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加賀 山代温泉[古総湯・総湯]

古総湯 外観

石川県加賀市 山代温泉へ

建築家の内藤廣さんが10年以上街づくりに関わり、見事に山代温泉を再生に導いたプロジェクト.
街の核となる総湯(共同浴場)が生まれ変わっています.

写真の「古総湯」は2010年にオープン.
古総湯の周辺を指す「湯の曲輪(ゆのがわ)」の整備も11年に完了.

「湯の曲輪」とは、源泉が流れ込む「総湯」を旅館が囲むように形成された街区を指します.
江戸中期には温泉街特有の街並を形成していたそうです.

これまでの老朽化した鉄筋コンクリート造の総湯を、明治時代の木造「古総湯」として湯の曲輪の中心に復元し、隣接する旅館跡地に市民の為の新しい共同浴場「総湯」を建てています(設計:内藤廣建築設計事務所).

「湯の曲輪」を広場として一体的に整備し、街全体が蘇生する大きな流れが出来、歴史を感じながらゆったりと日々の疲れを癒せる場をつくりあげていました.

復元された往時の浴室、質の良い源泉、「霊湯に対して感謝を捧げましょう」という入浴心得があり、山代温泉への誇りが込められています.
ちなみに「古総湯」にはシャワーも洗い場もありません.
脱衣スペースも浴室空間と一体でちょっと面白い感じです.
ステンドグラスと九谷焼のタイル(地元作家)が室内に見られ、レトロで落ち着きのある親密なムード・・言葉でうまく言えませんがとても魅力的なお風呂でした.

↓インテリア写真など、山代温泉WEBページで見られます.
http://www.yamashiro-spa.or.jp

 

2階「休憩室」へ

古総湯 階段

階段とハイサイドライト.

 

古総湯 休憩室

休憩室より「総湯」が見えます.

 

古総湯

明治期の資料(モノクロ写真・絵図)より、建築の梁間や桁行ピッチ、屋根勾配などが求められたそうです.
木造でしっかりとつくられた建築ですが、個人的にはスチール製の、高さが低い白い手摺に味わいが感じられ、何だか好印象でした.

 

古総湯より
入浴後、2階休憩室から街全体を眺められるのは、観光客にとりましてはその場所の記憶をつくってくれるようで、良いですね.

 

「総湯」は2009年にオープン.

総湯 外観

景観を再生すべく、かつて湯の曲輪に面して建っていた旅館の外観を踏襲.
解体保存された門を再利用しているそうです.

 

総湯 入口

朝早く、総湯を利用してみました.
幅広い年齢層の方に利用されており、施設がしっかりと地域生活に定着している雰囲気でした.

お湯の温度は高めです.
トップライトで明るい浴室は広く、ゆったりした気分になれます.
一日がとても気持ち良く動き出せる、そんな霊湯・建築を体験できました!

 

 

 

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2016-08-01 | Posted in diary, blogNo Comments » 

 

イヴェールボスケ

イヴェールボスケ 外観

石川県加賀市にある「イヴェールボスケ/Hiver bosque」さんへ足を運んできました.
片山津温泉エリア、JR加賀温泉駅から車で数分、周辺に建物もなく静かなところに「イヴェールボスケ」という名のパティスリー&カフェがあります.

堀部安嗣建築設計事務所の建築と、おいしいと評判のスイーツを楽しみに・・

 

イヴェールボスケ 駐車場

平屋建て、ほぼ正方形平面の控え目な建築の脇には、1本の大きな「くるみの木」があります.
人気店ですが、開店間もない時間にお邪魔しましたので、まだ他の利用者はどなたもいらっしゃいませんでした.

砂利の駐車場には、枕木の車止め.

 

イヴェールボスケ アプローチ

建物アプローチ部分には、緑が程良く配置されています.
グランドカバーのフッキソウが繁茂しているところを抜けて玄関入口へ.

イヴェールボスケ エントランス

建築の大半は黒い塗装が施されていますが、玄関扉はナチュラルウッドで目を引きます.
室内は扉の右手、縦格子部の奥にショーケースがあります.

イヴェールボスケ エントランス

イヴェールボスケ エントランス

床材は、堀部さんらしく 大谷石 が採用されています.

 

イヴェールボスケ

館内は撮影不可でした.
案内していただいた眺めの良い窓席を外部から1枚.

 

イヴェールボスケ 屋根

正方形平面に、方形屋根.
屋根頂部にトップライトがありますが、外観上は突起の無い建築おさまりとなっています.
内部には、このトップライト下にある求心的な天井の高い空間の客席と、天井を低く抑えた窓際席があります.
窓席からは、象徴的な大きなくるみの木と、加賀の自然を満喫出来るゆったりとした風景を目にすることができます.

 

イヴェールボスケ 犬走り

イヴェールボスケ くるみ

枝にはくるみの実.

イヴェールボスケ くるみ拾い

落ちている果肉のついたグリーンの実と、前年?の茶色い実 をあつめて遊ぶ娘.

イヴェールボスケ くるみ

イヴェールボスケ アマガエル

くるみの木の枝には、夏の日射を避けてじっとしているアマガエルがちらほらと.

 

イヴェールボスケ 景色

建主さんは、雄大なこの加賀の景色を味わってもらうため、敷地選定されたれたそうです.
建築インフラが整備されていないが、この場所しかないと・・

夏の暑さが厳しいかと思われましたが、海からのものなのか、私たちが訪れた時にはとても爽やかな心地良い風が流れていました.
建築内部と各種美しいスイーツを写真でご紹介できないのが少々残念ですが、ご興味のある方は是非一度足を運んでそれぞれの質を確認していただきたいです.
デザイン抑制の利いた建築も、細部にまで考え抜かれたものであることが随所に感じられます.
良い施主・建築家の協働作業により、とても心地よい洋菓子店(カフェ)が実現しています.

静かに、贅沢な一時を過ごすことができました.

 

 

 

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2016-07-26 | Posted in diary, blogNo Comments » 

 

高橋ていいち さんの思い出を語りあう会

国際文化会館サイン

「高橋てい一さんの思い出を語りあう会」(てい:青へんに光)

場所:国際文化会館
日時:2016年6月30日 14:00〜18:00

第一工房を半世紀以上牽引された建築家、高橋てい一さんの思い出を語りあう会に先週、事務所OBとして伊原洋光・伊原みどりで参加してきました.

高橋さんは所員に「高橋さんと呼ぶように!」とおっしゃっていましたので、当BLOG記載もそのようにさせていただきます.
また当日は他の建築家の大先生と言われるような方にも多数ご参加いただきましたが、敬称を「さん」とさせていただき、高橋さんと親しくされていたご関係に免じてお許しいただけますと幸いです.

国際文化会館

当日、予報では天候が心配されましたが、自他ともに認める「晴れ男」の高橋さんが雨雲を押しのけたようにも感じました.

会場は、麻布十番の駅から港区鳥居坂をのぼった先の国際文化会館(1952年設立).
設計は、建築家の前川国男、坂倉準三、吉村順三、3巨匠によるものです.
1956年に日本建築学会賞、後にDOCOMOMO100選にも選ばれています.
1975年に新館も建設されましたが、後に財政事情の悪化から2004年には取り壊し計画も発表されました.
これを機に多方面から保存を要望する声が挙がり、日本建築学会の建物保存活用の特別委員会の提案協力などを得て改修・耐震工事が実施され、50年以上の時代の変化に対応した保存再生を2006年 見事に実現し竣工を迎えた建築です.

恥ずかしながら私は今回の高橋さんの会で、こうした特別な建築内部に初めて立ち入ることに・・

高橋ていいちさんの思い出を語りあう会

高橋さんの訃報から約4ヶ月.
ご親族のご希望で、「お別れ会・偲ぶ会」のようなやや寂しいイメージの会にするよりも、高橋さんと親しかった方々が自由に楽しい思い出を語りあう場にしたいとのことで会の名称は「高橋てい一さんの思い出を語りあう会」となっています.
建築家のご友人はじめ、設計でお世話になったクライアントの方、建築関連でご一緒してきた方など、平日にも関わらず都合350名以上の方がご参加下さいました.

高橋ていいちさん

生前高橋さんご本人が「切っても切れない特別な親友」とおっしゃっていた内田祥哉さん(東京大学名誉教授)のご挨拶、 池田武邦さん(元 日本設計代表)の乾杯ご発声により4時間の語りあう会はじまりました.

阪田誠造さん(元 坂倉建築研究所代表)など永年のご親友の方からのお言葉の数々.

高橋さんが親しくされた多くの構造家、斎藤公男さん・和田章さん・川口衞さんからもそれぞれのエピソードをいただきながら・・
やはり高橋さんの「オレは坪井(善勝)研出身だからな」という決め台詞も聞こえてきました.

