法人 田園都市建築家の会
www.denen-arch.com

blog category:出展イベント
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2021-12-03 | Posted in diary, blogNo Comments » 

 

無塗装で6年経過したレッドシダー

週末は、以前弊社で設計しました木造平屋建ての「犬山の住宅」(2016年竣工)にお招きいただき、家族で伺いました。
早いもので建物の竣工から5年と9ヶ月ほど経過しています。
クライアントご家族の暮らし振り、建築に問題がないかなどお聞きしながら楽しいひと時を過ごしてきました。

写真は、外壁の施工時期から数えて約6年経過したレッドシダー(t=18mm/チャネルオリジナル)と板金の屋根です。

1年検査、その後2年、3年と特に不具合もありませんが、外壁の縦羽目板(樹種:レッドシダー)はあえて無塗装のままとしており、経年変化については実際に見て確認しておきたいポイントの1つでした。
現地を訪れますと、外壁は、以前よりも落ち着きのあるシルバーグレーに表情を変え、とても魅力的に見えました。建築全体に風格が出たようにも感じます。
設計では、木部の外壁がシルバーグレーに退色することを見越して、屋根のガルバリウム鋼板のカラーは同系色となるシルバーをセレクトしました。また外壁(妻壁)と屋根取合い部も跳ね出しを小さく留め、一般的な破風板おさまりではなく板金施工のシャープな表現としましたが、およそ意図したイメージになってきました。

ちなみに外装は自然素材である天然木ですが、レッドシダーは建材メーカーさんが国内で扱いはじめて半世紀近い実績があり、それだけ時間経過しても十分に健全な外装の事例があるとのことです。

また住宅メーカーさんの外壁に多く採用されるサイディングパネルでは目地のコーキング(止水のため)があり将来打替え等も必要ですが、この羽目板張りは実(さね)付きのジョイントで、外壁下地に通気層を設けてその内側を止水ラインとしているため、木部でそうした手間も不要です。

こちらの写真は、施工した直後の外壁の様子。

木部には新築時に保護塗装をするのが一般的で、またその後も状況を見て定期的なメンテナンス(再塗装)は必要となります。
しかしこの設計では、保護塗装をしないまま木の色が抜けるところまで一度退色が進むとその後の経年変化は比較的少ないという見通しで、無塗装としています。また保護塗装を塗ってからでも長期に放置すれば一定の退色は進みますが、その場合の退色はムラが出易く、無塗装の退色の方がより綺麗なシルバーグレーになるというのが狙いであり、さらにイニシャル(新築時の塗装)、ランニング(定期の再塗装)コストの軽減にもなります。

良い雰囲気をつくり出していた外装の確認に続き、室内についても拝見し、お話をお聞きしました。


内部に一歩入ると、エントランスの土間からリビング・ダイニングまで連続する空間が広がります。

数ヶ月前に新築でお引き渡しをしたかのような、いやそれ以上に洗練されたご家族の自然体の暮らしがそこにあり、「本当に6年近くも経っている住宅?」と言いたくなるほど。
私たちは思わず立ち尽くしてしまいました。

設計時に、平屋でこんな暮らしが出来たら・・とクライアントと一緒に考えたことが見事に実現しています。
ご家族の建築・設計への理解と愛情を感じ、涙腺が緩むほど感激しました。

生活動線に沿った、長い壁面収納。写真左下の矢印は子供室への案内板。
キッチン背面の自立壁は写真ギャラリーに。

ピアノを習いはじめて1年ほどのお子さん(小学生)のお部屋。「ここは特に程よく風が抜け、窓からは田園風景も見渡せ、すごーく快適な部屋です!」とのこと。

クライアントより「住宅全体で空間の大きさや機能面で、多くも少なくもなく、ちょうど良いと感じている」とお聞かせいただき・・
住まい手として上級者と言うしかありません!

