diary
水辺の風景 高田城址公園
新潟県上越市の高田城址公園へ足を運んできました。
高田城址公園は、日本三大夜桜スポットの1つとされ、公園内には約4000本の桜があるそうです。全国から多くの観光客が訪れますが、見頃はおよそ東京の花見の時期から1週間過ぎたあたりでしょうか。写真は、4/15の週末に訪れたものですが、ブログ記載が遅くなってしまいました。
夜桜のライトアップは色を加えた演出のようでしたので、自然光で景色が味わえる時間帯にしました。
単純にソメイヨシノが多く見られる花見というだけでも季節感を十分に味わえますが、堀の水辺に展開する景観を特に楽しみに・・
桜の花が散る水面。ボートを楽しむ方も多くいらっしゃいました。
外堀水面に映る残雪の妙高連山、桜並木も味わい深い眺めでした。
堀に沿っての散策歩道には手摺がなく、水辺の空間が断絶されることなく伸びやかに広がるところが素晴らしいと感じました。
春は水面が広がる風景ですが、ここには外堀19ヘクタールを埋め尽くすハスが広がっています。夏にはハスの葉で緑一面の景色に一変します。
ハスの美しさ、規模ともに東洋一といわれるそうです。
(見ごろは7月下旬から8月中旬)
夕暮れ時、光の変化を繊細に映し出す水辺の風景に
思わず足を止めてしまいます。
自然を愛し、四季の変化を楽しむ日本人の美意識を大切に・・
建築・ランドケープへの意識を高めていきたいと思いました。
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media/homify(中国)に紹介されました
WEBマガジン homify(中国)
中国(北京語)記事にhm+architects 設計「犬山の住宅」が紹介されました。
(はじめから9枚目に内観写真 掲載)
https://www.homify.tw/ideabooks/3128317/11-間可以欣賞農田景色的美麗鄉間住宅
<homify(www.homify.jp)>
ドイツ、ベルリンを拠点に置くオンラインプラットフォームで
建築、インテリアデザイン、家具デザイン、庭デザイン、その他暮らしに関わる小物等まで紹介しているウェブサイト。
日本を含め23カ国に配信されています。
blog category:犬山の住宅
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雨の敷地調査
雨の中、設計のご相談をいただきました敷地の確認をしてきました。
隣地との関係、方位を確認しながら光や風の動きを予想し・・
こうした雨の日には敷地の水はけ情況なども見ることが出来ます。
ご要望に沿う計画の実現に向け、検討を進めていまいります。
blog category:尾張の住宅
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新学期スタート
2017年度、大学非常勤講師としましては3年目の新学期がはじまりました。
今週行なわれました愛知工業大学での初回授業日は、あいにくの小雨でしたが、池のほとりの桜を眺め、静かに春らしさも味わえました。
今期、大学内でのカリキュラム変更もあり授業内容には新たな試みも・・
また、指導で受け持つ学生さんの人数も以前より多くなったり。
指導者としても、毎年何らかの進歩があるよう
新1年生のみなさんと共に、張り切ってまいります!
blog category:大学・教育
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草間彌生展「わが永遠の魂」
国立新美術館で2017年5月22日まで開催中の
草間彌生展「わが永遠の魂」へ行ってきました。
草間さん13年振りにして、これまでにない大規模個展。
国立新美術館も今年開館10周年とのことで、力を入れた展示のようです。
小雨の日曜日、午前中からチケット購入だけでも長蛇の列で、すごい盛況振りでした!
美術館外部の樹木や、外部デッキのパブリックスペースにも草間さんのアートワークを見ることができます。
館内、展示室内でも、いくつか撮影可能な場所が用意されていました。
以下そこでのスナップ写真を数枚UPしてみます。一部展示内容がわかってしまいますがご容赦願います。他のweb上でも画像は紹介されていますので・・
まず展示エントランスでは、目力がすごい草間さん写真でお出迎え。
1929年生まれ、現在88歳とのことですが、日曜も祝日も関係なく毎日、創作活動に取組まれているそうです。
展覧会は二部構成となっており、第一部は「21世紀の草間彌生」と題し、2009年から取組まれ現在も描き続けられている「わが永遠の魂」シリーズが圧倒的な迫力で紹介されています。2メートル角ほどの正方形大型キャンバスに描かれた同シリーズ作品は500点を超えているそうです。
そのうち130点あまりが会場に集められ、メインとなる展示室壁面はぎっしりと作品で埋め尽くされています!