高橋ていいちさんの思い出を語りあう会

建築家ADHの木下庸子さん・渡辺真理さん、建築メディア研究所の大森晃彦さんの司会進行で、その都度、様々な方へのお声掛けをしていただきながら時間は流れます.

中盤は、建築家の新井千秋さんや手塚貴晴+手塚由比さん、小泉雅生さんら数名でのデスカッション. 高橋さんが80歳代でサッカーA-CUPにプレーヤーとして参加された時のことや、高橋さんが審査員をされた建物のこと、展覧会イベント時のエピソードなど.

その後、第一工房の大先輩方(林昭男さん・針生承一さん・陶器二三雄さんら)からの当時のエピソードをお聞きする場面があったり、そのほかアメリカより デイナ・バントロックさん(UCバークレー校教授)が第一工房で働いた当時のことを振り返るビデオメッセージのご紹介も.

会の終了間際には、建築家の槙文彦さん、小倉善明さん、内藤廣さん、建築史家の藤森照信さんといった豪華な顔ぶれで高橋さんに関係する「思い出」メッセージを締めくくっていただきました.
長時間の会も無事終えることができました.

 

個人的には、著名な方々からのお言葉の他、設計を担当したプロジェクト関係者と久しぶりにお会い出来たことが特に有難かったです.

第一工房で手掛けた最後の公共建築となりました「白河市立図書館」では、鈴木市長さんはじめ建設部ご担当の方々、各社工事現場担当の皆さんと、当時を振り返るとともに その後の市民利用の様子など、お話が聞けました.
プロポーザルコンペの審査をして下さった北川原温先生からも、コンペ時のこと、竣工後に図書館をご案内させていただいた時のことなど、お言葉をいただくタイミングもありました.
また第一工房最後の竣工引渡し物件として担当させていただきました、中部大学ご関係者も多数名古屋からお運び下さいまして一時を過ごすことが出来ました.

皆様に深く感謝申し上げます.

 

国際文化会館 入口

会場の展示パネルなど、関係者で片付け・撤収を行い、第一工房のOBメンバーで2次会場へ.
こうした会がなければ、国内の他県遠隔地や、中国から帰国されて駆けつけられた第一工房の先輩方とお会い出来る機会も滅多にありません.

 

高橋さんのお陰で、お世話になった多くの方と再会出来たのだなぁと.
どうもありがとうございました.

 

事務所の整理に追われていた昨年頃にはあまり感じなかったのですが、最近になってふと高橋さんのいろいろなことを思い出したりします.
以前からどういう訳か私は、高橋さんより
「お前には いろいろなことを話してやったから、特別授業料をもらっても良いくらいだなー」
と笑って言われることがありました.

戦前の中国の青島時代、高橋さんの幼少期のこと.
明治大学非常勤講師時代、堀口捨己先生とのやりとり、篠田桃紅さんの若い頃の話.
村野藤吾、前川国男といった建築設計の巨匠と言われる方々が高橋さんに直接言われた、ちょっとしたひと言エピソード.
海外旅行先での出来事、建物の在り方・見方、外には言えない女性の話題などなど.

ちなみに、多くの方にとって「高橋さん」=「第一工房」というイメージだと思いますが、事務所名「第一工房」を最初に考え出されたのは、実は高橋さんではなかった(らしい)ことはほとんど外部の方には知られていません(OBでもご存じない方が多いと思いますが).

日頃、事務所で高橋さんのお部屋に呼ばれ、プロジェクトのディテール等でお叱りを受けたことも、あるいは全然建築と関係ない世間話をいろいろとお聞きしたりしたことも、とにかく毎日の、日常のワンシーンでした.
また、ご自宅に家族3人(娘と共に)お邪魔させていただいたことも今となっては良い想い出です.

高橋さんは、港区南青山の骨董通り付近で車を停めるコインパーキングが見つからないと事務所のすぐ下のバス停脇などに車をお停めになり出勤されます. そして私に車の鍵を渡し「ハコ(駐車スペース)を探して入れておいてくれ!」というのが私の入所間もない頃から頻繁にありました.
なぜか、他のスタッフは車係にはほとんどなっていませんでしたので、おそらく高橋さんの愛車マツダのRX-7を運転させられた回数は最多だと思います.
後輩がなかなか採用されずに、ボトムポジションで下っ端雑用係を続けた年数も、第一工房で調べますとどうやら過去最長でした.
そうしたこともあってか、高橋さんの新しい免震アイデアのプロジェクトのお手伝いを入所直後から9年がかり、ずっと担当だったりしました.
同乗が危険だと業界でも評判だったあの助手席を指定席のようにしてあちこち打合せにご一緒し、噂通りスリルもたっぷり味わいました.
助手席利用数も、過去55年間の第一工房スタッフでは最多ではないかと思います.
鞄持ち的なサポートくらいしか使い道がなかったからも知れませんが、とにかくご一緒する機会が他の先輩方よりも多かったと感じます.

個人的な16年半を振り返りますと、これらの経験は高橋さんからいただいた、特別な財産です.
晩年、高橋さんは「オーラルヒストリー」という言葉を口にすることが何度かありました.
ひょっとして私の下手な文章でも、お聞きしたことを忘れないうちに簡単にでもどこかにメモを残すことに意味があるのかなぁと・・思ってみたり.

 

高橋ていいちさんの思い出を語りあう会 ドローイング

最後「語りあう会」に参加された方へは、内田祥哉さんの書かれた文章と、高橋さんの手書きドローイング1989年(新潟の別荘地にあるセンターハウス:Teizan-so)、高橋さんご家族からのメッセージが手渡されました.

以前 新建築へ掲載された追悼文は、実は雑誌編集意向で残念ながら一部が掲載出来なかったそうです. 今回の会のおかげで、内田先生オリジナルのテキスト「高橋てい一さんのこと」が皆さんの手元に残ることとなりました.

 

 

 

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2016-07-06 | Posted in diary, blogNo Comments » 

 

設計課題 出題・講評

金曜日は、愛知工業大学建築学科2年生前期の設計課題の1つを講評する日でした.
非常勤講師として昨年は1年生、今年は2年を受け持つこととなりましたが、今回初めて出題を担当させていただきました.

AIT design challenge model

現代の学生さんは、地方にいても昔と違い、日常多くの情報を浴びながら過ごされています.
しかし偶然1年から持ち上がるかたちで2年を指導することとなった全体の印象などから、現段階では、周辺コンテクスト、ストーリーや建築プログラムをスマートに解いていく情報整理に力を入れる前に(それも非常に重要なんですが)、もっと基本的な建築空間の身体感覚を意識してもらいたいなぁと感じていました.

人が垂直方向に動いたり、光や風を建築で操作すると、景色や気分がどうなる?
どんな面白いことが生まれそう?

学生さんなりに「建築って、なかなか難しいけど面白いな!」
と思う契機となり得る課題はどんなものかな・・
学科での指導方針に合致するよう注意しながら「簡単過ぎず、難し過ぎない出題」を考えたつもりでした.

結果的に、東斜面の敷地を与えられた学生さん達は
ほぼ全員初体験となるコンタ模型製作・提出を強いられ、土地の高低差に悩まされながらも課題と格闘してくれました.

 

AIT design challenge

出題準備時には、「斜面条件が2年前期では難しいのでは?」といった指導者サイドの意見もありましたが、結果的には私の予想を超えた成果を見せる学生さんも何名かいてくれました!
構想チェック1回、エスキス2回、というプロセスから考えても、よく頑張ってくれたと感じます.
正直なところ、出題側がかなり勉強になってしまいました.

 

AIT design challenge

提案が上手な学生さんも、全くそうでない学生さんも、皆各々のレベルでチャレンジしている様子を見ることが出来ました.
また講評では、表現レベルの高い学生さんばかりを紹介するのではなく、同じ課題条件でも建築の答えは一つではなく、様々な設計アプローチがあることを知ってもらえたらいいなぁと.

指導させてもらう立場になって今更ながら、学生さんの成長を見るのは楽しいものなんですね.
全体の成果・レベルは必ずしも十分とは言えませんが、一定の手応えのようなものを私なりに感じる課題の出題と講評だった気がします.

建築の設計製図を通じて、未体験のことに挑戦出来るマインドをつくることが大切だよ、と学生さんに言いながら・・
果たして自分は? いろんなことを棚に上げてます.

2年生後期の製図指導をされる先生方に、少しでも良い形でバトンパスできるよう、次の課題も学生さんと一緒に自分も一歩づつ成長したいところです!

 

 

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2016-06-19 | Posted in diary, blogNo Comments » 

 

植栽圃場で見かけた スペインオリーブ

FURUYA PLANTS

植栽検討のため先日、横浜市神奈川区にある老舗植木店「FURUYA  PLANTS」さんへ足を運んできました.

約3900㎡の広大な圃場には、約3000種もの多種多様な植物をそろえているそうです.
打合せ目的と関係ない植物を含め、見ているだけで楽しくなります.
いくつか気になるものなどスナップでパチリと.