リビングのH鋼柱には、100mm幅にぴったりの可愛らしいハト時計。

お昼もご一緒させていただき、また午後は外で子供たちと庭や周囲の田んぼで遊び(娘は初めての凧揚げを経験!)、そして再度室内でお茶をいただきながらゆったりとした時間を過ごすことができました。

建築を見れば、何年経っても設計をしていた時の建築とクライアントへの想い、あるいは当時工事に関わった多くの方々の様々な配慮が鮮明に蘇ってきます。そうした多くの関係者の前向きなエネルギーが注がれた建築に、クライアントがさらなる愛情を注いで建築を育んでくれる状況がはっきりと伝わってくる住まいでした。それは言葉にしてご説明いただかなくても、建築は日常までを雄弁に語り、私たちにメッセージとして届けてくれます。設計者がクライアントから受け取るギフトとして、これ以上のものはない?とさえ感じる幸せな経験をさせていただきました。今後、設計活動を続ける上で心の支えにしたいと素直に感じました。

長時間お邪魔させていただき本当にありがとうございました。
これからも建築の経過、ライフスタイルの変化も見守っていきたいと思います。

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2021-11-29 | Posted in diary, blogNo Comments » 

 

シンボルツリー

「葉山の住宅」では、建築工事から少し時期を遅らせて、外構・植栽工事を行なっています。
先日、シンボルツリーとなるオリーブが現場に加わりました!

オリーブは、しっかりと太さのある幹でありながら、低い位置まで枝が付いて、全体の樹形がちょっとずんぐりと丸く見える何とも愛らしいプロポーションです。

今回、植栽工事をしていただいています「SOUTH GARDEN SHOP」代表の松戸さんが「普通のスレンダーなオリーブではつまらないので、味のあるフォルムのものを」と、時間をかけていろいろと探し見つけていただいた1本となりました。
シンボルツリーは、ご家族らしさを表すものでもあり、またその成長も人々の記憶に残ります。そして建築の外観・内観の印象を和らげ、視線や日射も適度にコントロールしてくれます。将来、植栽とともにどんな景観がつくられていくのか楽しみが膨らみます。

外構・植栽工事が整いました後に、写真撮影の予定です。また竣工写真にてご覧いただければ幸いです。

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2021-11-16 | Posted in diary, blogNo Comments » 

 

わざわざ

週末、長野県東御市にあるパン屋さん(日用品も販売しています)に行ってきました。

「わざわざ」という名前の小さなお店です。公共交通機関もない、こんな山の上までわざわざ来てくださってありがとうございますという感謝の気持ちを込めてつけられたそうです。横浜から車で高速を使い片道3時間以上かけて向かいましたので、お店の名の通りわざわざ遠方から来た家族客となりました。1枚目の写真は、お店の外に広がる景色です。

ご自宅の一部を拡張してお店にされています。
写真正面の扉が、パン屋さんの入り口で、右手前の扉は、日用品が並ぶスペースへの入り口でした。

お店に入ってすぐ、カウンターでパンを購入できます。スコーンやクッキー、今の時期はシュトレンなどもありましたが、基本となるのは「角食」と「カンパーニュ」の2種類のパン。

お店の窯で焼いているというのは、店内のすぐ脇にある石積みの薪窯を見れば言うまでもなく・・という雰囲気です。

お店は、2009年に代表の平田はる香さんがお一人ではじめられたそうですが、その後2017年に株式会社わざわざを設立。実店舗とEC サイトの事業展開などで地域に雇用を生み出すことなど、平田さんのお考えも注目されるお店です。

店内の様子は、写真でブログなどに紹介してもOK(是非UPしてください!)とのことでしたので、いくつかあげてみます。

店内のパン・食料品スペースから、階段脇を通って日用品スペースへ。

2階、階段を登った先の屋根裏スペースにもアイテムが並びます。

以前から気になるお店でしたが、足を運んでみまして、お店の方も生き生きとお仕事をされているように感じられました。こちらで働くために移住をされる方も多いようです。平田さんのお考え、文章などの情報発信もすごく影響力があって、すごいなぁと感心することばかりです。

↓ちなみにお店のオフィシャルサイトはこちらです。
https://waza2.com

もちろんパンを買って、そして帰りの道中も立冬を迎えた長野県内にひろがる美しい景色を楽しんできました。

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2021-11-09 | Posted in diary, blogNo Comments » 