個人的には、繰り返し描かれるモチーフ、様々な「顔」に興味が湧きました。
作品の部分紹介を写真で少し・・
第二部は、「20世紀の草間彌生」ということで、故郷 松本での「初期時代」から、「ニューヨーク時代」、帰国後の「東京時代」の作品を順に見ることが出来ます。
幼少期、10歳の時に描かれたドローイング紹介もあります。
子どもの頃から幻覚を日々見るようになって、苦悩を乗り越えるべく「水玉」・「網目」を用いた幻想的な絵画作品が製作されていったようです。
ニューヨークでは極貧時代を乗り越え、社会へのメッセージ性の強い作品を生み出し、表現としても当時の最先端のアートシーンに強い影響を及ぼすことに。
しかしその後、帰国した日本での不本意な評価などから、個人の内面世界にのめり込む新たな作風への転換があったと・・
そして1980年代から90年代にかけて発展していった代表的な作品「南瓜」は、草間さんの内面を癒してくれるような存在として見出されたのだそうです。
関連する2000年代の作品もいくつか館内に、そして屋外の展示場にも巨大な作品が置かれていました。
室内の展示を見終えてから、一度外に出て高さ4.5メートルの大型「南瓜」を見に行くと・・
雨の中ミッドタウンの高層棟が背景となり、六本木という場所・スケールに不思議と相性が良いようにも見えました。
また展示室とは別に、美術館のホワイエの一部に用意された「オブリタレーションルーム」では、来場者が水玉のシールを受取り、ルーム内部へ自由に貼り足していく体験もできます(展示チケットの提示は必要)。
展覧会では、草間さんの生き様そのものとも言える、その凄まじい創作の数々、ほとばしるエネルギーにとにかく圧倒されました!
多くの来場者が展覧会場にいらしておりましたが、私にはそれぞれの方が何かに納得して会場を出て行かれるようにも見えました。
創造的な活動を70年に渡って続けてこられた凄み、年齢を重ねさらに新しい表現への変化・進化。写真では伝わらない作家の魂に触れたのではないでしょうか。
唯一無二、独創的であればあるほど、草間さんは人一倍孤独な道を歩まれたのだと思います。
自分の建築設計を考えますと、足元にも及ばないエネルギーレベルではありますが、とにかく短期的な結果や評価に左右されない強い気持ちを保ちながら仕事を続けることが重要なのだと感じました。
最近、展覧会では写真撮影OKというイベントが増え、思わず記念写真を撮りたくなる場所を会場のどこかに設けていると感じます。
こうして拙ブログでも紹介してみたり・・SNSなどで写真が多くの方にUPされることが当然考えられていると思われます。
またミュージアムショップでのグッズ販売も、レジ待ち30分の列になるほどでした。会期終了間際には、相当な情況になっていると思われますので足を運ばれる予定の方は、事前のチケット手配や早めの時期・時間帯がオススメです。
草間さんのこれまでの活動、変遷が俯瞰できる展示となっており、他では見られない内容だと思います。
そして同時に東京の真ん中でこうした芸術・文化活動に触れることが出来るようになったこと。当然経済性も緻密に考えて、国立新美術館・ミッドタウンを出現させた再開発も、完成後しばらく時間が経ちましたが、やはり色んな意味で凄いなぁと。
週末、素晴らしい刺激をいただきました!
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2017年春 胴吹き桜
2017年4月、新しい年度がはじまりました。
今週は桜のシーズン、関東では週末あたりがお花見もピークでしょうか。
桜の枝先に咲き誇る可憐な花が、この時期だけの美しい景色を見せてくれます。
しかしよく見ると樹木の幹から直接芽吹き、花を咲かせているものもあります。
これは「胴吹き」と言われ、盆栽用語では、枝を追い込む剪定をして幹や枝の途中で芽吹かせ枝葉の全体のバランスを作ったりするのですが、公園や街路樹の桜などでは、老木となったり光合成が不十分で樹勢が弱まった木が、枝先までエネルギーを送る手前で幹に花を咲かせるのだそうです。
胴吹き桜は、およそ万全なコンディションでないまま、力強く花を咲かせているのですね。
建築の設計でも、全ての条件が理想的ではないことの方がむしろ多いと思われます。そして各プロジェクトで与えられた状況に応じ、ひとつひとつしっかりと美しい花を開かせることが私たち hm+architects の役目だと考えています。
日々暖かさも増し、新しい出来事への期待感も膨らみます。
これまでお世話になりました方、これからご一緒する方との出会いを大切に、新しい活動に取組んでいきたいです。
どうぞ新年度もよろしくお願いいたします!