FURUYA PLANTS

 

 

FURUYA PLANTS アカシア

入り口脇には、丸く形づくられたアカシアが植えられています.
すごく大きなボリュームで立派!

 

 

FURUYA PLANTS 枝垂ミモザ

枝垂れタイプのミモザは、かなり珍しいものらしいです.

 

 

FURUYA PLANTS ラベンダー

ローズマリーもこんな風に、こんもりとしたボリュームがあると、ちょっと違った雰囲気をつくり出します.

 

 

FURUYA PLANTS スティパ

足元には風にそよぐ、スティパ.

 

 

FURUYA PLANTS

見たことのない植物も多数並んでいます.

FURUYA PLANTS FURUYA PLANTS

 

 

FURUYA PLANTS エアープランツ

ガラス室内には、エアープランツも.
(娘も連れて、見学させていただきました)

FURUYA PLANTS エアープランツ

空気中の水分で成長しています!

 

 

FURUYA PLANTS スペインオリーブ

こちらは、スペインオリーブ.

植栽検討予定のものではありませんが、圃場で偶然見かけました.
樹形が何とも素敵です.
樹齢はどのくらいでしょうか. 価格も・・?
ヨーロッパのオリーブは、古いものは500年、1000年にもなるそうです・・
気が遠くなるほどの時間の永さで生きているんですね.

FURUYA PLANTS スペインオリーブ

切り株のようになっているオリーブは、まだ運ばれて間もないもの.

スペインから長距離移動のため、枝も根も極力小さく切ってしまい最小限の活動エネルギーで生きながら、船便で数ヶ月かけて日本にやってくるそうです.
そしてまた日本でじっくりと時間をかけて、枝葉を伸ばし実をつけてくれるんですね.
生まれ育った本国スペインを離れ、きっと一緒に育った家族・仲間ともお別れして
こうして気候も土も異なる日本にやってきて第二の人生(オリーブ生?)を歩むたくましさ・・
環境が整えばさらに数百年生きていくのかもと思うと、本当にすごいなぁ.

人間(自分)の生活の中で、引越したり、転職したりという環境の変化くらいで、慌てたりしてはいけないなと.
何だか勇気をもらえた気がしました.

 

 

FURUYA PLANTS オリーブ

オリーブもいろいろな品種・サイズ・形があります.

FURUYA PLANTS オリーブ

高さ4mほどのオリーブは、今回狙い目の一つ.

 

 

FURUYA PLANTS ロシアンオリーブ

こちらは、ロシアンオリーブ.

呼び名はオリーブと言っても、正確にはグミの仲間で、赤い実をつけます.
ある程度の日影でも生育するとのことで、植栽候補の一つに.
個性的な樹形が面白いですね. シルバー系リーフで独特の良い雰囲気をつくってくれそうです.

 

 

FURUYA PLANTS メラレウカ

メラレウカは、香りがとても良いティーツリーでした.
FURUYA PLANTSさんオススメの一つということで、こちらも候補に.

 

広い圃場を、とても優しく案内して下さいました石井さん
どうもありがとうございました!

 

 

 

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2016-06-15 | Posted in diary, blogNo Comments » 

 

「山崎亮 × まちづくりの先駆者たち」

「山崎亮 × まちづくりの先駆者たち」と題したイベント
山崎亮さん(1973-)、林泰義さん(1936-)、延藤安弘さん(1940-)の鼎談を先日拝聴してきました.

日時:2016.05.18 18:30〜
場所:co-ba渋谷
定員:60名

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ゲスト講師は、まちづくりのジェダイマスターともいうべき重鎮お二人。
直接お会い出来る機会も滅多にないと思いましたので参加させていただきました.
ちょうど会場入りするゲスト講師(延藤安弘さん)の後ろ姿.

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鼎談開始直前の下打合せご様子.
奥:林 泰義さん
右:山崎 亮さん
左:延藤安弘さん

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鼎談の様子

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ワークショップを得意とされる先生方、とにかく人好き、お話・まとめが上手で噺家みたい?でした。
山崎さんは「台本無し」とおっしゃっていましたが、常に流れを先回りして話題を整理されているご様子で、すごいなぁと。
ゲスト講師のお二人は年齢を感じさせず、とてもお元気そうでした!

林泰義さんからは、ご自邸をプレハブとされた経緯や奥様(富田怜子さん:象設計集団)とのエピソードなど、建築設計系の話題もあり、とても楽しかったです!

machizukuri-teidan

懇親会の様子.

トーク延長で、懇親会を含めたイベント終了時刻は予定よりも1時間ほど遅くなっていました.
遠くからの参加者は電車で帰れないとの話もチラホラ・・
まちづくり活動をされている方々の熱を直接体感させていただきました!

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2016-05-30 | Posted in diary, blogNo Comments » 

 

シャルル・フレジェ展

シャルル・フレジェ展

銀座メゾンエルメス 8階「フォーラム」で開催されていました
「シャルル・フレジェ展」に立ち寄ってきました.
会期は当初、2016年2月19日〜5月15日でしたが、好評のため 5月22日まで延長されたとのことです.

シャルル・フレジェさんは、フランスの写真家です.
1975年、フランス、ブルージュ生まれ.
世界各地の装束――民族衣装や、伝統衣装、習わし、儀式、祭礼のためのコスチュームなど――をシリーズで撮影し、それぞれの土地に潜む驚くべき多様な人間の営みを、人類学的、民俗学的にも興味深いポートレートとして収め続けています.

北から南へ、日本列島58ヶ所の取材から成り立つ本シリーズは、
「YÔKAÏNOSHIMA」と名づけられ、田畑や山々、森林、海辺から現れた、日本固有の仮面神や鬼たちの姿を紹介するものです.
日本人の恐怖や畏怖を象徴しながらも、私たちの生活の傍らに潜み、時に親しみを感じさせる存在である妖怪.
そのルーツともいえる神や鬼たちの姿を、フレジェさんは写真に収めています.

会場構成は、松島順平さんが手掛けられています.
1979年生まれの注目の若手建築家です.
島国ならではの、起伏の多い日本のランドスケープにインスピレーションを得て会場を構成しています.

残念ながら、会場は撮影不可でした.
展示で配布のフライヤーです.

シャルル・フレジェ展

展示を拝見しますと、シャルル・フレジェさんの写真作品と松島さんの会場構成、レンゾ・ピアノ設計(2001年)の品のある建築空間全体がつくり出す雰囲気がとてもマッチしていると私は感じ、独自の世界観のようなものが好印象でした.

正直なところはじめ、松島さんの会場構成が気になって足を運びましたが、フレジェさんの作品がとてもチャーミングで、気が付けば不思議な写真の世界にどんどん引込まれていました.
会期延長も納得です.

ちなみに今回の展示が行われている、「フォーラム」の活動はエルメス財団主催の活動となっています.
エルメス財団は、2008年4月にパリで発足した非営利団体で、馬具職人をルーツとするエルメスを母体とし、芸術や技術伝承、環境問題、教育活動などに関わるプロジェクトの支援を通じた活動をされているとのことで、毎回開催されるこうした展示など全て無料です.
大変素晴らしい活動ですね.

 

銀座メゾンエルメス 夜景

建築については、2001年の竣工から15年経過しています.

銀座メゾンエルメスを見ると、私は竣工間際の頃、構造設計をされたArup Japanの彦根茂代表、ご担当された金田充弘さんにご案内いただいた、構造現場説明会にお邪魔したことをふと思い出します.

銀座の華やかさ、高級ブランド店としてのイメージ「時を超え、時に溶け込み、流されることなく質を保持して欲しい」というエルメスの要求に対し、レンゾ・ピアノ氏は戦前から変わらぬ空間の質を維持するピエール・シャロウ設計の「ガラスの家」(1931年)をモチーフに選び、全面ガラスブロックのエレガントな建築をつくり出したそうです.

商業建築としてのブティックが、数年で消費されてしまうような建ち方ではではなく、消費スピードに耐えられる変わらない価値を求めた結果、この「マジック・ランタン」と名付けられた高価な特注ガラスブロック(450mm角)のカーテンウォールが実現されたと聞きます.

美意識と構造エンジニアリングの融合したこの建築は、いつ訪れても変わらない建築の魅力をそなえて人々を迎えてくれるようで素晴らしいです.
銀座には真似の出来ない手の込んだ建築が多数ありますが、その中でも私が好きな建築の1つです.

15年経過した今、設計時の「時」をテーマに取り組んだ結果が、まさに周辺の建築との差としてしっかりと表れているようでした.

銀座メゾンエルメス 夜景

 

 

 

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2016-05-25 | Posted in diary, blogNo Comments » 

 

GW 山菜採り

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ゴールデンウィーク前半、新潟・上越の山中へ山菜採りに行ってきました!