 

media/KLASIC 記事に紹介されました

建築家ポータルサイト「KLASIC」さんの記事として
弊社設計の「新城の住宅/House in Shinshiro」を掲載いただきました。

どのような経緯、敷地条件、ご要望からどんなことを考えて設計を行なっていたのかなど、インタビュー取材を受け記事にまとめていただきました。

こちらの掲載ページをご覧いただけますと幸いです。
https://www.klasic.jp/construction/19872/

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2021-10-27 | Posted in diary, blogNo Comments » 

 

media/「すごい平屋」に掲載されました

建築の専門書籍で知られる出版社エクスナレッジより2021年10月24日に発行の「すごい平屋」(美しい住まいと家づくりシリーズ)に弊社設計の「犬山の住宅/House in Inuyama」が掲載されました。

ちなみに60軒以上の掲載事例がある中・・
裏表紙は「犬山の住宅」の外観写真となっています!

書籍の内容としては、目次の
大正解06/回遊 or 直線 どちらの動線かで計画が変わる
という項目で掲載いただいております。

全国の書店、webでも販売されていますので、ご興味のある方はご覧ください。

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2021-10-24 | Posted in news, blogNo Comments » 

 

event/建築家展(静岡・清水 2021.11.20-21)

2021年の11月に開催されます建築イベントにお声掛けいただきました。
(建築家との家づくりをサポートしています、アーキテクツ・スタジオ・ジャパン主催のイベントです)

開催日時:
11/20 (土) 11:00〜17:30
11/21 (日) 10:00〜17:00

開催場所:
清水マリンビル
静岡県 静岡市清水区 日の出町9番25号 清水マリンビル 展示室7A

関東、関西、中部地区から、建築家8名が参加します。
全日程とも 入場・相談無料のイベントです。

建築家との家づくりにご興味ある方は
是非一度、この機会に足を運んでみてください。

↓イベントの詳細は、こちらをご参照ください。
https://events.asj-net.com/events/15157

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2021-10-23 | Posted in news, blogNo Comments » 

 

Light Capsule

先月のことになりますが、ガラス作家の Peter Ivy(ピーター アイビー)さんが手作りで制作しています、Light Capsule(ライト カプセル)と名付けられた照明器具を見に行ってきました。

お月様のようなサインが印象的な、「51% Tokyo」(五割一分:ごわりいちぶ)さんの東京ショールームです。(代々木公園に近いこちらへ移転されたのは2021年の2月)

現在設計中の住宅プロジェクトで、しばらく前からクライアントと建築のイメージに合う照明器具を探していましたが、こちらの画像をwebで拝見し、一度足を運んでみたいと考えていました。

またこちらで扱われています、ピエール・ジャンヌレの家具を見ることができるのも、もう1つの楽しみです。

ペンダント照明の Light Capsule は、大小2サイズあります。そのうち、お目当ては写真右側の大きいタイプ(高さ約40cm)です。写真の左奥に見えるのが小さいタイプ(高さ約20cm)。

実物を拝見しますと、手づくりのため、フォルム、ガラスの質感(細かな気泡の入り方)など1点1点、少しずつ差があって、独特な存在感を感じます。フィラメントは長く、ガラス越しに光が揺らいでいるようにも見え特別な味わいがありました。何と表現して良いか・・LEDも様々に進化していますが、これはちょっと出せない雰囲気でしょう。web画像で器具を詳細まで拝見していても・・やはりこの質感は実際に見ないとわからないところだと思います。

照明を消した状態でも1つのアートワークのように見え、とても美しい照明器具です。存在感がありながら、どんな風景にも自然に溶け込んでくれそうです。

上記のように弊社で一度ショールームを訪ね、サイズや質感、フィラメント交換やコード延長は可能かどうかなど、器具の事前確認を行いました。その数日後クライアントご家族と同ショールームにご一緒させていただきました。ご夫妻とも、繊細なデザインと質感(ガラスや金物)、サイズ、光の様子も含めとても気に入ってくださいましたので、ご案内できて良かったです。実現に向けてさらに検討を進めていきたいと思います。

現代の技術革新で合理化を進めるもの、アナログな質感を求めて特別な空気感を生み出すもの、プロジェクトごとにこれらを適切に配置していくところがなかなか難しく奥深く、また同時に楽しいところでもあります。

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2021-10-18 | Posted in diary, blogNo Comments » 

 