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「多摩センターのリノベーション」見学
内覧会にお声掛けいただき、本日は小雨の中、東京都多摩市へ。
多摩センターの団地、1住戸のリノベーションを見学させていただきました。
設計監理は、デザインライフ設計室の青木律典さんです。
ワンフロア100㎡のフルリノベーション。
お話では、クライアント(ご主人)の細部へのこだわりも強かったそうで、金物の見え方などにも十分気を遣われていました。ちなみに浴室ドアは教えていただかないと、壁に同化しているので発見できません!
水回りの刷新、そして収納を増やしながら、グレーのアクセントカラーを与えて繊細に奥行き感もうまく表現されています。居室は部屋数を減らして大らかなリビング・ダイニング空間とするなど、これら全てを限られたコストの中で隙なくシンプルに実現されており、大変感心しました。
リノベーションは、既存建築の質を見極めながら、新規の機能と意匠とコストをいかにバランス良くまとめられるかが言うまでもなく重要ポイントです。状況によっては、設計者の力量が新築の設計以上に試されるところかもしれません。
実際に拝見しますと、きれいな図面作成から現場打合せまで、青木さんのバランス感覚と誠実な仕事ぶりがしっかりと伝わってきました。
大変有意義な団地リノベーションのご案内、
本日はどうもありがとうございました!
blog category:建築視察
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敷地調査
クライアントご夫婦と一緒に、これから計画を進めさせていただく敷地を確認させていただきました。
既存の土地は広く、アスファルト敷きとなっていますが、緑の多い庭に生まれ変わるのが楽しみです。
また道路を挟んで新幹線が走っていますが、音や景観にも配慮した建築の設計にしていきます。
ご夫婦にとりましてはご準備に数年間、待ちに待った新築計画とのこと。
喜んでいただける建築の実現に向け、頑張ってまいります。
引き続き、よろしくお願いいたします。
blog category:蒲郡の併用住宅
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1年検査
先日、弊社で設計監理をさせていただきました「犬山の住宅」の1年検査を行なってきました。
お引き渡し後1年経過しますと、春夏秋冬すべての季節の運用で予想外の状況が無いかを確認できるため、一般にこの時期に検査を行ないます。もし当初の施工に不具合があれば手直しを加え、本工事の内容として対応します。
クライアントご家族・設計者・施工者立会のもと、建築の内外各所、使い勝手も含めて点検します。
まず外部、外壁に採用したレッドシダーの状態確認から。
外壁の木板張りは、建築士の資格もお持ちのクライアントとよく相談した上で、やがてきれいなシルバーグレーに退色することを見越して無塗装としています。
外観意匠、工事のイニシャルコストを無塗装として抑えることと、塗装をした場合の紫外線劣化状況、将来のメンテナンスまで含めたトータルでの判断でそのようにしていました。
1年経過し、ほぼ予想通りか、それ以上にムラの無いきれいな退色の状況でした。場所によって木材の暴れもなく、外壁下地に通気胴縁を採用したのも安定した状態を維持している理由の1つかもしれません。
色彩は、シルバー色のスプレー塗装をしたと言っても信じてしまうくらい。天然素材の色彩変化は、味わいがあってシブいようなカッコイイような雰囲気でした。
表情を変える外壁に対し屋根面のガルバリウム鋼板は、竣工時と変わらないシルバー塗装のまま、変色も劣化もありません。それぞれの材料特性が確認できました。
外構全般、植栽や舗装も特に問題なく、まずは一安心。
外部アプローチや庭は、1年検査中もお子さんが安心して伸び伸びと遊び回るスペースとなっていました。
室内についても、大変きれいにお使いいただいており、ほとんど竣工直後と変わらないくらいの印象です。
整理が上手で、住宅を使いこなしている感じが素晴らしいですね。
住まわれた感想として「収納が多くてとても使いやすいです」とのお言葉もいただきました!