ここ数年、家族の恒例行事となりつつあります春の山菜採りです.
純粋に新緑の山がきれいで、そして自生する山菜はとにかくおいしく、また採るのが楽しいので夢中になります.
今年は、ウド、ぜんまい、わらび、あけびの芽 などがちょうど良い時期でした.

はじめて連れて行ってもらった時は、「あそこにウドあるよ」と数m先のものを教えてもらっても、正直なところ「どれ?」という状態で見分けがつきませんでした.
しかしながら、徐々に見つけられるようになり、今では「見えますよー!」という喜びもあったり.
義父の所有する山なので、娘と一緒でも何かと安心して案内してもらえます.
でも山菜収穫にちょうど良い時期には、他人が入って既に採られた痕を見ることも、残念ながらしばしば・・

家族みんな山が好き、ということもありますが、小さな娘の原体験として出来るだけ自然に触れて欲しいという親としての想いはあります.
娘も成長すれば、GWの過ごし方も変わるでしょう.
家族揃っておじいちゃんと一緒に出掛けるこうしたチャンスも、きっと後に振り返れば貴重な時間となるんだろうな・・と.
3歳から山菜採りに出掛けているため、それなりに慣れてきたようです.

山菜採り わらび

わらび採り.

山菜採り わらび

ぜんまい採り.

山菜採り ぜんまい

このウドは、芽の出方・太さなど、サイズ的に理想的!

山菜採り ウド

いろんな斜面地を歩きます.

山菜採り

山菜採り あけびの芽

あけびの芽は、さっと茹でて食べると絶品です!

山菜採り あけびの芽

場所を変え、景色の良いこんなところでまた採ります.

山菜採り

積雪のため、横に寝た枝が多いです.

山菜採り

山菜採り

あけびの芽を収穫中.

山菜採り

山菜とは別の植物の新芽も美しいです.

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魚沼スカイライン 白樺

スキーゲレンデとリフトを見下ろす眺望.
仕事やら何やら忘れ、山の景色に癒されます!

山菜採り

 

 

 

 

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2016-05-08 | Posted in diary, blogNo Comments » 

 

イベント「建築のなか→ vol.5」

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イベント「建築のなか→ vol.5」に参加してきました.

日時:2016.04.23(sat) 19:00-
会場:CO2WORKS (愛知県 名古屋市)
テーマ:「建築設計×ワークショップ」

イベント「建築のなか→」は
「継続的な批評性のある場を作ること」
「建築の見方の枠を広げること」
「建築の横のつながりを作ること」
を目的とした建築プレゼンイベント とのことです.
今回で5回目となるそうですが、私ははじめてお邪魔しました.

今回のイベントプレゼンターは
久保久志さん(東畑建築事務所)と、堀部篤樹さん(○○建築ワークショッパー)、さらに
学生プレゼンターとして、吉田沙耶香さん(椙山女学園大学大学院)の3名です.

イベントは、はじめに学生さんが今行っている活動を紹介する学生プレゼンを行い、その後
建築関係者が、自分の活動を発表するのに適した相手を指名し、2人で会場参加者を巻き込みながらメインのプレゼンを行っていく2部構成でした.

 

建築のなか→ ワークショップ

吉田さんの卒業設計(三重県 神島での調査活動)についての発表

 

建築のなか→ ワークショップ

堀部さん、久保さんのプレゼン.
小中学校の設計実務における実際のワークショップ事例、進め方などのレクチャー.
より良い建築を実現させる為、ワークショップが1つの手掛かりになるのでは?とも.

 

建築のなか→ ワークショップ

堀部さんのナビゲートで、参加者全員が即日ワークショップを体験.

テーマ:「住まい方について考える」ワークショップでは、
グループごとに夫、妻、娘、設計者、設計アシスタント、グループのまとめリーダーの役割が受付時に割り振られており、40人ほどの参加者が皆ワイワイとワークショップに巻き込まれていく段取りが整っています.
ワークショップを得意とするお二人は、さすが随分と手慣れた感じです.

 

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グループでのディスカッションの様子.

その後グループごとの発表(計5グループ).

 

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私は当日、最終の新幹線に乗るためイベント終了まで残ることができませんでした.

事前に事情がわからないまま参加しつつも、ワークショップは知らない人同士でつくられたグループで何やら楽しい雰囲気に・・
どんなまとめになるのか、また他のグループではどんな意見が出たのか聞きたかったのですが・・残念!

これまで自分の設計経験では、積極的にワークショップ形式で設計を主導していく例がほとんどなかったため、ワークショップのご経験豊富なお二人の話が興味深く、最後のまとめまで拝見出来ませんでしたがそれでも有意義なひと時でした.
とても良い企画だったと思います.
主催された方、ボランティアで協力された方々、おつかれ様でした!

ワークショップは「講義などの一方的な知識伝達のスタイルではなく、参加者が自ら参加・体験して共同で何かを学びあったり創り出したりする学びと創造のスタイルである」などと言われます.
公共の建築プロジェクトで、ワークショップが単に合意形成の手段として扱われるように見えるものも時々ありますが、そうした事例はやり方としては十分に成熟していないワークショップのようです.
優れたワークショップでは、自由な意見交換により設計者と事業主、利用者が結びつき、参加意識を高めて目的を共有すること、そして誰もが主体的に学習し成長する場へと導くことが可能なのでしょう.

ワークショップの言葉の定義や、本来どうあるべきか、そしてそれを実施する方法・・と意見は様々ありますが、
私は今回、まずは「ワークショップを通じてその建築プロジェクトに求められているニーズをしっかり見極めること」が最重要項目の一つなんだろうと感じました.
設計条件として事業主から提示される要望が、本当に利用者ニーズに合致しているか、その判断は設計者として力が試されるところですが・・精度の高いニーズに基づき着実にプロジェクトを進めたいものです.
そして建築の設計とは、その明確となったニーズを外さず機能を満たし、かつ人々が漠然と思い描きながらもなかなか形に出来ないイメージのようなものを建築に翻訳し一つにまとめあげること、なのだろうと・・
一人新幹線に乗って考えながら帰るのでした.

写真提供:CO2WORKSさん、久保久志さん

 

 

 

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2016-04-25 | Posted in diary, blogNo Comments » 

 

「旧千代田生命本社ビル/村野藤吾設計」見学

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目黒区総合庁舎(旧千代田生命本社ビル/1966年 村野藤吾設計)
建築ガイドツアーに、先週参加してきました.

曇天、一時小雨の天気でしたが、約2時間半ほど優美な建築を堪能することができました.
参加者は、見学の都合上いくつかのグループに分かれ、ガイドしていただく方の解説を聞きながらて施設をまわります.
今回私は幸運にも、村野・森事務所の所員でいらっしゃる佐藤さんのガイドでご案内いただけました.
設計者・村野先生のお考えやエピソードを詳しくお話いただき、大変勉強になりました.

ガイドツアーは、千代田生命本社ビルが目黒区総合庁舎にコンバージョンされた2003年以降、震災の年を除き継続して11回開催されているとのことです.
建築を学ぶ人もそうでない一般の方にとっても、文化的価値の高い名建築に触れる大変貴重な機会だと感じました.
恥ずかしながら、もっと早く知っていれば・・と思う素晴らしい企画です.
今回通常コースで申し込みましたが、また次の機会に別のガイドコース(和室中心コース、コンバージョンコース)もありますので参加を考えてみたいです.
ご興味のある方は、是非一度参加されると良いのではないでしょうか.
お申し込みは、目黒区美術館のホームページから.

目黒区総合庁舎(旧千代田生命本社ビル)建築ガイドツアー

今さら私が建築の解説をするまでもありませんが、個人的には「面取りの美学」とでも言えばよいのか、村野流デザインのこだわりを強烈に感じる建築でした.
建築の出隅(ですみ)と入隅(いりすみ)、柱型などとにかく全ての箇所が面取りされています.
部位によって大小様々な寸法・直線・曲線で・・エッジを和らげる操作が徹底されています.

写真等で多少は知っているつもりでも、こうして実物を拝見しますと、超絶なる工芸品的つくりこみにただただ圧倒されます.
建築のデザインに対する総エネルギー量が凄く、「デザインの解像度が高過ぎ」というくらい.
ほとんど家具・プロダクトレベルの精度でつくるような・・その仕事を想いますと、ちょっと気の遠くなる建築でした.

 

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キャノピーは、うまく言葉で表現出来ないほどの優美な存在感を放っています.
ランダムな柱と雨樋の平面配置、かつ各円柱は上部がわずかに細くなるテーパー形状です.
庇の断面も独自の手の込んだデザインで、アルミの曲線が美しいです.

 

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笠木のデザインも鬼瓦風の装飾.
石種の選び方、サイズの分け方も徹底しています.
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アルミダイキャストのファサード.
デザインへのエネルギーだけでなく、お金のかけ方も尋常でありません.