ダウンライトの検討

現代の建築設計において照明器具は、必要不可欠な設備と言えます。また空間デザインにおいてもイメージを左右するため、しっかりと緻密な計画にしたいところでもあります。
照明器具も各種ありますが、今回は器具の存在としては控え目な、ダウンライトについて少しお伝えしてみます。

ダウンライトには「グレアレスダウンライト」と呼ばれるタイプがありますが、グレア(glare)=「まぶしさ」、レス(less)=「より少なく」の名前の通り、「まぶしさの少ない」ダウンライトのことを指します。設計者は、コストと性能、デザインのバランスを考えながら照明器具を選定しますが、施設用の照明に限らず住宅用でも、このグレアレスの採用例が増えてきていると思います。

写真でご紹介していますLEDダウンライトは、グレアレスでかつ光の質をコントロールするオプションレンズを組合わせることが可能なものです。これまで、広く流通している器具でこのような複数の調整機能があるものは、聞いたことがありませんでした。
先日、主に特注の間接照明などを手掛ける「株式会社ひかり」さんよりそうした多機能な製品を取扱えることになったとご紹介がありましたので、まずは実物を用いたライティングテストを行なって光の違いを確認させていただきました。

ベースのレンズは、配光が狭角13°、中角24°、広角31° の3タイプ。色温度は、2700K、3000K、3500K、4000K から選択。アルミダイキャストの筐体のカラーも3色、反射板は4種、これらをインテリアの仕上げイメージに応じて使い分けます。さらに勾配天井などにも30°の角度まで調整して設置ができるアジャスタブルタイプもセレクト可能です。パワーも、白熱灯60W相当、100W相当の2段階から選定できます。
これに必要であれば、光を拡散させるレンズ3種、光のエッジラインをマイルドに和らげるスムーサーレンズ、配光を偏平に広げるスプレッドレンズ、を選べます。さらにグレアカットするハニカムルーバーまであるため、かなり細かくカスタマイズできるダウンライトでした。

10年ほど前を振り返りますと、照明はLED化への過渡期と言え、LEDダウンライトはまだ製品ラインナップも流通量も少なく、当然ながら今と比較すればかなり高価な存在でした。しかし近年はLED照明が一般化し、住宅でも採用しやすい、安価で様々な機能とデザインの照明器具が揃う状況になっています。

建築の設計事務所としては、プロジェクト初期の段階から、照明のイメージを想定しながら建築のスタディができるよう、照明器具の機能・デザイン・価格のバランスを把握しておくと理想的だろうと思いますが、社会や人々のニーズ、技術の変化に追従できるよう情報収集も欠かせません。
建築の設計は、当たり前ですが常にこうした地道な努力を重ねていくことが必要で・・やはり大変な部分でもあります。と同時にクライアントと新たに生まれる建築のため、様々な諸問題をデザインの総合力で解決することが可能なところが他の行為からは得難い大きな魅力だと感じます。そんな充実感を建築に関係するすべての方としっかり共有できるといいなぁと思いながら、設計活動を続けています。

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2021-10-12 | Posted in diary, blogNo Comments » 

 

works「Furniture – 5」を追加しました

worksページに「造作家具/Furniture – 5」を追加しました。

「葉山の住宅」でオリジナル製作したキッチンボードの内容を紹介しています。
今回は、無垢の木で作るオーダー家具工房「WOOD STUDIO KUZE’S」の久世さんと図面の打合せ、相談をしながらの楽しい家具づくりでした。
クルミの無垢材で組み上げられた家具は、やはり特別な存在感と何とも言えない味わいがありますね。

こちらよりご覧いただけますと幸いです。

works「造作家具/Furniture – 5」

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2021-10-10 | Posted in news, blogNo Comments » 

 

works「余地の住宅」を追加しました

長野県で進行中のプロジェクト「余地の住宅」をworksページに追加しました。

敷地はゆったりと約560坪の広さがありますが、クライアント打合せを経て、建物位置がほぼ定まってきました。敷地全体の模型に手を入れ、建物ヴォリュームを更新しました。まずは簡単な模型写真をUPしてみます。

この模型の縮尺は1/300ですが、建物はサッシフレームを切り抜くなど、頑張って細か目に作ってみました。設計の検討が進むにつれ、なかなかいい雰囲気にまとまってきたと思います。