光熱費も夏と冬、年間を通じて予想よりもランニングコストが抑えられているとうかがい、ご満足いただけたようです。
また室内でも、お子さんが走り回る様子を拝見し、回れるプランでの人の動きを存分に感じることができました。
無垢のフローリング材の色や肌触りも全体的に馴染んだ感じで、安らげる雰囲気が少しづつ増しているようです。
土間室もきれいな運用状況です。
竣工直後、土間コンクリートに防塵塗装した際の見た目の色合いと比べますと、やや淡くなって優しく馴染んでいました。
かなり厚さのあるコンクリートでしたので、コンクリート中の水分が完全に抜けるのに時間がかかったのだと思います。
コンクリート表面にヘアークラックも無く、きれいなままの土間でした。
キッチン正面壁、奥様のご意見で設置した開口部には自転車のオブジェ。
でもこれは、車輪が前後輪ともピザカッターになっています!
自転車好きのご夫婦にピッタリな小物、さすがです。
内部も全体的に大きな不具合無く、一部の木製建具の微調整などを行なうことを確認し、無事検査を終えることができました。
建築にご理解のある優しい素晴らしいクライアントに、大切に使っていただいている建築も何だか幸せそうに見えました。
クライアントご家族と、施工に関わった皆様に、心より感謝いたします。
本当にありがとうございました。
どうか末永くよろしくお願いいたします。
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堀部安嗣展「建築の居場所」
TOTOギャラリー間で2017年3月19日まで開催中の「堀部安嗣展 建築の居場所」へ行ってきました。
20余年にわたり、住宅をメインにゲストハウスなどの設計を手掛けられています建築家・堀部安嗣さんの個展です。
会期もあと少しですが、多数の来場者、特に若い女性が多かった気がします。
会場3Fには、日々作品が生み出される堀部さんの事務所インテリアが再現され、建築が生まれるまでの過程が、スタディ模型から堀部さん愛用の設計道具などと共に紹介されていました。
4Fには、代表作である「竹林寺納骨堂」や「阿佐ヶ谷の書庫」を含む14作品による短編映画(30分)が上映されていました。
「建築そのものだけではなく、『建築のまわりにある大切なもの』も伝えたい」という堀部さんの思いが託されています。
3F会場 中央に展示された竣工模型。
縮尺を1/100、模型の使用材料も統一されています。
屋根・形態の違いなどがわかりやすく並べられていました。
26歳の所員さんが今回の展示の為に製作されたそうです。
竣工模型の脇には、スタディ模型。こちらは手に取って見ることが出来ます。
「せとうちクルーズ船 guntu(ガンツウ)」模型。
「せとうちに浮かぶ、小さな宿」をコンセプトとする宿泊型の客船。客室は19部屋。2017年9月就航予定だそうです。
展覧会が終わった後に処分しなければならないような展示物はつくりたくないという堀部さんのお考えがあったようです。
主には
①丁寧につくられた縮尺1/100の竣工模型群
②映像のプロが製作したドキュエンタリー映画
この2点にエネルギーを集中させているように見えました。
「竹林寺納骨堂」で日本建築学会賞を受賞され、せとうちクルーズ船の計画など住宅以外の特別なプロジェクトも発表されています。
展示物としては派手な見せ方をしないよう意識されているのだと思いますが、全体として、堀部さんの自信を静かにみなぎらせている展覧会だったかな、と個人的には感じました。
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「清瀬の小住宅」見学
若原アトリエの若原一貴さんにお声掛けいただき
東京都練馬区の「清瀬の小住宅」オープンハウスにお邪魔してきました。
コンパクトな木造2階建ての住宅。
1階が13坪、2階が10坪(延べ床面積23坪)ながら、内部に吹抜けを持つ立体的な空間操作で狭さを感じさせない全体構成。
メインの空間となるリビング・ダイニング内装には、淡いグレー色のしっくい塗り、コンクリートの土間床も墨入り、建具も木製として素材感を豊富に与えていました。
配置・平面・断面計画、内部空間、素材選び、ディテール、コストを抑える各所工夫・・感心するポイントが多いです!