 

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柱と壁の表現で、左右の対称性を崩した、エントランスホール.
8カ所のトップライトは、ガラスモザイクで2カ所1セットで四季が表現されています.
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柱型の大きな面取り.
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ゲートの構えをなすガラスアートワークと、足元のR加工の面取り巾木.
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工芸品的階段.
佐藤さん曰く、「世界一美しい階段と言っても良いのでは」と.

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階段は、特に段裏のディテールが美しい.
中央の吊り材には当初、照明器具が設置され、装飾的に扱われています.
現状は、庁舎への改修時に、上段の手摺と落下防止の透明アクリルが追加されています.
オリジナルの階段はどれほどエレガントだったのか・・

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階段吊りロッドの受け部材もエレガント.

 

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茶室と茶庭.
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コールテン鋼の垂木で、極薄庇を実現.
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出隅のディテールが秀逸.
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躙口を室内より見る.
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村野先生の手書きの繊細なライン.
独自のデザインをつくり出すも、同じデザインを他で二度と使わないのが村野流なのだとか.
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最近、紛争で歴史的な遺産が破壊されたり、近現代の名建築であっても経済事情等で取り壊されたり、建築が長く残るのはデザインレベルとは別次元ですごく難しい・・というニュースを耳にします。
天才的な建築家の建築が生き残ったこの事例をお手本に、他でもコンバージョンと耐震補強をしながら自然災害にも堪えられる建築遺産が増えて欲しいものです!

 

 

 

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2016-04-19 | Posted in diary, blogNo Comments » 

 

大学で特別講義を行いました

愛知工業大学_伊原特別講義01

昨日は、愛知工業大学で特別講義をさせていただきました.

非常勤講師として2年目を迎えた建築学科の設計指導です.
昨年は設計製図のエスキス指導が主で、特別講義を受け持つことがなかった為、私にとっては初講義となりました.

RC造の建築事例ということをふまえ、150名ほどの学生さんに何をどう話すか・・
少々プレッシャーを感じながら2週間ほど前から日々考え、素材を多めに用意して臨みました(スライドは気が付けば、100枚近くになってました!).
写真・図面中心のビジュアル資料を盛込んだパワーポイントのスライドで、設計実務者として実際に私が経験した建築プロジェクトのエピソードをお伝えすることが(他大学では聞けない内容で)一番ライブ感のある話になるだろうと.
コンペから基本設計、実施設計、現場の設計監理でどんな作業や打合せを経て建築がつくられていくか、そして建築本体のほか、オリジナル家具や照明器具の設計、ランドスケープデザインについても解説.
ちなみに担当した公共プロジェクトで、設計中に自治体首長が交代し事業の大幅見直しとなり再設計、そして東日本大震災といった話題も含め.
(熊本大震災が気になりつつ・・)

そして長年お世話になった第一工房のこと.
去る2月末にお別れとなってしまった、代表の高橋さん名言(私の心に刻まれた言葉)も幾つかお話させていただきました.

学生の皆さんは、どういうわけか雑談もなく、とても静かに聞いてくれていました.
無事に1コマ(90分)を終えることが出来たかなと解釈し(ホントかな?)ひとまず胸を撫で下ろしています.
初講義で欲張ってはいけませんが、終えてみると、やっぱり高橋さんのように本気の建築話の中にもユーモアを交える余裕があるといいなぁと思ったり.
次の機会があれば、ゆとりを持って楽しいレクチャーにしたいところ.
何歳になっても、常に新しいことへチャレンジするしか無いですね!

愛知工業大学_伊原特別講義02

大学建築棟のグランドギャラリーと名付けられたこのスペースは、講義室のような固い雰囲気が無くなかなか良いですね.
きっと場所にも助けられてます.

愛知工業大学_伊原特別講義03

写真は、大学院生のティーチング・アシスタントH君が撮ってくれました.
H君、ありがとう! こうした機会も少ないかな、ということで写真3点UPしてみます.

 

 

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2016-04-16 | Posted in diary, blogNo Comments » 

 

イベント「ひとが風景をつくる、ということ」

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4/9に開催のイベント
5×緑の学校 2016「ひとが風景をつくる、ということ」第1回
に参加してきました.

話し手:長谷川浩己さん(ランドスケープアーキテクト/オンサイト計画設計事務所、武蔵野美術大学特任教授)
聞き手:西村佳哲さん(リビングワールド代表)
会場:合羽坂テラス(東京・曙橋)

※オンサイト計画設計事務所の長谷川さんとは前職で設計を担当した「群馬県立館林美術館・多々良沼公園」、「2005年 愛知万博 瀬戸愛知県館」のランドスケープでご一緒する機会があり、お世話になっています.

合羽坂テラス

長谷川さんが「風景」をどう捉えていらっしゃるか、そして過去から現在取り組まれているランドスケープ事例と、そのデザインの「見方」を解説していただき、とても勉強になりました.

レクチャーのなかで、
そもそもオープンスペースであるということ自体、「3つの力」を持っている(価値がある)のではないか?
という話題がありました.
・空地の力[あいまいであること. 転用の容易さ. 確たる機能がないこと]
・自立した他者(そこに在るもの)の力[木、芝、サクラ、水など・・]
・つながっていることの力[水のように世界を浸している. パブリック. 都市の空地はすべて荒野につながっている]

現在検討されている空き地リノベーションプロジェクトでは、長谷川さんほどの方が関わって議論しても、「広場として何かデザインしなくても、ただオープンスペースがあれば良いのでは?」という話になったりするそうです.
しかし長谷川さんは、プロジェクトで広場のデザインを考えるとき、「広場としてデザインされた場所」には、もともと持っているそれらの力+αの価値を探したいと.
そして、そこだけしか得られない場所の体験、可能性(居るだけで楽しい)を考えるのだと・・

お話を聞きながら・・つい建築デザインについて重ねて考え、潜在的には同種の欲求が自分にもあるのかなと、多く共感してしまいました.
プロジェクトとは本来、それが成立することによって何かしらの前向きな話題が提供されることを目指しているのだと思います.
「デザイン」という言葉は、専門家であってもそれを発する人、受けとめる人によってニュアンスに幅があると日常的に感じます.
形を与える部分にフォーカスされがちですが、それだけでないことをどう説明したら良いのかなと・・
問題解決というほど大げさなことでなくても、何かが少しでも安心出来る、気持ちが良くなる、楽しくなる・・そうした人や物や環境へ向けられた配慮全般(美しくあること、機能的であること、経済的であること、etc・・・)その行為、その意思の表れを「デザイン」と受けとめれば良いのかもしれません.

私は、心地よくデザインされた場所や物に出会うと、単純にうれしく、何だかハッピーな気分になれます.
デザインされた方がどなたかわからなくても、そこから滲み出るような愛情や前向きな意思に共感し、幸せを分けてもらった気分になるからだろうと思います.
他者によってデザインされた物や環境を通じ、そこで1人でも無言のコミュニケーションを味わう楽しみがあります.

建築のプロジェクトでも、「そもそも建てない方が良い」という意見が出たりしますが、それは建てないことで得られる価値を守ろうとする意思なんだと思います.
守るべき物の価値と、新たなプロジェクトによってもたらされるであろう前向きな価値を比較するのは難しいところですが、「デザインすること」とは基本的にはそんな意思に支えられているのではないかと考えてしまいました.

イベントでの長谷川さん、西村さんのお話、会場の優しい雰囲気がとても素晴らしかったです.

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イベント会場テラスには
日本の在来植物を使って都市に緑を増やすお仕事をされている会社:5×緑(ゴバイミドリ)さんの「里山ユニット」と名付けられた緑化アイテムが並んでいました.
テラスの植物は、合計100種以上の在来種でつくられているそうです.

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植栽の鉢にあたる部分の垂直面を緑化することが可能なのが特徴です.

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2016-04-11 | Posted in diary, blogNo Comments » 

 

ジョルジョ・モランディ展

ジョルジョ・モランディ展

東京ステーションギャラリーで開催中(2016年2月20日~4月10日)の展覧会
「ジョルジョ・モランディ 終わりなき変奏」に行ってきました.

20世紀最高の画家の一人ジョルジョ・モランディの、日本では17年ぶりとなる待望の展覧会とのことです.
静物画というテーマに的を絞り、洗練を極めたモランディ.
ボローニャのモランディ美術館の全面的な協力を受け、同じ瓶や壺を飽くことなく組み替えて無数の傑作を生みだしたモランディに特徴的な「ヴァリエーション=変奏」に焦点を当て、油彩約50点を中心とする約100点が紹介されています.

口癖は、「ほっておいてくれ」のモランディ.
これだけまとまった数の作品が見られる贅沢な機会もなかなかないと思い、
会期終了の少し前に、家族3人足を運んできました.