↓今後こちらの
worksページ「余地の住宅」
の内容も進捗に合わせて、更新していこうと考えております。

引き続きよろしくお願いいたします。

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2021-10-09 | Posted in news, blogNo Comments » 

 

2021 Fall semester

今週より、2021年度 中部大学 秋学期の担当授業が対面形式ではじまりました。
こちらで授業を担当させていただき、早いもので今年で6年目を迎えます。

対面授業の初回(10月8日)は、気持ちの良い晴天に恵まれました。

緊急事態宣言の発出により、先週と先々週はリモート(講義動画を作成して配信する)授業を開始していましたが、本日は学生さんとの対面授業です。130名ほどの学生さんとの対面授業を行いますと、やはりライブ感もあり本来の形式はいいなぁという印象です。
ただ、昨年まで選択科目だった座学の担当授業が、今年は必須科目へ変更されましたのでこれまで以上に気を引き締めていきたいと思います。

少し振り返りますと、こうしたリモート授業も昨年の春に否応無くはじまりました。その後1年以上経過し、もはや授業の形式としては標準対応の1つになって来た感じもあり・・いろいろな社会の変化も含め、驚かされますね。

授業の後、久々ですのでキャンパス内を少し歩いてみました。樹木や陽射しから、少しずつですが秋の気配も感じられます。

建物は、以前自分が前職で最後に設計させていただいた施設(中部大学 不言実行館/ACTIVE PLAZA、2015年竣工)です。
当然ながら各所に経年変化があり、その確認もまた設計の勉強になるものです。

ちなみに既存の校舎へ伸びる外部通路のウッドデッキ材は、「セランガンバツ」を当時採用しました。当時のデッキの赤茶色はほぼ抜け、全体がグレーっぽくなり味が出てきました。

同施設の6 F(カフェテリア)の外部テラスより。
ここからは、遠方に名古屋駅付近の高層建築群を見ることができます。
視線が遠くまで伸びると、単純ですが気持ちも少しおおらかになるような。

2022年の1月まで続く今後の講義のこと、現在設計をしている建築のことや、これからのプロジェクトについて、少し考えてみたりしました。
この秋も自分なりのチャレンジをしながら、それぞれ頑張っていきたいです!

コロナ禍を経て、社会全体が良い方向へ一歩ずつ前進するよう祈っています。

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2021-10-08 | Posted in diary, blogNo Comments » 

 

片道200km超ですが

長野県で進行していますプロジェクトについて

計画地は、車の移動で弊社から片道200km以上離れた場所となりますが、日帰りで(誰かに会うこともなく)敷地の確認を行ってきました。
これまでも敷地調査やクライアントとの打合せを現地で行ってきましたが、同じ敷地でも季節や天候、時間が変化しますと、それぞれ違った土地の様子を知ることができ、その都度気づきも得られます。
今回は、計画建物の外周ラインをビニル紐で示し(簡便な縄張り)、イメージの確認をしました。以前にも1度行いましたが、設計内容を徐々に詰めていく中で、あらためて建物配置も調整し、距離感などをチェックすることができました。
大自然の中、ゆったりと広さのある敷地での設計に、私たちもワクワクしながら作業を進めているところです。

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2021-09-19 | Posted in diary, blogNo Comments » 

 

media/homify(日本)に紹介されました/15の土間床スペース

WEBマガジン homify(日本)

特集記事「玄関・キッチン・庭にも変わる!15の土間床スペースの作り方」に
hm+architects 設計「犬山の住宅」が紹介されました。
多目的に使うことができる、土間床のある住宅設計15事例のうち、14番目に掲載されています。よろしければご覧ください。

https://www.homify.jp/ideabooks/8289069/玄関・キッチン・庭にも変わる!15の土間床スペースの作り方

<homify(www.homify.jp)>
ドイツ、ベルリンを拠点に置くオンラインプラットフォームで
建築、インテリアデザイン、家具デザイン、庭デザイン、その他暮らしに関わる小物等まで紹介しているウェブサイト。
日本を含め23カ国に配信されています。

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2021-09-13 | Posted in news, blogNo Comments » 

 