同業者ですが、建築設計のノウハウを情報交換できるオープンハウスに足を運ぶことはとても有意義だと思います。
また、ちょうど同じタイミングで建築家の横河健 先生も若原さんの建築を見に来られました。少しご挨拶させていただきまして共通の知人のことなどに話題がおよび・・大変楽しい小住宅の見学となりました。
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media/homify(スペイン)に紹介されました
WEBマガジン homify(スペイン)
特集記事にhm+architects 設計「犬山の住宅」が紹介されました。
スペイン語です!
ヨーロッパ・オランダに引き続き、スペインでも記事紹介いただきました。
なぜか下記website画像解像度は低いですが、リンク先画像は問題なくきれいです。
<homify(www.homify.jp)>
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建築、インテリアデザイン、家具デザイン、庭デザイン、その他暮らしに関わる小物等まで紹介しているウェブサイト。
日本を含め23カ国に配信されています。
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模型製作
住宅案プレゼンテーションに向け模型製作中です。
通常の建築の図面・模型スタディでは、縮尺は1/100、1/50の検討が中心ですが、今回は1/100モデルと、1/30で準備中です。
1/50や1/30サイズですと、内部空間のイメージがしやすくなるため、家具の椅子やテーブルも重要なアイテムとなります。リビング、ダイニング、外部ベンチなど、デザインも変えながらつくります。人物や植栽なども加えます。
私たちhm+architectsでの製作道具は、どんなサイズの模型でも、
・カッター(刃の先端が30度のもの)
・カッターマット(サイズ:A3、A2)
・金尺(金属製の定規:長さ15cm、30cm、60cm、100cm)
・スコヤ(直角を確認し、部材を切り出す時に使用:大小サイズあり)
・ピンセット(先端:まっすぐのもの、折れ曲がったもの)
・両面テープ(幅:5mm、10mm、20mm、40mm)
・スプレーのり(接着力の強いもの、はがせるもの)
・木工ボンド(速乾)
この愛用品たちで、ほとんど全てつくってしまいます。
ちなみに大学で学生さんの設計課題の模型を見ていますと、接着剤に「スチのり」を使う方が多いのですが(かつて自分も学生時代は使っていましたが)これは使用していません。
作業性・仕上がり・製作後の耐久性など、長年の実務設計の模型製作経験からある時期以降、木工用ボンド(速乾タイプ)に切換えました。
建築の模型は、自分たちの設計検討・確認作業と、受取っていただく方へのプレゼンテーションで、空間イメージを共有していくために大変重要なアイテムであると考えています。
作業効率良く、精度を高めて・・ついのめり込んでしまいますので、全体作業時間をコントロールするのが難しいところです。
いずれにせよ、どのプロジェクトでも模型に私たちの想いを込めています。
今回もそれがしっかり伝わってくれることを信じて・・
毎度のことですが作業にはまり込んでおります。
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event/「緑を楽しむ暮らし」at garage
以前より準備をしていました、ASJ豊橋スタジオ/株式会社 荒川工務店さん主催のイベントを無事終えることができました。
ARCHITECT × GARDENER
「緑を楽しむ暮らし」at garage
日時:2017年2月18日(土)2月19日(日)11時〜18時
場所:愛知県豊橋市 グリーン&インテリアショップ「garage」
地元にゆかりのある3人の建築家ということで、
hm+architects 一級建築士事務所/伊原洋光
スタジオグラッペリ一級建築士事務所/竹内直樹
植村康平建築設計事務所/植村康平
が主に模型とパネルを持ち寄って展示を行いました。
場所を提供してくださったgarageさんのグリーンとともに、展示物の間を自由に散歩しながらリラックスして見ていただくようなディスプレイになればと考えました。
当日はイベントのことを事前にご存じない方も、ふらりと立ち寄って下さいました。
お子さん達も楽しそうに模型を覗き込んでくれています!
建築家の存在とその仕事を身近に感じていただければうれしいですね。
伊原洋光、竹内直樹、植村康平によるミニレクチャーと、garage代表の二村昌彦さん、荒川工務店さんを交えたリレートークなども計4回開催。
ご来場者の方々にも参加いただき、リラックスしながら建築やグリーンの専門家への質問・意見交換も行えました。
アンケートには、「建築家の話しが身近な場所で直接聞けて良かった!」というコメントも・・
このイベントの開催で、私たちもご来場の方からたくさんのエネルギーをいただくことができました!