ギャラリー入り口脇のディスプレイのスライドショー画像をいくつか、スナップ写真におさめてきました.
さらに、展覧会場内の壁面にいくつか示された、モランディの言葉を書き留めてきましたのでご紹介させていただきます(図録掲載のない内容もあるそうです).

 

ジョルジョ・モランディ展

「私は、より多くの時間をかけることで、自分自身を繰り返す危険を避けてきたと思います。そうして、絵の1点1点が、ごくわずかなテーマの変奏となるよう、構想してきたのです。」
1958年

 

ジョルジョ・モランディ展

「重要なのは、ものの深奥に、本質に、触れることです。」
1937年

 

ジョルジョ・モランディ展

「実際に見ているもの以上に、抽象的で非現実的なものは何もない。」
1955年

 

ジョルジョ・モランディ展

「目に見えるものは、描けるのです。」
1961年

 

ジョルジョ・モランディ展

「思索にふける私の性分が、こうさせるのでしょう。」
1955年

 

ジョルジョ・モランディ展

「自然の中にあるもの、つまり目に見える世界を表現することに、心惹かれるのです。」
1955年

 

モランディは、身の回りにはしっかり吟味したアイテムしか置かず、また画く静物に積もった埃を落とさないよう相当気を遣っていたそうです.
今回の展覧会で複数の作品を同時に見ることが出来、埃の色彩が背景色と同化していくような執拗なこだわりなども十分に感じられました.
個人的には大変興味深い展覧会で家族皆それぞれ大満足でした.
ちなみに5歳の娘は、花を画いたシリーズが気に入ったようでした.

 

東京ステーションギャラリー階段

東京ステーションギャラリーでは、展示室の移動に階段室を利用します.
その際、東京駅丸の内駅舎創建当時(1914年/設計:辰野金吾)のレンガや鉄骨を間近に見ることが出来ますので、アート作品と共に重要文化財の建築を見る楽しみもありました.

 

 

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2016-04-06 | Posted in diary, blogNo Comments » 

 

2016年度 非常勤講師/愛知工業大学・中部大学

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2016年度は、2大学で非常勤講師をさせていただくことになりました.

昨年度から引き続きの愛知工業大学建築学科、そして今年度から中部大学建築学科でお声掛けいただき、お世話になります.
先日、各大学で授業前の概要説明および指導方針の確認会議などあり、足を運んできました.

中部大学については、キャンパス内に第一工房が設計を手掛けた建築が複数あります.
1枚目の写真:中部大学 三浦幸平メモリアルホール(1993年竣工)もその一つ.
私が入所する前、力こぶを見せるような・・当時の先輩方のエネルギーを感じる作品です.

昨年春、私は学内の50周年記念事業「不言実行館」の設計担当者として打合せで大学へ通っていました.
しかし今年は、非常勤講師の立場でキャンパスを訪れることとなりました.
正直なところ、当時は全くそんなことは想像もしていませんでした.
学生指導をさせていただく・・と思うと、見慣れたはずのキャンパスの景色がいくらか違って見えるので不思議です.
これまではどうしても建築を真っ先に見ていたと思うのですが、以前より人、学生さんに目が行くようになった気がします.
ここで過ごす学生さんと共に、自分としても新しい試みがはじまる期待感と、役割を果たせるか緊張や不安がないまぜになったような感覚・・
とにかく身が引き締まる想いです.
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打合せ後、中部大学の19号館 建築資料制作室で行われていました、卒業設計・修士設計作品展(期間:2016.3.23〜4.1)へ立ち寄ってきました.
学内で卒業設計・修士設計作品が展示されるのは、下級生にとって刺激になり大変素晴らしいことだと感心しました.

学部卒業設計については去る2月の講評会に参加させていただき拝見していましたが、今回修士設計の力の入った展示も見ることが出来、良かったです.
進学される方、社会人となる方、皆さん今後、建築の実務者として活躍してくれることを願っています.
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ちなみに、スポーツ、プロ野球の例などでは、
「超一流の天才的な名選手は、名コーチにならない」
などと聞きます.
2軍生活から苦労・下積みを経て、何とか1軍に這い上がってレギュラーを獲得し結果を残すようなタイプの選手が、名コーチになったりするそうです.
うまくいかない選手への指導時に、天才的な名選手では「なぜこれが出来ないのか」が、そもそもわからないということなのでしょう.

建築の設計指導の場でも同様の状況があるとすれば、
私はもちろん前者ではないので・・
後者の出来ない人の気持ちがわかる路線で指導力を身につけていきたいところです.

 

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愛知工業大学の時計塔

小雨の中、キャンパス中央の本部棟にシンボリックに建ち、昔と変わらずしっかりと時を刻んでいるように見えました.

大学ごとに建築設計の指導方法など違いもあります.
非常勤講師として、各大学と個々の学生さんのニーズに向き合い、そしてこれまでの実務者としての経験を生かせるよう新たな1年を頑張ってみます!

 

 

 

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2016-04-04 | Posted in diary, blogNo Comments » 

 

豊橋ハリストス正教会

豊橋ハリストス正教会

「豊橋ハリストス正教会」(1913年完成)を少しだけ見学してきました.

設計は、建築家・内井昭蔵の祖父、河村伊蔵(愛知県半田市出身)です.

建築は、ロシア正教会の聖堂として建てられたものであり、ビザンティン様式・木造平家建・下見板張り・銅板葺きで、玄関の上部に鐘塔を立ち上げています.
装飾の少ない簡素な建築ですが、木造のハリストス正教会の聖堂として、洗練された完成度の高い建物となっています.

1984年に県指定有形文化財、2008年に国の重要文化財に指定されています.
ちなみにこの文化財指定には、私が学生時代にお世話になりました飯田喜四郎先生(名古屋大学名誉教授、博物館明治村館長、伊勢神宮 第61回式年遷宮 神宮司庁技監営繕部長 ほか歴任)が関わられております.

河村伊蔵は、豊橋と同時期に「白河ハリストス正教会」(1915年)、「函館ハリストス正教会」(1916年 重要文化財)も設計しています.
現代では想像出来ないくらい移動や情報交換に時間が必要な時代に、かなり離れた地域での設計・監理を同時期に複数、いったいどんなやり方で仕事を進めていたのだろうか・・

私は以前、「白河ハリストス正教会」については内部まで見学させていただきましたが、今回豊橋の見学は外部のみです.
思わず調べ無しに立ち寄ってしまいましたので、またいつか内部のドーム天井などを見学したいところです.

聖職者でもあった河村伊蔵から、内井進、内井昭蔵と3代続く建築家DNA・・すごいですね.
建築の設計は、技術的なことだけではなく、やはり深い精神性に支えられているのだと感じてしまいました.
100年間そこに建ち続けている建築・・
長い時間、建築の性能と価値を維持する偉大さを考えると、何だかあまり言葉が出てきません.
自分が関わる建築設計で何が出来るのか、日々少しづつでも確からしいことへ歩みを進めていきたいものです.

豊橋ハリストス正教会

 

 

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2016-03-29 | Posted in diary, blogNo Comments » 

 

展覧会「岸 和郎:京都に還る」

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ギャラリー・間 で 2016年1月28から3月20日まで開催されていた展覧会
「岸 和郎:京都に還る_home away from home」に先日行ってきました。

精度の良い、いろいろな表現の模型が拝見出来ることを期待し、足を運びました(今回も娘と一緒です)。
少しだけ振り返ります。

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模型素材としましては、木、アクリル、金属、スチレンボード、紙、などが使われていました。

そしてレーザーカッターによるもの、3Dプリンターによるもの、プロの手と思われる仕事、学生の手仕事、といった様々な製作方法の模型が展示されていました。

展示模型の表現方法やサイズは様々ですが、図面を含めた展示物全体の展示の形式については、とても注意深く制御されており、建築家の世界観がうまく出ているなぁと感心します。

 

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先日、展示の解説につきまして
赤坂喜顕さんによる展覧会レポート「動かぬ線」が、公式ウェブサイトに掲載され、拝読しました。

表面的に展示を見て来た自分の視点と違い、
そうか、そういうことなのですね・・とさらに納得。

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岸 和郎さんが15年前
同じくギャラリー間で、ドローイングと模型のみでプレゼンテーションされた
「PROJECTed Realities」の展示も、
赤坂さんの「凝集的な“動かぬ線”を展示のコンセプトとして知的に徹底させたもの」
という視点で振り返りますと、当時から一貫していたのだなぁと感じます。

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千代田線、乃木坂駅のすぐ近く、ギャラリー間の展覧会は入場無料です。
出展される方、ご準備の苦労を想いますと、これは大変有難いことです。
建築を学ぶ方、また一般の方にも機会があれば、是非気軽に立ち寄っていただき、建築の魅力に触れて欲しいものです。
TOTOさんのこの素晴らしい活動が、これからも続けられますように・・

 

 

 

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2016-03-22 | Posted in diary, blogNo Comments » 

 

母と娘と、高橋さん

全労済情報センター
先日、八王子方面に出かけることがあり、全労済情報センター(設計:第一工房 1995年)に少しだけ立ち寄ってきました.