LED照明へ減光フィルム

「葉山の住宅/House in Hayama」の照明について

奥様よりキッチン、ダイニングの照明がちょっと眩しく感じる(日頃から眩しさが苦手)というお話があり、眩しさを軽減する調整を行いました。ご主人はそのままでも特に気にならないとのことでしたが、ご家庭内で長く利用される奥様の感覚に合わせた調整をしたいと思います。

△ダイニング・キッチン部分のダウンライト状況(減光調整前の写真)

設計では照明のシュミレーションを行い、机上面や床面の照度、各所の反射率、色温度なども含め確認して計画を進めましたが、実際には明るさの感覚に個人の差はやはりあります。
LED光源は、消費電力も少なく、電球の交換も不要で、近年は安価な製品となって照明器具の主流となりました。しかし照度は同じでも、LED光源は白熱電灯に比べ光が一定の方向に集中して出ているので、眩しく感じる状況(グレア)は、ある程度はどうしても残ります。

「眩しいので光を和らげたい」という場合、特にグレアを抑える仕様の照明器具を選定するか、設計時に標準仕様でも照明器具とスイッチ部を調光仕様にしておけば照度を下げる対応については問題なくできます。ちなみに器具の仕様が良いもの、調光箇所が多くなればその分費用もかかってしまいます。
今回の計画ではリビングや個室の照明に限り調光にして、キッチン・ダイニングは全体のコスト調整時に非調光タイプとしていました。
一般に、天井面に設置した埋込み型のLEDダウンライトは、以前の電球交換のように光源部のみを交換することはできませんので、ダウンライト本体ごと別の器具へ取替えとなってしまいます。
あるいは、光源はそのままで拡散光となるフィルター要素を追加してグレアを抑えることが可能かどうか・・。
そこで今回は、後者のダウンライトの光を拡散・減光させるフィルムの検討をしました。住友スリーエム「ディフューザーフィルム」というものを取寄せ、光源部分に合わせ円形にカットして貼ってみました。


写真左:カットする前のフィルム(裏面)
写真右:中央円形部分にフィルムを設置した状況(緩やかな曲面でしたがΦ33mmにカットし、手仕事には見えないくらい、うまく馴染ませることができました)

劇的に変わるというものでもありませんでしたが合計6灯、一定程度グレア(眩しさ、見えづらさ)を軽減できたと思います。
設置前に照明を点灯した同アングル写真を撮り忘れ、比較画像でなくてすみませんが・・

設置後の様子を奥様に確認していただき「柔らかい光になったので大丈夫です」と喜んでいただけました。
使用したフィルムは簡単に剥がすこともできる状況でしたので、貼ったり剥がしたり調整もできそうです。ただしLEDダウンラウトの減光専用と表示されている商品ではなく、各自の判断で使用すべきものと思います。

照明計画では、意匠のイメージからは積極的に天井面のLEDダウンライトを採用したい訳ではありませんが、費用対効果という部分ではやはり優位性がありますので、径の小さめのものなどをプロジェクトの内容に応じて配置しています。

設計では建設コストを抑えるよう全体のバランスを見ながら、建築空間の見せ方に抑揚をつけるなど、建築の仕様、照明や家具などの配置を決めていきます。どのプロジェクトでも毎回腐心するところですが、ここがうまく整理できますと、実際に要した費用以上に良いイメージが得られます。この差はなかなか一般の方にはわかりにくいところで、難しくもありますが、設計者として腕の見せ所でもあると感じています。

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2021-09-10 | Posted in diary, blogNo Comments » 

 

works「葉山の住宅」の写真を更新しました

弊社website内のworks「葉山の住宅/House in Hayama」の現場写真、解説のテキストを補足してUPしました。

建築工事の内部空間はほぼ整いましたので、弊社でスナップ写真を撮らせていただきました。
植栽工事につきましては、夏の施工時期を避ける必要もあり、しばらく先に施工する予定です。

よろしければご覧ください。

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2021-08-29 | Posted in news, blogNo Comments » 

 

アンサンブル・スタジオ展

1ヶ月ほど前になりますが、東京都港区南青山の「ギャラリー間」で開催中の、アンサンブル・スタジオ展「Ensamble Studio Architecture of The Earth」を見てきました。
新型コロナウィルスの感染拡大防止に関する取り組みから、入館は事前予約制となっており、9月26日まで開催中です。