ご来場いただき本当にありがとうございました。
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media/homify(オランダ)に紹介されました
WEBマガジン homify(オランダ)
特集記事にhm+architects 設計「犬山の住宅」が紹介されました。
今回は、オランダの記事にしていただきました!
大胆なデザインの建築も多いヨーロッパ・オランダで記事紹介いただけるというのは特に嬉しいです。
https://www.homify.nl/ideabooks/2531314/unieke-familiewoning-met-minimalistische-stijl
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フランソワ・ポンポン
フランソワ・ポンポン(1855-1933)は、フランスの彫刻家です。
ロダンの助手を務め、動物彫刻を得意とし、単純な量感と柔らかな光の表現は、動物彫刻に革新をもたらしました。
テレビ東京「美の巨人たち」2017年1月28日(土)放送では、
このフランソワ・ポンポン「シロクマ」が紹介されていました。
http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/backnumber/170128/
番組中、「シロクマ」でロダンを超えたという専門家の解説もあります。
国内では、群馬県立館林美術館がフランソワ・ポンポン「シロクマ」を所蔵作品としているため、建物と共に一部紹介されています。
この群馬県立館林美術館は、hm+architects 伊原みどり が
前職 第一工房 で設計・監理(現場常駐は2年)を担当させていただいたので、当時の想いが蘇ってきました。
ブログに上げさせていただいた写真、鳥の彫刻は、伊原みどり がフランスのディジョン美術館ミュージアムショップで購入した想い出のアイテムです。
背中からお尻あたりのラインは何とも不思議な印象です。
番組で取り上げられた「シロクマ」以外にも動物の彫刻作品はたくさんありますが、どれも魅力的です!
「美の巨人たち」は、再放送があります。お見逃しの方は是非ご覧下さい! BS ジャパン 2月22日(水)23:00~23:30
そのほか、群馬県立館林美術館オフィシャルサイトはこちら
ポンポンについての解説ページ
http://www.gmat.pref.gunma.jp/gmat/pompon.html
建築についての解説ページ
http://www.gmat.pref.gunma.jp/gmat/building.html
群馬県立館林美術館 Facebook
https://www.facebook.com/gunmatatebi/
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media/homify(ロシア)に紹介されました
WEBマガジン homify(ロシア)
特集記事にhm+architects 設計「犬山の住宅」が紹介されました。
ロシア語の記事です!
https://www.homify.ru/knigi-idej/1739645/odnoetazhnyy-dom-100-kvadratov-za-2-mln
<homify(www.homify.jp)>
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Fall semester 02
2016年度の秋学期
2つの大学、3つの授業について、非常勤講師として1日も休むことなく成績会議まで終えることができました。
遠隔地から通わせていただいておりますので、交通事情で遅延トラブルなどの可能性も十分あります。また家族がインフルエンザにかかってしまった時などは、129名の履修者がいる講義に穴を空けてはいけない・・「風邪をひいてはいけない。休めない!」ということを強く感じ、当日の時間意識以上に体調管理のプレッシャーもありました。
無事に半期を終え、少し安堵感も・・
こちらは毎週木曜日にお世話になりました、愛知工業大学。
普段よく通る動線とは違うところ、池の脇から1枚写真をパチリ。
新旧の施設群が重なって見える光景も味わいがあります。個人的には特に時計塔のある写真右の本部棟(設計:清水建設)が学内施設の中では風格があり大きな存在感を放っていると感じられ、オススメです。
昨年度に引き続きの設計指導でしたので、学生さんには個別にテクニックをアドバイスするというより、将来にも役立つ大きな考え方・在り方のようなことを伝えたいなぁと思って取組みました。
清々しい晴天で半期を締めくくることができて、気持ちもスッキリします!