この建築は、hm+architects 伊原みどり が前職で設計および監理(現場常駐)を担当したものです.
第一工房の高橋代表をトップに、現在 武蔵野美術大学の教授でいらっしゃいます布施茂さんが当時の設計チーフを務められたプロジェクトでした.

母と娘
母と娘、コンクリート打放し柱の前で
「もう20年経つのか・・」

母親として娘をここへ連れてくることなど、
パートナーみどりさんは担当当時、全く想像もしていなかったとのこと.

「お母さんね、ホント大変だったんだよー」

と娘に話しながら建築の外まわりだけ眺め、少し歩きました. 娘には当然「何のこと??」ですね.
(平日であればギャラリー棟のカフェに入れたのですが・・)
一度、外壁補修工事を行ったとは言え、当時の究極的なコンクリートの精度と建築全体の凄みは今も健在でした.
私(洋光)はもし担当しろと言われたら、コンクリートの打放しのことだけでなく色んなところで気絶しそうな・・
普通でない建築です(多分私では無理です).
本当に大変だったんだろうと思います.
とにかく関わった全ての方に頭が下がります・・

 

今月はじめ、第一工房を長年率いてこられた高橋てい一代表の訃報が事務所OBにも届きました.
(※高橋てい一 の「てい」は青へんに光)

高橋さんは、
外部の方からは「高橋先生」
親しい方には「高橋さん」
特別に親しいごく一部の方からは「ていちゃん」
と呼ばれていました.
事務所スタッフには新人の1年生にも「先生」ではなく「高橋さんと呼ぶように!」
とはじめに教育されましたので、ここでもそう呼ばせていただきます.

私たちは、2人合わせますと30年も第一工房でお世話になってしまい、高橋さんと日々過ごさせていただいたので様々な想いはあります.
建築のことは、半世紀以上第一線でご活躍された高橋さんと、その時々の優秀な事務所の諸先輩方からたくさんの影響を受けました.
本当にありがとうございました。大変永い間、おつかれさまでした.

しかし、建築が命!の高橋さんはきっと今もなお、ゆっくりとお休みになられることはなく、高橋さんが尊敬されていた巨匠と呼ばれる大先輩方とも久々に再会され、建築のことで今まで以上に夢中になってしまっているのだと私は確信しています.

現世に遺された建築には、当然のことながら、高橋さんの建築への愛と執念がしっかりと刻み込まれています.
母と娘

植栽のことで 母・娘は何やら会話しているようでした.

 

 

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2016-03-18 | Posted in diary, blogNo Comments » 

 

設計者の好みが滲み出るところ

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建築の設計をされる方は世の中にたくさんいらっしゃいますが、建築の「ある部分」を注意深く見ると、設計者のちょっとしたデザイン的なこだわり、好みや価値観の違いを理解しやすくなります.

それは「建具金物」です.

建築に使用される金属部材全般を建築金物といいますが、中でも扉や窓に取り付けるものを「建具金物」と呼びます. この建具金物は特に設計者のセンスが出ると言って良いでしょう. 機能、デザイン、コストの各要素を総合的に検討することが必要で、何を優先したかったのか、その判断の仕方などが滲み出やすいからです.

今回、設計監理をさせていただきました「犬山の住宅」では、建具金物を専門に製作している「堀商店」という会社の製品をいくつか使っています.

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写真は「堀商店」東京新橋ショールーム. 明治23年創業.

現代的なビルが建ち並ぶ中、スクラッチタイル張りの建物には老舗の存在感があります.

製品部材へのこだわり、しっかりしたモノづくりをしていますので、著名な建築家の方が使われることもしばしば.

 

今回、住宅建主のご主人は一級建築士の資格もお持ちの方ということもあり、本物志向?で建具金物を提案させていただきました.

一部ご紹介させていただきます.

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中央の木製玄関扉は、ご夫婦からの要望があって引戸にしています.

 

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堀商店の錠前は、丸穴の「トライデントシリンダー」と呼ばれるもので、ピッキングが困難な構造です.

トレンドに左右されない定番アイテムの1つです. 見た目、どことなく愛嬌もあります.

 

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各パーツ、金属の肉厚がしっかりしており、耐久性も優れています.

 

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玄関内部. なお、ガラス窓の各所にはブラインドが設置されます.

 

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木製ガラス引戸の先端につけるこのような鍵(引戸内締り錠)もあります.

 

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建具に設置する前の、パーツのみの写真. ホワイトブロンズの質感もイイ感じです. 引手兼用としました.

 

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窓枠まわりに鍵の金物(クレセントなど)が無くスッキリします.

 

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そのほか室内のレバーハンドルは、芯からハンドル端まで86mmというコンパクトなもの(LBRシリーズ)を選定しました.

住宅のスケールにしっくりくるサイズです.

シンプルなデザインですが、美しいカーブラインとステンレスの質感には、いつまでも飽きのこない品があります.

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かつて建築の設計において金物は、オリジナル設計図面からの特注製作(手作りの一品生産)が基本でしたが、時代と共に機能・生産コストの合理性などから既製品が主流になってきました(今でももちろん特注製作はあります).

よって現代の設計者には、オリジナル製作ばかりを求めず、既製品ならではの価格・クオリティを生かしながら、建築の各部位に最もしっくりと、さりげなくなじむ製品をセレクトする審美眼も求められています. 「既製品だから誰が選んでも同じ?」ということはなく、多岐にわたる建築の部位、異なるメーカーの様々なアイテムを使って全体イメージをちぐはぐにならないように整理するのは、実は腕の見せ所の一つと言えます.

私たち hm+architects は、建物全体のバランスを常に考えて、金物を見せつけるようなコーディネートはせず、「一見普通にありそうでも、何か仕上がりが違う?」という気が付きにくいような小さな配慮を大切に積み重ねていきます.

そして結果的に控えめながらも、どこかエレガントな雰囲気を纏うような建築をつくることが好みと言えます.

そう感じていただけるとうれしいのですが・・

 

 

 

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2016-03-16 | Posted in diary, blogNo Comments » 

 

新幹線で

名古屋から乗った新幹線でのこと。

nagoya_station

ノートパソコンを開く時は、隣に座る人が居ないと気が楽なので、自由席がすごく空いていると時々ですが席(車両)を移動することもあります。

2人席窓側にはスターバックスのカップを手に荷物多めの女性。
同列3人席は空席だったのでそこへ座り込みました。
ところが発車前に、その女性は手荷物をまとめて私の1列前の座席に移動しました。
ビニール袋をガサガサゴソゴソする音。
何だろうと思いつつ、ふと女性がさっきまでいた座席を見ると、足元にはスターバックスラテ?をこぼしたと思われる大きな溜まりが!

あらー・・・。

ガサガサは、ティッシュでも探してたのかな・・。
ほどなく発車のベルが鳴り、新幹線が静かに動き出しました。
次の瞬間、ラテの溜まりはゆっくりと後ろの席へ、とろーりと変形しはじめて・・

あっ、まずい!

私は思わず立上がって、前列の女性に

「飲み物こぼされましたよね、後ろの方へ流れて大変になります!」

ところが、えぇー! 女性はお弁当を広げてモリモリ食べています。
さっきの音は駅弁のガサガサ?

「私、いつこぼしたのか知らなくて・・」と小声で女性。

「でもそれ、良くないです!」

と私は言って、走ってトイレに。
グルグル巻きのトイレットペーパーを持って来て、こぼしてしまった女性に
「ハイ、これで拭いて!」と手渡し、でもこれだけの紙では明らかに足りなさそうなので、もう一度トイレ車両へ。
ちょうど乗務員さんがいらして「これ使って下さい」と言われ、ペーパータオルの袋ごとストックを受取りました。

他の乗客の方だけでなくて、乗務員さんからも、何かをやってしまったのは私?と思われていたようで・・まぁ仕方ないですが。

結局、こぼしてしまった30歳くらいの女性と、私、乗務員さん、最初に被害を受ける1列後ろに座っていたデザイナーぽい女性、の4人で床を拭いていきます。
思いのほかラテ洪水は伸び、さらに4列くらい後ろまで影響がありましたが何とか収束させられ、どなたも怒りだすような方がいなくて助かりました。
日本の皆さんクールですね。
こぼしてしまった女性からは小声で「ありがとうございました。」と一言。

良かったのかな・・

その後、ノートPCを出すも、作業はあまりはかどりませんでした。
いつも通り新横浜で降り、帰宅しました。

 

 

 

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2016-03-14 | Posted in diary, blogNo Comments » 

 