アンサンブル・スタジオは、アントン・ガルシア゠アブリルとデボラ・メサが主宰する職能横断型チームとして、スペインのマドリードで2000年に設立。他に類を見ない革新的な建築を発表し、世界から注目を浴びています。

フライヤーの写真にもありますが、巨大な屋外彫刻のような作品を見ますと、本当に建設したものですか?と目を疑うようなものばかり。

展示は、主に模型と映像による作品紹介。
建設プロセスも映像で紹介されています。荒々しい表現としてそのような製作方法に辿り着いたのだと思いますが、とにかく鉄筋コンクリートでつくる様子は、かなりワイルドで驚かされます。

3Fの屋内展示

フライヤーで写真になっている作品

展示の模型を見ていますと・・はじめは彼らの発想がすごいなぁと思っていたのですが、実は展示の土台、石材のように見える部分のクオリティが秀逸で、むしろ作品よりそちらに見入ってしまうほどでした。ビーズ発砲スチロール(EPS)と思われる材を溶かす、着彩する、という技術が実に素晴らしいです。人工物(実際に製作した建築作品、今回の展示模型)を、自然の風景の一部ように見せる感度がすごく高く、自分ではこの表現は全くできないなぁと感心。いままで見た建築の展覧会等の模型で、こうした表現は見たことがありませんでした。

3F 屋外展示
コンクリートで製作された、タワー状の作品。
展示スペースの背後に建つビル群と呼応させているのでは?と感じましたが、意図的ではないかも知れません。

緊急事態宣言の発出前でしたが、展示は順路も定められており
[ 3F→4F→階段で退出 ] というルートでした。
来場者が密にならない環境で、ゆったりと見学できました。

ただ、このところの社会状況では、行きたい美術展や建築の展覧会などあっても、足を運びにくくもなってしまいました。安心できる状況への回復を願うばかりです。

帰りには、下階のToToブックショップにて建築本を少々仕入れ、日々の業務とはちょっと違った刺激を受けた日となりました。

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2021-08-20 | Posted in diary, blogNo Comments » 

 

内装工事中

「葉山の住宅/House in Hayama」の現場は、各所内装工事が進行中です。

一部の内壁と床に使用する磁器質タイルも現場に入ってきました。
サイズは大判の 600mm×1200mm、輸入建材をセレクト。

この大判タイルを、キッチン脇となる壁に設置中。スペーサーでタイルの目地幅を整えてから、目地材を込めていきます。ちなみに幅が広い縦の目地部分には、Fixのガラス建具が嵌ります。
一般の戸建て住宅では、これだけの大きさのタイルをコーナー部分でこのように加工するのは、技術的にちょっと大変なため、あまり見かけないと思います。普通に現場で出来ますかと聞くと難しいと言われてしまう内容だと思いますが、前職での施設設計での経験なども活かし、各関係者の協力を得て何とか手配が整いました。

一般部の内装壁、天井は、下地のプラスターボードの表面を平滑にするため、パテ処理が行われます。ボードの継ぎ目、ビス・タッカーの小さな窪みも埋めていきます。1回で終わる作業ではなく、丁寧に数回繰り返して整えていきます。
今回は仕上げのクロスに、しっくい塗装のように見えるものを設計で指定しましたが、この材は下地の処理が重要になるためです。

内装クロスを施工した後には、照明器具などの取付けを行います。
この吹抜けには、デザインに特徴のあるペンダント照明を5灯設置する予定です。電源コードを垂れ下げて見せる表現となりますが、この準備を数人がかりで行なっている状況。セッティングは思った以上に大変でした。足場が外れた状態で完成形を目にする瞬間がとても楽しみです。

猛暑が続く中ですが、現場のみなさんの頑張りにより、作業も後半の詰めに差し掛かっています。
引き続きよろしくお願いします。

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2021-08-11 | Posted in diary, blogNo Comments » 

 

works「新城の住宅」の写真を更新しました

弊社website内のworks「新城の住宅/House in Shinshiro」竣工写真をUPしました。

今回も、写真家の小川重雄さんによる撮影です。
建築の佇まいを、それぞれ力強く、美しいカットにおさめていただきました。

よろしければご覧ください。

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2021-08-05 | Posted in news, blogNo Comments »