こちらは金曜日にお世話になりました、中部大学。
正門から緩やかに坂を登っていくと、誰もが目にするシンプルなデザインの時計塔があります。ご存知の方は少ないかも知れませんが、これは今は亡き、第一工房の代表であった高橋さんの想いが形となっているものです。
モダニストとしての合理精神と緻密なディテールが融合した、高橋さんらしい品位が滲み出るデザイン。骨格は、コの字断面のステンレス柱を背中合わせに2本組合せただけの極めてシンプルなものです。しかし仕上げについては、全体をバイブレーション仕上げとしながら、小口のエッジ部分のみ鏡面仕上げとしてキラッと光らせる工夫を施しています。要素は少ないのに、光の変化をしっかりと映し出すこの時計塔を目にしますと、毎回高橋さんのことを思い出してしまいます。
中部大学での15週のレクチャーと期末試験は、振返りますと試行錯誤の連続でした。前日深夜までレクチャー素材・準備で悩み、恥ずかしながら徹夜に近いことも数回あり・・
昨年度、設計指導のみを受け持っていた際には、設計以外の座学である程度の設計に必要な基本的な知識を身につけてくれると設計も指導しやすいのになぁ・・と都合良く感じたこともありました。しかしながら、座学と設計を両方受け持ちますと、低学年で総合的な建築の知識を習得してもらうように授業をするのは容易ではない!ことを実感・・当たり前ですね。
レクチャーにたくさんの情報を詰め込めば良い訳でもなく、わかりやすくそして興味を持ってもらえる準備、伝え方・・
今期で得た経験を次年度に生かし、さらに指導者としてのレベルアップを目指します!
金曜の朝も晴天に恵まれました。
設計を担当させていただいた建築の外壁もキラッと光を反射させ、美観を保ってくれていました。
学生さんだけでなく、自分にも常に新たなトライアルを続けることが求められているのだと・・冬の爽快な空を見上げ、そんな想いを強めた秋学期でした。
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「LT城西2」見学
先週末に、諸江一紀建築設計事務所と鈴木崇真建築設計事務所の共同設計でつくられたシェアハウス「LT城西2」の見学をさせていただきました。
諸江さんと鈴木さんとは大学の非常勤講師の設計指導でご一緒させていただいていることもあり、彼らの実作建築のオープンハウスを楽しみにしていました。
場所は愛知県名古屋市、地下鉄鶴舞線の浄心駅から徒歩6分。
敷地に隣接して、同じくシェアハウスの「LT城西」があります。こちらは成瀬・猪熊建築設計事務所によるもので、2013年に竣工しています。建築メディアにも大きく取り上げられ記憶に残っている方も多いのではないかと思います。その後の第二期計画が「LT城西2」。
一般にシェアハウスとは、水回りやリビングを住人(家族ではない他人同士)で共有するもの。これまで業界的には、既存施設をリノベーションすることで、個室を多く設けて面積効率を上げる賃貸運用モデルが多かったのですが、LT城西は第1期(13個室)、2期(21個室)とも数少ない新築のシェアハウスとなっています。
オープンハウスなどの見学会は、一般の多く方に建築家の仕事を知っていただく貴重な機会ですが、同じ建築設計者同士お互いの情報交換の場でもあり、次の設計のヒント・材料知識などに役立つことも多々あります。
今回のように、新しい個人と個人の集まる住まい方、その形式や建築空間・仕様など、なかなか自身の設計で経験できないため、いろいろと参考になりました。
個室屋根の高さに変化を与え、共用部分にはその動きが空間に現れています。建設費を抑えながらも建築の工夫は各所に見られ、また丁寧な現場の設計監理・施工であったことも確認できました。
諸江さん、鈴木さん、まずはお疲れ様でした。そしてご案内どうもありがとうございました。
写真奥は「LT城西2」の2F共用部の大きな窓。手前右側は「LT城西」外壁。
若い設計者お2人の力作が近いうちに発表されることを楽しみにしつつ・・
日々の設計に、刺激をいただいた名古屋の見学会でした。
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media/homify(日本)に紹介されました/Low-Eガラス
WEBマガジン homify(日本)
「ペアガラスで快適な室内空間に!その特徴とメリットまとめ」の記事にhm+architects 設計「犬山の住宅」が紹介されました。
(はじめから5枚目に外観写真、Low-Eガラスの説明とともに)
https://www.homify.jp/ideabooks/2371793/ペアガラスで快適な室内空間に!その特徴とメリットまとめ
<homify(www.homify.jp)>
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イベント準備
愛知県豊橋市にあるグリーン&インテリアショップ「garage」で、小さな建築イベント準備の打合せを行ないました。
以前の拙blog記事でも1度ご紹介させていただきましたが、garageさんは地域で人気のショップです。
代表を務める二村さんとのちょっとした立ち話をきっかけに、garageさん2Fにあるイベントスペースの一部で建築イベントをしては?という話題につながって・・・
今月 2/18(土)〜2/19(日)にhm+architects 伊原洋光を含め、地元出身の建築家3人で簡単な展示と、建築と庭に関するミニレクチャーをさせていただく運びとなりました。ささやかな内容でも出身地域で何か建築のお話が出来るというのは何だかうれしいです。
2日間は、garageさん店内に居る予定ですのでお時間ある方、是非お気軽に遊びにいらしてください。お待ちしています!