小雨の江ノ島

湘南港ヨットハウス

小雨の降る中、家族3人で江ノ島へ行ってきました。

日曜日、娘が海が見えるところへ行きたいというので、あまり下調べもせず、自分も行ったことのなかった江ノ島へ。
インターネットではLONCAFEというお店がヒットし、日本初フレンチトースト専門店だと書いてあるのでそこへ向かってみることにします。

1時間ちょっと車を走らせ、駐車場に車を停め、山の上?にあると思われるCAFEへ向かいますが、途中かなりの段数の階段を足で上っていくか「エスカー」という謎の有料乗り物にするかで、エスカーを選択。大人1人片道360円。内容は頂上まで屋根付きのエスカレーターが3カ所に分かれているだけで、地下鉄大江戸線乗換え等で使う長めのエスカレーターよりずっと短く苦笑い。カメラを構える気持ちにならず写真はありません。これ、どこかで書いてあったような・・そうか、「地球のはぐれ方」村上春樹・吉本由美・都築響一 著 に江ノ島の記載があったはず。帰ったら確認してみよう。

 

江ノ島 LONCAFE

有料展望タワーには目もくれず、ただカフェで休憩すればよいつもりでしたが、見つけたLONCAFEは建物ごと頂上の有料公園内に建っていました。エスカー使ってここまで来たのだからと入園料を払ってカフェへ。オフシーズンの小雨だから人も少ないかと思っていたのにほぼ満席状態。テラス席に座るも当然曇天の景色。
いろいろ・・・の感じで、パートナーみどりさんのテンションが下がっていきます。
この観光地の地形を生かした連続課金システムに、むしろ感心。何かを学んで帰ろう。

 

湘南港ヨットハウス内観
帰りには、建築モードになるつもりで、まだ新しいH26年6月〜の「湘南港ヨットハウス」設計:ヘルム+オンデザインパートナーズ に立ち寄ります。江ノ島頂上から見えた、うねる白い屋根の施設は、江ノ島全体を覆う昭和な空気感とは明らかに異なる、開放的な現代建築です。コンクリートの曲面屋根を細い柱で支え、ガラス窓を多用して全体を軽快に見せています。大きな曲面屋根にはところどころ切り込みが入り、ハイサイドライトを設けているのが構造・設備・造形的にも特徴となっています。建築全体は大変意欲的で大胆な構成で、いつでも誰もが立ち寄れる「みんなの広場」というコンセプトの施設が実現していました。
建替え前の谷口吉郎・山田水城設計の大屋根施設はどんな内部空間だったのか、少し気になりつつ・・

 

パンとエスプレッソと 湘南
帰り途中、湘南T−SITEに立寄り、「パンとエスプレッソと」でコーヒーブレイク。ここでは辻堂にあるスペシャリティーコーヒー店「27コーヒーロースターズ」の豆で入れたコーヒーもいただけます。お店の雰囲気はT−SITE内なので表参道店とは異なりますが、最後にようやく少し落ち着いた気分になって、安全運転で帰ることができました。

 

地球のはぐれ方
江ノ島についての詳しい解説は「地球のはぐれ方」文春文庫のp315〜p368をご参照下さい(10年くらい前の取材情報だと思います)。以前からあるお店の雰囲気などには、そうか、そういうことだったなぁ、と後から納得。
書籍の中で、村上さんも「要するにあんまりやる気がないんだよね」とか、吉本さんも「客が求めていることが全然見えてないところがいいの」とかおっしゃっています。現地を訪れて、島全体に潜む不思議な空気、村上さんがおっしゃる「やる気のブラックホール」の一部を感じることが出来ました。
ポロシャツの襟を立てたような白い清潔なイメージの「湘南港ヨットハウス」が今後、この抗い難い旧来の江ノ島の磁場に対して、どんな好影響を与えてくれるのか、建築の持つ底力のようなものを見てみたい気持ちにもなった1日でした。

 

 

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2016-03-08 | Posted in diary, blogNo Comments » 

 

建築写真撮影

IMG_0259

建築写真撮影「犬山の住宅」2016.3.1

昨日、引渡し前のクリーニングを終えたばかりのタイミングで建築の写真撮影をしていただきました。
写真家は小川重雄さんです。これまで国内外の優れた建築写真を多数撮影されてこられた素晴らしい建築写真家です。今回小さな住宅の撮影ではありますが、前職時代これまで3度ご一緒したこともありましたので、ご相談させていただきました。何とか日程のご調整をいただき撮って下さいました。

設計から現場管理を経て、ようやく建築を引き渡すことができるタイミングで撮影に立会いますと、毎回とても晴れやかな気持ちになります。
もし私の娘が成人し、嫁いでいく最後の瞬間に晴れ姿を写真におさめていただくとしたら、少しでも娘らしさ、魅力を写真に表現して下さる方に撮影してもらいたいものです。
私は勝手ながら、そうした想いを建築の撮影時にも感じてしまいます。今回、私たちの独立後最初の住宅ということもあり、つい背伸びをしてご多忙中の小川さんにお願いしてしまいましたが、撮影していただけて本当に嬉しく、そして楽しかったです。撮影後、何とも言えない幸福感に浸ってしまいます。

写真撮影には、天候や光の状態を気にするだけでなく、建築の細かな部位にも配慮が必要です。そのため、撮影時には設計者(設計担当者)が撮影補助として出来るだけのお手伝いをします。建具の開閉を写真の内容によってその都度変えたり、窓の向こうに見える目障りなものをちょっと動かしたり、自分の立ち位置によってガラスに映り込まないように気をつけたり・・
撮影中、一時雪が舞う状況もありましたが、何とか天候も回復し無事撮影を終えることが出来ました。
寒い中、丁寧に撮影して下さいまして小川さん、本当にありがとうございました。
写真の出来上がりがとても楽しみです。

撮影補助の合間に、私なりにちょっと面白いなと感じて撮ったものをblogで少々UPしてみます。三脚無しの手撮りスナップ写真ですが、自分のメモとして記録しておきます。

 

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3人家族の窓

 

 

IMG_0321

光のレイヤー

 

 

IMG_0306

コンクリート床に浮かぶ月のよう?

 

 

 

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2016-03-01 | Posted in diary, blogNo Comments » 

 

完了検査「犬山の住宅」

IMG_5059 - バージョン 2

完了検査「犬山の住宅」

建築確認審査機関の検査官立会のもと、住宅の完了検査が無事終わりました。法令手続き上は大きな区切りとなりますので、やはりホッとする瞬間です。
検査済証も即日交付可能とのことで、建主様の各種手続きにもスムーズに対応することができました。

建築では各所木製建具、内部の造作家具、照明も設置され生活のイメージが膨らんできました。間接照明の光は設計で想定した通り、勾配天井にバウンスし優しく広がります。調光可能なため様々な生活シーンに合わせライティング演出が可能となります。

残り1週間で、外構植栽工事および一部の手直し工事をまとめ、2/27〜2/28のオープンハウスに備えたいと思います。足を運んで下さるご予定の皆様、お待ちしています。

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2016-02-22 | Posted in diary, blogNo Comments » 

 

卒業設計審査会

愛知工業大学建築学科 卒業設計審査会
開催日:2月18日

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本年度、愛知工業大学に非常勤講師として1年間お世話になり、学生の設計課題の集大成とも言える卒業設計の審査会にはじめて参加させていただきました。
設計を直接指導を担当した学年ではなかったことや、29作品をすべて審査するには全体の時間がかなりタイトであったことなど、頑張って読み込みを試みるも審査の形式に不慣れだったことも手伝って、評価するのははなかなか難しいものでした。
個人的な印象としては、3次元ソフトで画くCGを用いたグラフィカルなプレゼンテーションに力を注いだ方が多く目を引きましたが、一方で模型に十分エネルギーを割けなかった学生さんも見受けられました。社会性のあるテーマ設定と、そこから課題を建築的にどこまで掘下げていけるかが最大のポイントだと思われますが、うまくまとめることが出来た方も、不十分な方もまちまちでした。ただ皆何かしらの葛藤の跡が見て取れ、それぞれこの経験が必ず社会に出た後に生かされるものと期待が膨らみ、私も刺激をいただきました。

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愛工大の池に映る本部棟.
清水建設さんの設計施工で、大学の顔となるの建築です。数十年の時を経てなかなかいい存在感・雰囲気を出しておりました。

 

 

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2016-02-18 | Posted in diary, blogNo Comments » 

 

フォスター+パートナーズ展:都市と建築のイノベーション

森美術館で2016.2.14まで開催

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先日、家族3人で見てきました。
模型多数と期待し、見て表現など(自分のスキルUPと学生指導のため)参考にしようと思っていたのですが、クオリティが違い過ぎでしたー!
やはり世界トップレベル、各技術チームには全く隙が無いように見えました。
会期が修了しましたので、10枚程写真UPしておきます。

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2016-02-15 | Posted in diary, blogNo Comments »