告知フライヤーが届きましたので、以下追記します。
当日、どなたでも簡単なアンケートをご記入いただきますと、
ミニ多肉植物プレゼントの予定!
hm+architects 伊原みどり は当日参加できないので伊原洋光 一人のフライヤー写真になっています。建築家紹介は、ちょっと恥ずかしいくらいですが・・
どうぞよろしくお願いします。
blog category:出展イベント
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media/homify(日本)に紹介されました/素敵な土間のある家25選
WEBマガジン homify(日本)
特集記事「死ぬまでに一度は住んでみたい!素敵な土間のある家25選!」にhm+architects 設計「犬山の住宅」が紹介されました。
23番目に掲載されています。
https://www.homify.jp/ideabooks/2413041/死ぬまでに一度は住んでみたい!素敵な土間のある家25選!
<homify(www.homify.jp)>
ドイツ、ベルリンを拠点に置くオンラインプラットフォームで
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日本を含め23カ国に配信されています。
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オリジナルのプランターボックス
覚王山の住宅改修工事では、オリジナル製作のプランターボックスを設置したところがあります。
この部分の内容について、少し補足してみます。
既存カーポート奥の1階バルコニー部分の改善ご要望は・・
・通行人の視線などを何とか気にならないようにしたい
・室内から見たときのバルコニーのイメージを、緑豊かにして、さらにできるだけ室内空間と一体的に感じられるようにしたい
というものでした。
▽before
▼after
木製のプランターボックスと植栽により、仕上げとプロポーション、全体の印象を変えています。
木部樹種は、耐候性と価格、木目や色のバランスを考え、サイプレスを採用しました。
視線について、足元はプランターボックスで固め、その上部は植物で優しく景観をつくり、見え方の改善を行ないました。
室内からも見てみます。
▽before
キッチンからダイニング、バルコニーを見ますと、道路や対面する建物からの距離は一定程度ありますが、外部足元まで視線が通ります。
▼after
備品のカーテンや家具は今後の設置となりますが、バルコニーの窓を全開にしても落ち着ける雰囲気のバルコニーになったと感じます。
キッチンから。
新設のプランターボックスにより、領域が守られたような印象に。
植え付け直後でも緑が優しく、程良く視線をさえぎってくれます。
次に、製作の過程も少し振返ってみます。
▽施工中
まずは、腐食しにくいアルミフレーム。そして内側にエキスパンドメタルを設置して、全体の平面がL型となるプランターボックスをつくります。
外側仕上げに木板を留め、内側に植栽用の透水布を敷込み、軽石・客土を入れていきます。
植物の仮置き、配置バランスを整えます。
ローズマリー、ミントブッシュ、レモングラス、ウェストリンギア、メラレウカ・・など自然な混植イメージに。
自動散水装置も設置します。しっかり耐久性のある製品を選定。
クライアントへ取扱いをご説明。
タイマーセットしておけば、あとは水やりの手間はほとんどかかりません。
▼after
コーナーにはポイントとなる、アカシアブルーブッシュ、フェイジョアなど。
新設したソファに座った時の眺め。全面道路の通行人の気配はほとんど気にせず、アイストップとなるプランターボックスによって室内の領域が外部に広がったような印象に。
ちょっとした部分の改変でも、雰囲気を変えてくれます。
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media/homify(日本)に紹介されました/平屋40軒
WEBマガジン homify(日本)
「お勧めの平屋40軒」の記事にhm+architects 設計「犬山の住宅」が紹介されました。
はじめから4軒目に掲載されています!
https://www.homify.jp/ideabooks/2380160/お勧めの平屋の家40軒
<homify(www.homify.jp)>
ドイツ、ベルリンを拠点に置くオンラインプラットフォームで
建築、インテリアデザイン、家具デザイン、庭デザイン、その他暮らしに関わる小物等まで紹介しているウェブサイト。
日本を含め23カ国に配信されています。
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